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【連載】モスクワスクラップ帳

第64回

2007年6・7月のモスクワの週刊誌『論拠と事実』からスクラップした記事。

2007年6月23号
 隠された先祖の財宝
 イスラエルで、玄人のために
 スターたちはプレートに燃えた
 アンソニー・ホプキンスがロシアの男爵に
 誰よりもきれいなのはインド人とプエルトリコ人
 どうして虎が
2007年6月24号
 人は空を飛んだり水中で呼吸できるのか
2007年6月25号
 ロストロポービッチたち
 モスクワ国際映画祭
 少林寺はロシア人を待っている
 ソルジェニツィンはプーチンより偉いのか
 バレエ、サーカス、カンフーがひとつの旗のもとに
2007年7月27号
 グルス−200を耐えるのは誰?
 ロシア的に日本
2007年7月28号
 UFO−乳しぼり女狩り
2007年7月29号
 失われようとしているロシア
 自分のチェブラーシカを考えて


 

2007年6月23号

隠された先祖の財宝

先頃大西洋で沈没していた船から、50万枚の金貨が見つかった。我がロシアにもまだ発見されていない財宝がある。ここでは7つの隠された財宝が紹介されている。この中には日本軍が盗んだとも言われるコルチャックの財宝も入っている。

地図入りでこの財宝のありかが紹介されている。コルチャックのいわゆる「ロマノフ金塊の行方」については日本でもさまざまな本が出ている。上海経由で横浜に来て、戦後復興資金になったという記事も、論拠と事実の中で紹介されていた。

イスラエルで、玄人のために

5月イスラエルのテルアビブで、ロシアからイスラエルに移住したおよそ20万人の人が、ア・ヤルコン公園に集まり、イスラエル独立記念日を祝った。

最近よく利用するウズベキスタン航空は、テルアビブ−タシケントの路線もあり、明らかにロシア人ではないのに、ロシア語をしゃべっている人たちを見かける。あれはイスラエルに住んでいるロシア人なのだろう。アルマトゥイでテレビを見ていたら、イスラエルのロシア語放送が流れていた。いまやイスラエルのロシア人は確実に増えているのであろう。

スターたちはプレートに燃えた

6月1日オリンピックスタジアムで、「2007年ミュージックTV」の授賞式が、2万5千人の観客を集めて行われた。最優秀シンガーは、ジーマ・ビラン、アルバム賞をも受賞。

この賞をとると、プレートがもらえるので、こんなタイトルになっている。

アンソニー・ホプキンスがロシアの男爵に

トルストイ最後の日を映画化。監督はマイケル・ホフマン、トルストイはアンソニー・ホプキンスが演じる。ヤースナヤ・ポーリェで撮影が行われた。

いつぐらいに公開される映画なのだろう。ホプキンスがどう晩年のトルストイを演じるのか興味深い。

誰よりもきれいなのはインド人とプエルトリコ人

読者からの質問。ミスワールドで今年日本人が優勝したが、ロシア人はオクサナ・フョドロブナ以来優勝していない。なにか政治的な理由があるのか。2000年から今年までの受賞者の一覧が出ている。そこに髪の色と国籍も。欧米よりもインドとかプエルトリコが優勢との見解。

なんかどうでもいいような気がするのだが。ロシア人にとっては不思議なことなのかもしれない。

どうして虎が

中国の動物園で、ひとつの檻の中で、トラとひよこが一緒に飼われている写真。

これは不思議!目の前に餌がいるのに平然としている。

 

2007年6月24号

人は空を飛んだり水中で呼吸できるのか

ヨガの実際を見聞するために特派員が、インドを訪れた取材レポート。

日本に来たモスクワのサーカスアーティストたちのなかで、ヨガにはまっている人は結構いる。まだまだブームは続くのでは。

 

2007年6月25号

ロストロポービッチたち

ロストロポービッチの埋葬後、妻のヴィシネフスカヤが深刻な病にふせっているという噂はほんとうかという読者の質問に対して、娘のナターリアが、確かに一時入院していたが、いまはすっかり健康を取り戻したというコメントを寄せる。来年3月27日ロストロポービッチの誕生日の日に、ロストロポービッチフェスティバルが計画されている。

日本でも先日NHKの教育テレビで、ロストロポービッチの「ドン・キホーテ」に賭ける想いを描いたドキュメンタリーが再放送されていた。

モスクワ国際映画祭

6月21日から30日まで、モスクワ国際映画祭が開催される。20本の作品がコンペに参加。この中には日本の90才になる監督の「犬神家の人々」も含まれている。

結局受賞した作品は何だったのだろう。「犬神家」ではないと思うが・・・。

少林寺はロシア人を待っている

初めて行われる中露にまたがるカーレースの取材のために中国の山地を訪れた二十人のロシア人ジャーナリストの中に「論拠と事実」の編集委員も含まれていた。滞在先のひとつが少林寺であった。ここで住職とのインタビューが実現した。

中露にまたがるカーレースのことの方が気になる。

ソルジェニツィンはプーチンより偉いのか

『私には理解できない』という読者コーナーの質問。先日国家賞を受賞したソルジェニツィンが゛プーチンとの会談に同意したという記事を読んだのだが、これは彼が大統領より偉いということなのだろうか。

車椅子をつかっているソルジェニツィンに対して、気をつかっているプーチンの方が偉いというのが、オチであった。

バレエ、サーカス、カンフーがひとつの旗のもとに

「カンフーの伝説」が、7月2−5日までロシア軍中央劇場で上演される。これはロシアにおける中国文化フェスティバルのひとつ。

たしかこの作品は、札幌でも上演されることになっていたのではないかと思う。

 

2007年7月27号

グルス−200を耐えるのは誰?

ハリウッド映画の話題作が次々に上映される夏。ロシア映画のラインナップもほぼ出揃った。こうした映画について。 なによりも一番衝撃的なのはバラノフスキイ監督の「グルス(貨物)200」。これは21才以上指定となり宣伝も流れない。実際に1984年に片田舎で起きた少女誘拐事件を参考にしている。死体がそんなでてくるわけでもなく血も一滴も描かれていないが、とにかく怖い。見終わったあとに大きな衝撃が残る。

いわゆる犯罪映画なのか、ホラー映画なのか、いまひとつわからない。

ロシア的に日本

前日本大使をつとめていたパノフと、ロシア大使をしていた野村一成のふたりがとった写真の展示会「ロシア的に日本、日本的にロシア」がモスクワで開かれた。

朝日の夕刊でも大きく写真入りで紹介されていた。

 

2007年7月28号

UFO−乳しぼり女狩り

最近はUFO出現というニュースをあまり聞かないがという読者の質問に対して、そんなことは決してありませんと「宇宙探検」のワジム・チェルブロフの話。彼によれば、アルタイ、コストロムスキイ、モスクワ州で最近発見されているという。こうした目撃のなかで最も驚くべきニュースは、クラスノダール州で、UFOが人間と衝突したという話。

かなり笑える話。矢追純一で、ロシアで番組つくったら面白いかも。

 

2007年7月29号

失われようとしているロシア

ロシアには現在8万の文化建造物があるが、こうした建造物が毎日なくなっているという事実。ここに危険な状態にある歴史建造物が写真入りで14例紹介されている。

自分のチェブラーシカを考えて

ソチオリンピック2014のシンボルキャラクターを募集するコンクールを開催。主催は「論拠と事実」。

アテネオリンピックでロシア選手団のキャラクターとなって一躍世界に名をとどろかせたチェブラーシカは、いまでも著作権問題でまさに泥沼状態。新たなキャクラクターを応募しないといけないのかも。


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