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旧デラシネ掲示板 過去ログ

01 2006年1〜8月(No.685-912)

912. Re: 吉村昭さん死去 クマ  2006/08/25 (金) 00:47
お別れ会に出席してきました。会場に入りきれないほど参列者が集まった会でした。先生のお別れ会らしく、とても律儀な会でした。できるなら勝手に逝かしてくれよ、でもそんなわけにもいかないだろうな、であればこんな風にということなのだと思いました。1年半前に舌ガンが発覚してから治療を受けながら、それをひた隠しておられたこと、今年一月に舌ガン切除の手術をする前にPET検診を受け、そこで膵臓ガンでもあったことがわかったこと、それでも一時退院されてからは書くことだけが、その痛みや苦しみから逃れる唯一の愉しみとなってことがわかりました。
胸をうたれたのは、最後に夫人の津村節子さんのあいさつのなかで、入院していた時、家へ帰りたいとおっしゃっていた先生の希望をくみなんとか退院させた経過にふれた部分、そしてやっと自宅に戻りそれでもなお最後の原稿の推敲をしていたこと、それがほんとうに救いの道であったこと、また最後に自ら延命を拒否するかのように点滴の管を自ら外そうとしていたことを切々と語っていたことでした。会場からすすり泣きの声が聞こえてきました。ほんとうに立派な死にかただと思いました。
弔辞を述べられた高井有一さんが、運命に翻弄されながらもそれでも精一杯生きた人々を対象に描き続けていた作家だった、そしてそれでも精一杯生きても報われない宿命のようなものがあることを見つめていた人でしたというようなことを言っていました。吉村文学の本質をついた言葉だと思いました。最後の長編となった「彰義隊」のあの切なさこそ、吉村先生の文学の魅力なのだと思います。
英雄ではなく、必死に運命や宿命と闘い続けた人々を書く、そのことに私は感動し、励まされました。そんな尊敬する先生から声をかけてもらい、励まされたことを、自分は大事にしたいと思います。
2年前の講演会で、先生が善六のことに触れ、これは大島さんがやっていますからということをおっしゃってくれました。その前に私は何度も手紙で、先生に善六のこと書いてもらいたいと書いたことの返事だと、思うことにしました。私にまかせるということ意味でおっしゃったのではないと思います。しかし私はそう勝手に解釈することにします。やはり辛い別れとはなりましたが、どこかでまた励まされたような気がします。先生に、その意味でもありがとうございましたと言わせてください。そして安らかにお眠りください。



909. 明日は何の日か知ってますか? クマ  2006/08/22 (火) 14:41
明日8月23日は何の日か知っていますか?
ボリショイバレエ団が初来日した日なそうです。
日テレの「思いきりテレビ」からの電話でこのことを知りました。なんでも明日の「思いきりテレビ」の今日は何の日というコーナーで紹介されるそうです。
楽しみなのは、この時の映像が流れるかどうか。流れるようだと、映像が残っていることがわかるわけです。乞うご期待というところでしょう。



901. Re: 吉村昭さん死去 クマ  2006/08/09 (水) 12:53
お別れ会が24日に開かれるようです。私も出席します。会としてお花をとも思ったのですが、香典と共に受け付けないとのことですので、参列させていただくだけにしました。
以下の情報は新潮社のHPからの引用です。

日時 8月24日(木)午後4時〜
会場 ホテルラングウッド(JR日暮里駅南口から徒歩一分)
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里5-50-5
TEL 03-3803-1234
吉村さんの一般読者にも開かれた葬儀に準ずる会(無宗教)です。
故人の遺志により、香典・弔花はご辞退させていただきます。
参列は平服でお願いいたします。
連絡先 新潮社出版部(03−3266−5411)



892. 吉村昭さん死去 雪狼 [URL]  2006/08/02 (水) 12:09
「漂流記の魅力」で若宮丸の会と津太夫を取り上げ、
二年前には公演にお越しくださった吉村さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。



