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【連載】ダメじゃん小出の社会のつまみ食い

第4回 公僕ども

2004.07.28

 連日、紙面に出てくる猛暑、酷暑、今畜暑!
 朝から晩まで強制労働に従事している、エアコンも一斉蜂起寸前。
 「目指せ地球温暖化・早期実現は日本人の悲願です」by環境省。
 暑さで忘れた?地球温暖化対策会議・京都議定書。
 20〜30年前は30℃越すと、かなり暑いという印象だったのに、
今じゃ35℃からが暑い温度になりつつある関東地方、
これで大阪・名古屋の仲間入り。
 お台場のテレビ局は、汐留の高層ビル群が東京湾からの風を遮る、
東京ウォール現象(ビルが海風を遮る)が生じ、
都心のヒートアイランドに拍車がかかっていると報道してるけど、
もっと海側に景観を損ねるビル建てたお前も同罪だ。
 何故ゆえに地方から遊びに来て、テレビ局に行くのだろう…。

 それはさておき、新潟・福井県を襲った集中豪雨など各地で異常気象、
予想以上の雨量は仕方ないが、あまりにも遅い避難勧告、
過去の災害の教訓は何も生かされない国。
 国の復興支援対策と言ったら、海の家で待たされた挙句ようやく出てきた、
延びきった麺に、ぬる〜いスープの遅きに失した特製中華そばの味。
 まぁこんなもんでしょうと、諦め半分。
 国が推し進める地方分権、地方自治体は各自ジャンボ宝くじを公費で購入し
災害時に備えましょう。
 河川の護岸工事など修復事業で地元のゼネコン業者は歓喜の渦、
みんな仲良く談合入札。

 異常気象は社会にも蔓延している今日この頃、
記事の扱いは脱走兵一家に話題を浚われ、
小さいが司法取引に応じられない怒りの清涼感溢れる事件がいっぱい。
 公僕熱中症第1位は、国民の治安にあたる行政機関で〜す!
 人命無視の桶川女子大生ストーカー殺人事件をはじめ、警察官一人当たりの
人口カバー負担率、全国トップ、忙しすぎて市民見殺し埼玉県警。
 元県知事土屋氏が築いた彩の国、改め罪の国、なぜかさいたま。
 今回の舞台は草加駅前交番、やくざに絡まれた男(とりあえず一市民)が
助けを求め交番に駆け込んだが助けてくれず、交番から引きずり出され
やくざから殴る蹴るの暴行を受け全治3ヶ月の重傷。
 交番に入った、入っていない、職務上のアウト・セーフ、市民はあらっ
見てたのね…。

 交番のおまわりさん、目の前で堂々行われた暴行に、
困ってしまって110番しようとしたが、思い留まり同僚と口裏合わせ。
 中国・瀋陽、日本大使館脱北者駆け込み事件を何故か思い出してしまった。
 今後埼玉県警は警察官人手不足、不適切な職務執行を軽減する為、
ガーディアンエンジェルに業務委託、ボランティアが治安維持にあたるとか・・・。
 考え方によっては、「自分の身は自分で守れ」という事を埼玉県警は
全国に先駆けて、日本国民に教えてくれている正義と勇気溢れる
市民を立派な大人として扱ってくれる県警かも。
 目指せ全国初の警察民営化。

 民営化といえば、純一郎永遠のベストセラー馬鹿の一つ覚え「郵政民営化」
改革が遅いから相変わらず、末端の出先機関はやってくれております。
 郵便局窓口での郵便貯金払い戻し時などに、請求額より少ない金額を渡したなど
窓口受け渡し単純ミスが大半、なんと約30億円取り過ぎ。
 預金を受け取る方もきちんと金額確認しないと、被害は高齢者が多いのか?
お年寄りを食い物にする悪徳な、リス家族。
 受信料で韓国ドラマを垂れ流す公共放送機関、【誠】の熱い想いを貫く、
職員は血気盛んな新撰組を凌ぐ個性派揃い、カラ出張300万円不正受給、
チーフプロデューサー番組制作費横領数千万円、年中社内もみ消し隠蔽、嘘合戦。
 アテネオリンピックはいいから、NHKスペシャルで是非、
取り上げて欲しい題材。

 庶民とは無縁の、私的な公僕達の専用施設・白骨温泉のまじりっけなし
不透明な黒濁色の湯に浸かり、定年までお過ごしください。

*公僕温泉の効能
職務怠慢・どんぶり勘定・天下り確保・馴れ合い・責任転嫁・
贖罪などの疾患。
注)無責任は長年積み重ねた成分なので、洗い流しても落ちません。


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