1.「ガイドブック 日本のなかのロシア」はなかなか便利
2.ロシア映画の全貌2001
先月発売されたユーラシア・ブックレットシリーズ16「ガイドブック 日本のなかのロシア」はなかなかすぐれものです。
これはロシア文化と交流史跡を訪ねるというサブタイトルがついているように、日露交流史に関心のある方には必読のリーフレットです。
ロシアと関係のある街、そしてそこにある史跡を紹介してあるほか、日本ハリストス正教会、日本の中のロシア人墓地、在日ロシア・ユーラシア諸国公館と関係団体、チョウザメマップ、ロシア料理店、ロシアに渡った日本人漂流民、日本に来たロシア人などのマップがおりこまれています。
なによりも身近にロシアを感じることができるのではないかと思います。
ちなみに私も、長崎のことを簡単に紹介しています。
一冊600円(税別)と手軽な値段ですし、置いておくとガイドブックがわりに使える便利な本です。なんでも発売まもなく、売り切れて重版されたとのこと。
8月4日から9月24日まで、三百人劇場で『ロシア映画の全貌2001』が開催されます。ちょっと気になるロシア映画が、続々と公開されます。
先日ビデオで「フリークスも人間も」というロシア映画を見て、かなり衝撃を受けたのですが、この監督バラバノフの新作「ロシアン・エレジー」が一番楽しみです。
「フリークスも人間も」は、全編セピア色でノスタルジックな映像で、革命前のペテルブルグの社交界の裏側で、人間の欲望を満たすことで悪行のかぎりを尽くした男を中心としたピカレスクロマン。この主人公ヨハンをはじめ、マゾの世界に引き込まれた令嬢、シャム双生児、ヨハンの手引きをする女中たちなど、妖しげな人物が次々に登場してきます。新しい世代の旗手ともいえるバラバノフの新作、楽しみです。
その他にも、去年公開されたタジキスタン映画「ルナパパ」の監督フドイナーザロフの映画「少年、機関車に乗る」と「コシュバ・コシュ 恋はロープウェイに乗って」も見たい作品。これとカザフ映画「3人兄弟」と「アクスアット」、この5本は是非見たいと思ってます。
なにせ14日から東京を離れることが多くなるので、どれだけ見れるかわからないのですが・・・・
この他にも、ソビエト時代のエイゼンシュタイン、タルコフスキイ、ミハルコフなどの作品も公開されますが、私がすでに見たもので個人的にお薦めしたい映画は、『フリークスも人間も』と『ルナ・パパ』、そしてキルギスタンの映画『あの娘と自転車に乗って』、このみずみずしい映像にはハッとさせられます。それとカネフスキイの極東の寒村を舞台にした『動くな、死ね、蘇れ!』も傑作です。
詳しいプログラムは「ロシア映画社」のサイトで
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