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【連載】モスクワスクラップ帳

第19回

『論拠と事実』12月51・52号からスクラップした記事は、三件。たぶんこれで2002年の記事は終わりなはず。

イリーナ・ロージナ「オリンピックの『金』の取引」について
エカテリーナ・ライキナ「父は23歳の時死の準備をしていた」
水中人間


イリーナ・ロージナ「オリンピックの『金』の取引」について

ソルトレイク冬季オリンピックのスキャンダル事件となったフィギアスケートの審査員問題。その当事者のひとりでもあるフィギアスケートのスターが、はじめてこの問題の秘密について明らかにした。

ビックスターがオリンピックの大事件についての秘密を告白というかなりセンセーショなサブタイトルがつけられ、表彰台で金メダルをもらったときだろう涙を流すイリーナのアップの写真がドーンと掲載されるなど、派手な記事のつくりかたになっている。彼女もまた犠牲者のひとりなのだろうか。

エカテリーナ・ライキナ「父は23歳の時死の準備をしていた」

1987年亡くなったアルカディー・ライーキンの娘エカテリーナが語る父の思い出。
23歳の時には、病気のため医者から死の宣告を受けたなど、家族しか知らない、ライーキンの思い出。

エストラーダ界の大スターだったライーキンの回想録。息子はたしか若手演出家として、あちこちでとりあげられていたはずだが、最近はなにをしているのだろう。

水中人間

古代の謎にせまるシリーズもの、遠征隊の団長となったエルンスト・ムラダシェフとニコライ・ザアチコフとの対談から。今回は壁画に描かれている古代人の絵から、古代人が水中を棲家としていたのではという説の紹介。

こんどの話もまたかなり奇天烈なものである。なんでもこの先生の話だと、壁画などに描かれている人間は、皿とか瓶のなかに入っているように見えるという。人間の身体が90%以上水分からできていることなどから考えると、水中で暮らしていたのではないだろうか、ということになる。すごい説だと思う。


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