854. アリューシャンに供養碑を 雪狼 [URL]  2006/06/21 (水) 18:59
先日は大変お疲れ様でした。すばらしい供養祭になりましたね。
あの日当方も資料室で解説員を再び(勝手に)つとめさせていただきました。
津太夫の子孫の方とお会いできたことも感激です。
次の寒風沢での会に合わせ、また同地を先に訪れ寒風沢ガイドマップ?を作成することにします。といっても同地の寺社や遺跡くらいのものですが。

さて帰国した人たちの供養もさることながら、異国――とくにシベリアや孤島でなくなった方々への供養も忘れてはいけません。帰国しなかった人の常、いつも無視されているのが気の毒なわけでして。

まずアリューシャンで死亡したのは船頭の平兵衛ですが、死亡したと思われるウナラスカ島に供養碑を建てることは無理でしょうか。春名先生がおっしゃるには不可能に近いとのことですが。
またここに、神昌丸の7人(三五郎、次郎兵衛、安五郎、作次郎、清七、長次郎、藤助)の名も加えたいものです。もちろん彼らが死んだのはアムチトカ島ですが、「江戸時代にアリューシャンで死んだ漂流民の供養碑」と考えればいいのではないかと。これについては大黒屋光太夫顕彰会の方々とも協力していきたいですね。
というか、先方が主導権を取り若宮丸が便乗、みたいになりそうですけど。



743. Re: ”ナジェジュダ”長崎入港! クマ  2006/05/01 (月) 22:19
お久しぶりです。帆船まつり今日までだったのですね。HPを見てみました。ナジェージダ号はきれいな帆船ですね。レザーノフにちなんで、熱気球もあがったとか、こんなかたちでお祭りにレザーノフ来航の歴史が紹介されることは、うれしいことです。
二年前に漂流民展をした、サンファン館あたりで、このお祭のあとに、呼んでもらうとかしてもらったりするといいのかもしれません。ちょうどGW中ですし・・・
ちょっと館長に相談してみましょう。



739. ”ナジェジュダ”長崎入港! しらせやしま  2006/04/27 (木) 23:31
こんばんは。お久しぶりです。

長崎にロシアの帆船”ナジェジュダ”と”パラダ”が入港しました。明日から5月1日まで一般公開があります。詳しくは「長崎帆船まつり」のHPなどをご覧下さい。同HPにはレザノフとプチャーチンのことも簡単ですがちゃんと載っています。

近い将来、”ナジェジュダ”が石巻か仙台に入港できればいいですね。



732. 挿絵を公開しました ぶんこ [URL]  2006/04/22 (土) 07:26
ご来場ありがとうございました。
全部ではないのですが、msnのコミュニティというところに『環海異聞』の挿絵を50枚ほど公開しました。HPに入り方が書いてあります。
HPで画像を扱うと重くなるので、このような方法にしてみました。



731. Re: 環海異聞を公開中 クマ  2006/04/22 (土) 00:54
最終日に駆け込みで見てきました。自分が見た「環海異聞」のなかでもかなりオリジナルに近いものではないかという気がしました。なによりも挿絵80点をパソコンのスライドショーで見せていただいたのがありがたかったです。行って良かった!
ほんとうに親切にしていただきありがとうございました。
漂流民の会で、また見せてくださいとお願いしたところ快く応じていただきましたので、いつか東京例会としてとりあげたいと思っています。



728. 環海異聞を公開中 ぶんこ [URL]  2006/04/18 (火) 20:23
今週21日金曜日まで、環海異聞を展示しています。
挿絵も全部、パソコンのスライドショーでご覧になれます。
詳しくはHPをご覧ください。



