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カフェ・クマ−談話室 過去ログ

2004年3月

2004年3月22日 月曜日 1:08a.m. カバレット・シャーレ第2弾をします

1月30日東横線桜木町の閉鎖を勝手に記念して、行われた飲兵衛ラリーのイベントのひとつとして成り行きでやってしまった『カバレットシャーレ』の第二弾を、野毛大道芸のある4月17日にまたやることになった。前回は、思いもかけない素敵な出会いで、いいショーになったと思うのだが、観客は70人未満、またしても赤字になってしまった。今回はそのリベンジ。前回も出演してくれたダメじゃん小出、ふくろこうじ、チャイソンズ、ステラミラに加えて、山本光洋、華乃屋ケイ、サンキュー手塚という豪華メンバーで『野毛・歌のアルバム』と題してやるこの公演、見なければ損でしょう。
近日中にデラシネでも大々的に宣伝していきますが、さわりはホットクマプレスをご覧ください。


2004年3月16日 火曜日 0:33a.m. フール祭終了!     クマ

フール祭の公演が、14日ですべて終了しました。なにせ今回はリトルワールドのハンガリーサーカスとまともにかちあい、なんとかオキドク2だけはトンボ帰りでみることができましたが、ほかの公演はまったくみることができず、その場の雰囲気を知ることができないので、なんとも報告のしようがありません。
ただ海外のアーティストを紹介するだけでなく、日本のパフォーマーたちにとって切磋琢磨しながら、表現する場、挑戦する場となっていることは、感じます。こうした活動の中から、日本のパフォーマーが育っていくこともフール祭の大きな使命になっていると思います。その意味でもフール祭は、ACCの活動の大きな柱になっていくはずです。
集客という面では、かなり広報活動に力をいれ、多くの媒体に紹介されましたし、ずいぶんまめに折り込みチラシもしましたが、目標まで達したとはいえないことも事実でした。観客つくりという点では、なかなか広がっていかないという現実の壁は、まだ高いことも事実です。ただこれも続けるなかで、どこに突破口があるような気がします。
海外組は、今日オキドク2が帰国しましたが、バラデューは、このあと六本木ヒルズ、そして梅田のフェスティバルに参加しますし、BPズームは、名古屋でワークショップ、そしてNGKで3日間だけ、短い10分ぐらいのショートバージョンの公演もすることになっています。
お見逃しの方は、ぜひみにいってください。近々観覧案内板で紹介します。


2004年3月6日 土曜日 11:52p.m. 大道芸アジア月報3月号で『虚業成れり』が紹介されている

原健太郎さんが出している『笑息筋』とこの上島敏昭さんが出している『大道芸アジア月報』は、私が毎月楽しみにしている月刊誌なのであるが、ここで拙著がとりあげられている。うれしいなあ。
短い紹介文なので、全部紹介しちゃいます。
「神彰(じんあきら)は、ボリショイサーカスやレニングラードフィルを日本に呼び、戦後の芸能界を駆け抜けた、伝説の興行師。虚実いり混じったさまざまなエピソードで彩られた、いわくつきの人物の丹念な評伝。興行の世界に身をおく著者にして初めて描くことができた世界だと思う」
神さんのことは、客観的には見れないわけで、やはり自分が興行という世界で生きてきたから、気になり、そして書いてみたいと思った。そこのところを読んでもらえて、うれしいなあ。



2004年3月4日 木曜日 11:57p.m. チェコのトラバンドはいいぞ、公演は土曜まで

やっと渋谷のeggmanで、チェコのトラバンドのライブをみることができた。今日はこまっちゃクレズマーと巻上公一との共演。前半はこまっちゃと巻上さんで、およそ1時間のステージ。今日の梅津さんはノリノリだった。いつも以上にこまっちゃのメンバーが楽しそうに演奏しているように見えた。
そして後半のステージがトラバンド。チェコのバンドだと聞いて洗練されたグループなのかと思っていたが、素朴さ、泥臭さもあわせもち、そして雑多なサウンドを聞かせてくれる、自分好みのグループだった。実に楽しく爽快な1時間半あまりのステージだった。メインをつとめるアコーディオン、クラリネット、ボーカルの人のなんかあったかい人柄がつたわるステージまわしにも好感がもてたし、なにより身体が自然に動いてくる楽しさが全編を貫いている。やはりカバレット風の音楽なのだ。東欧のブラス系の音楽というと映画『アンダーグランド』のクレズマーを思い浮かべるのだが、ユダヤ的な感じはそんな色濃くなく、もっと明るいスラブ的な土着的なものが感じられた。
気になったのは、最後の方で演奏していた僕らの故郷プラグを歌った曲ですといって演奏した曲、女性のトランペットの人がボーカルをしていたのだが、サビの部分は「プラハ・ツィルクス」と歌っていたような気がしたのだが、実際はどうだったのだろう、ツィルクスは「サーカス」の意味なはず。とてもいい曲だっただけに気になる。エンディングでは、こまっちゃのみなさんとの共演、これも良かった。お客さんはみんな立って手拍子をとっていた。
久し振りに身体の芯から温まるコンサートだった。
トラバンドのライブは土曜日まで、これはやはり必見ものです。


2004年3月4日 木曜日 4:12p.m. 続々と書評が   クマ

今日発売の「週刊文春」と「ダ・カーポ」に『虚業成れり』の書評が掲載されている。いずれも一頁をさいての本格的な書評。文春は、作家の笹倉明氏の書評で、「久しぶりに重厚なノンフィクションを読んだという気がする」とまで書いていただいた。「ダ・カーポ」は書評界の長老井家上隆幸氏の評。
いずれもこの本の背景となっている昭和という時代の可能性を見ているのが、面白かった。
日曜には朝日新聞でも書評が出るとのこと。
ここへ来て、いろいろとりあげられはじめてきたことで、なにか手応えのようものを感じている。

2004年3月3日 水曜日 0:23a.m.  日刊ゲンダイで『虚業成れり』の紹介記事掲載 クマ

「週刊新潮」のコラム「闘う時評」で紹介されたのに続き、今日発売の日刊ゲンダイでも、表紙の写真入りで大きく紹介記事が掲載されました。一部を紹介しておきます。
「海外からアーティストを招聘し、興行する人を「プロモーター」と称するが、かつては「呼び屋」といわれた。
 その呼び屋の代表的人物は神彰(じんあきら)だろう。
 彼は日本人が本物の芸術に飢えていた昭和30年代、ソ連から大物アーティストを次々に招き、「赤い呼び屋」と評された。
 また新進作家・有吉佐和子と電撃結婚して一躍マスコミ界の寵児となった。
 本書は同じ稼業の著者が幻を追いかけ虚業に生きた怪物・神彰が活躍した時代を描く傑作評伝。」

 会社帰りの愛読紙である「ゲンダイ」の読書欄は、とても充実していているのだが、そのなかでも好きだった「やっぱり人間が面白い!!」というコラムで紹介してもらって、とてもうれしい。

2004年3月1日 月曜日 3:00p.m. 「Eastern Cabaret World 東から東へ」いよいよ今日から開幕

今日から3月ですね。はやいものです。さて先月のこの欄で紹介した、チェコのトラバンドをまじえての、eastern Cabaretのライブが今日からはじまります。私自身はまだいつ行けるか決まってないのですが、これは見なければいけないでしょう。
詳しい情報は、ホットクマエクスプレスを見てください。



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