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フール祭2006 サーカス・芸


Fool Festival

ジャシュガロンスキー兄弟 (clickでチラシ表拡大)

Omnibus

「公演を終えて」はこちら

フール祭オムニバス

笑うからだとわらう音楽

日時: 2006年3月1日(水)〜5日(日)
会場: シアターX(カイ)(JR両国駅西口下車左手に徒歩3分)
入場料: 一般前売 3,500円/当日 4,000円 【全席自由席】
回数券 6,500円(2回券・ACCのみ取り扱い
学生・シルバー(60歳以上) 3,000円(ACC前売りのみ取り扱い
公演情報はこちら
  
チラシ(表)
チラシ(表)
チラシ(裏)
チラシ(裏)
 
スケジュール:
3月1日(水)19:30
3月2日(木)19:30
オムニバスP
加納真美 KAMIYAMA 重森一 シルブプレ チクリーノ ふくろこうじ
ヘテロジーニアス 三雲いおり コージー・コーヨー・mamiカノー
3月3日(金)19:30
3月4日(土)14:00
Jashgawronsky Brothers
3月4日(土)19:30
3月5日(日)14:00
オムニバスM
元気いいぞう セ三味ストリート まなびや
ムンドノーボぽこブヨ〜ダン 沢入国際サーカス学校
 
◎お問い合わせ (株)アフタークラウディカンパニー【ACC】
TEL 03-3403-0561 / FAX 03-3403-1583
E-mail:info@accircus.com
◎チケット チケットぴあ
 0570-02-9988(オペレーター対応)
 0570-02-9999(Pコード:366-431)
ローソンチケット
 0570-000-777(オペレーター対応)
 0570-084-003(Lコード:31947)
●ACC
 03-3403-0561
 またはこちらの申し込みフォームから

公演を終えて

 「フール祭オムニバス 笑う身体とわらう音楽」の公演も無事終了した。今回は助成金がおりず、海外からの招聘は1組のみだったが、逆に国内パフォーマーが多数参加できることになり、むしろフール祭らしくなったかもしれない。というのも海外のすぐれたクラウン芸を紹介するだけでなく、国内で活躍するパフォーマーたちに、それを刺激に作品をつくってもらいたいことがフール祭の大きな目的なのだが、今回はオムニバスという形式をとったこともあり、たくさんのパフォーマーたちに作品をつくる、発表するいい機会になったはずだ。沢入サーカス学校を含め14組が、今回のフール祭に参加した。お客さんにとっても、これだけ多くのパフォーマンスをまとめて見れたという意味で、良かったと思う。オムニバスPの出演者の多くは、「フールB」で作品を作ってきている。作品をつくるというその過程から付き合いながら見てきたわけで、作品つくりに関わってきたという意味でも意義ある公演になった。

 「オムニバスP」、「オムニバスM」を見て、さらにはジャシュガロンスキーブラザーズの公演を見ての感想として、国内のパフォーマーは、かなりいいレベルまできているという思いは強くしたが、作品をつくる以前の大きな問題として、「フール(愚者)」になりきれていないという気がした。
 ジャシュガロンスキーブラザーズの公演を見ていた子供が、「何あれ、馬鹿なことやっているの」と言っていたのを耳にしたが、「馬鹿なことやっている」と言われることは、クラウンにとってはひとつの勲章だと思う。さすがジャシュガロンスキーブラザーズである。この子供が、他の国内パフォーマーのステージを見て、同じことを言うだろうか。決して言わないと思う。「フール」に徹しきれない人がほとんどだったのではないか。それは特にPの出演者に言えると思うのだが、まずは「フール」にならなければならないのに、どこかで自分の世界、自分が考えたことを伝えたいということが先に立ち、「フール」を演じていたというか、演じたふりをしていた、そんな気がする。今回ジャシュガロンスキーブラザーズという非常にシンプルなグループが出演したことにより、その「フール」を演じるという意味合いでの比較がさらに際立ったように感じる。天然の「フール」性をもっていた人は何人かいたが、「フール」に徹したのは、「スラップスティック」を演じた山本光洋だけだったような気がする。

 今回のプロデューサーの大野洋子が、打ち上げの席で「フールB」の役割は、このオムニバス公演で一応終わりと言っていたが、次の段階は、ソロ公演を各自パフォーマーがやっていくことになると思う。そのなかで、またフール祭に参加する海外グループとほんとうに張り合うような作品をつくっもらいたいと思う。今回出演した何人かと、作品つくりから関わっていくことになるかもしれない。こうした作業を大事にしていかねばならないだろう。最後に、フール祭の感想がでているサイトのリンク先を記しておく。


松木プーの芸人番長
 フール祭

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