713. 1956年のドンコサック合唱団を見た人を探してます クマ  2006/04/05 (水) 10:51
今年7月に函館のはこだて写真図書館で、「神彰とAFA展」を開催します。それを記念して、AFAが発行していた機関誌「アートタイムス」の号外版を出すことになりました。今年は、AFAが最初に呼んだ「ドンコサック合唱団」が来日して50周年になります。「アートタイムス」号外版で、ドンコサック合唱団の公演を実際にみた人の思い出話しも載せたいと思います。そこで1956年のドンコサック合唱団を実際に見た方、見た人を知っている方がいらしたら、ご一報いただきたいのです。よろしくお願いします。



695. Re^2: The ART TIMES CrazyKaz  2006/03/19 (日) 20:42
クマさま。
返信、誠に有難う御座います。これは叔父のものでした。叔父は音楽の道に居た事があり、この手のものや、国内の演劇パンフレット、映画パンフレットを大事に保管していました。他にヤマハニュースなども出てきました。約50年前のもばかりです。ヤマハが山葉と記するのを初めて知るほどの音痴なのですが、当時を懐かしむ(生まれてないですが...)というか知るというか【古い読み物】として今整理しています。
また、立ち寄らせて下さい。本当に何かの御縁ですね、色々HP等もこれから見させて頂きたいと思います。
有難う御座いました。



694. Re: The ART TIMES クマ  2006/03/19 (日) 18:11
CrazyKazさんいらっしゃい。アートタイムスはどんな経由で手に入ったのでしょうね。かなり古いものですし、そんなに流通していたものではないと思います。実は、6月か7月ぐらいに函館のはこだて写真図書館というところで、「神彰とアートフレンド」展が開催されるのですが、そこにアートタイムス全巻を展示できると思います。そしてこれを機会に、「アートタイムス」号外版をつくろうかと思っていたところでした。そんなことを考えていたときの、投稿でしたので、なにか縁のようなものを感じたりしています。



693. The ART TIMES CrazyKaz  2006/03/18 (土) 14:32
初めまして。 首題のもので検索していて辿り着きました。今ここにNo.12がありまして、「これが一体どういう冊子なのか?」という疑問から、ここに来てしまいました。巻頭に−レニングラードバレエその歩みについて−という工藤精一郎という方の記事がありますね。こちらの方面は全くの素人ですが、【古いもの】ということでブログに乗せたりしています。



688. Re: 原始謾筆風土年表 クマ  2006/02/19 (日) 18:08
たいへん興味深い情報ありがとうございました。この年表のことは知りませんでした。さっそく国書からでている年表を見てみたいと思います。先日秋田の武田憲雄氏が公刊した若宮丸漂流民の聞き書き「外国漂流記」の写本は函館で書かれていますが、これは文化六年のもの。文化4年に「環海異聞」を読んだうえで書かれたものが、青森に残っているというのは、やはり文化三年と四年のアヴォシとユノアの来襲事件が背景にあるのでしょう。東北、しかも青森や秋田などに残る資料の調査に本格的にとりくむ必要性を感じました。レザーノフの幕府宛の文や遠山金四郎の文も掲載されているとのこと、これも気になります。
たいへん貴重な情報ありがとうございました。HPも拝見いたしました。お店にも訪ねてみたいと思いました。



685. 原始謾筆風土年表 楽山 [URL]  2006/02/16 (木) 20:54
江戸時代、青森県の下北半島、大畑町在住の村林源助さんが表記の年表を書いています。(文化4年頃)その文化元年のところに津太夫の漂流とレザノフのことが出ています。その解釈のため検索してこのHPに辿り着きました。九州大学の「環海異聞」も拝見しました。しかし、青森の片田舎でこの事件を詳しく知っていて「環海異聞」を明らかに読んでいたと思われるように日時がほぼ正確に記載されています。(誤訳もある)さらに、レザノフの幕府宛の文や遠山金四郎の文もあります。これは「環海異聞」に無いと思います。どこから探したか知りたいと思っています。表記の本の原文は村林家の子孫が保管しています。(我々がCD化しました。)活字本は「国書刊行会」から発行されています。

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