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マンフレッド沢田について

 なによりもこの評伝を書くにあたって、貴重な証言を残してくれたのは、沢田豊の息子で、ドイツのニュールンベルクに住んでいたマンフレッド沢田でした。彼とドイツで会った後、朝日新聞が大きく父の故郷ニホンへのマンフレッドの思いを記事にします。この記事を見て、親戚の人が名のりでるほか、沢田の本籍地である横浜で毎年大道芸フェスティバルを開催している野毛大道芸フェス実行委員会が、マンフレッドをフェスティバルのメインゲストとして招待することを申し出てくれました。そして1991年4月マンフレッドは妻と長男と一緒に、父の故郷ニホンの地を踏むことになります。この時マンフレッドと日本で再会したことにより、私は、父沢田豊がブラジル公演していた時に、ブラジルの邦字新聞に自分の半生を語る回想録を発表したことを知り、この新聞記事を国会図書館で見つけ出したことにより、本格的に沢田豊の評伝にとりかかることになりました。
 マンフレッド沢田との出会いがなければ、この本は書けなかったでしょう。


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