月刊デラシネ通信 > サーカス&パフォーマンス > パフォーマンス > 山本光洋・ダメじゃん小出二人会「東京モザイ区」
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デラシネ通信のクマの観覧雑記帳で定期的に観覧記を書いているふたりのパフォーマーが、二人会を開く。ジャンルが違うとはいえ、ふたりには大きな共通点がある。それはいま一番意欲的にステージ活動を展開していることである。
「かかしになるために」と題し、中野の小スタジオplanBで、定期公演をおこなっている山本光洋は、ここで新作を次々に発表し、これらの作品をまとめ今年4月にシアターΧで「かかしになるために――ベストオブベスト」を披露、人生の悲哀を見事に演じきった連作「老人と海(仮題)」は、来場した満員のお客さんを深い感動につつんだ、という。というというのは自分は実際この舞台を見ていないのだ。自分はゲネしか見ていない。でもそのゲネを見て、あまりにもせつないエンディングに涙した。そして光洋はついにここまで来たという感慨をもった。
ダメじゃん小出も、『負け犬の遠吠え』というソロライブを、ずっと続けている。今年の6月で16回を迎える。独特の切り口で世相を切り、多くの観客の心をつかみ、毎回常連のお客さんで会場は賑わっている。最近では、浅草、大須、野毛など大衆芸能のメッカで、その土地にちなんだネタを満載した公演にも乗り出し、新境地を開いている。
ステージで演じることをふたりは一番大事にしている。
この公演をもちかけたのはダメじゃん小出であった。小出は誰かと他流試合を求めていた。その相手として、望んだのは、やはりステージで勝負しようとしている山本光洋であったということなのだろう。
間違いなく面白い舞台になるだろう。ふたりが別々にやるのでは面白くない。それはふたりとも知っている。一緒になにかやることをふたりはすでに考えていると思う。それがこの会の一番大事なことだと思う。
ぜひ多くの人に見てもらいたい。
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