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カフェ・クマ−談話室 過去ログ

2002年7月

2002年7月26日 金曜日 10:44a.m. カバレットチッタ制作ノート キューバとロシアのキャバレー

7月26日
朝めざましTVで、長崎のハウステンボスで開催中のキューバのキャバレーショー「トロピカーナ」の紹介があった。キューバーのキャバレーについては、いろいろ耳にしてきた。カリビアン音楽とダンスを主体としたもので、海辺でやるらしいのだが、乗りのいい音楽をバックに、解放感と爽快感が、とても楽しそう。作家の村上龍が、ずいぶん前から触れ込んでいたが、彼のインタビューもテレビで流れていた。村上は「キューバーにはたくさんのキャバレーがあって」と言っていたが、こういうかたちでキャバレーという言葉が使われていくことはとてもいいことだと思う。
長崎でのショーはかなりの人数で、本格的なもののようだ。とても長崎までは行けないだろうが、ちょっと見てみたい気がする。リラックスしてショーを見るというのが、ひとつのポイントになっているようだ。
新聞の折り込みチラシで、横須賀芸術劇場で11月2日に、ロシアのキャバレーではないが、レビューショーをやることも知った。こちらはロシアのホテルなどでやっている、歌と踊りのレビューショーのようだ。あまり面白そうではないのだが、ちょっと気になる。
問題はキャバレーという言葉の中で、自分がどういうショーをつくっていくのかということだろう。いろんなかたちでキャバレーがひとり歩きすることはいいことだと思う。今回はとにかくやっちぇということで始めたが、キャバレーショーをつくっていくなかで、どんなメッセージーをおりこんでいくのか、それが大事になるかもしれない。


2002年7月24日 水曜日 10:39a.m. カバレットチッタ制作ノート 精算

7月23日
先週金曜日、クラブチッタに手売りで販売したチケット代を納入。入場収入が出たところで、精算について打合せ。
どうがんばっても、およそ二十万の赤字になってしまった。今回はどれだけ支出がでるのか、どのくらいの収入があるのか、まったく見とおしのないままに、やってしまえということで、突っ走ったので、赤字がでるかもしれないというのは、あらかじめ読めていた。クラブチッタ側もぎりぎりの線に支出を押さえてくれたし、カバB事務局側も、かなりいろんな人たちに無理を言って、支出を押さえてきた。このぐらいの赤字で済んだことは、台風のことを考えると、上出来といえるかもしれない。
今回の赤字は、次回のカバチッタでなんとか補てんしていくしかない。
今回程度のことをやろうと思うと、同じぐらいの支出をみなければならないということであり、これに応じた収入のメドをつけることが必要になる。今回は、なるだけ低料金にして、その分たくさんのお客さんを集客しようということだったが、もう500円でも、入場料金が高ければ、トントンぐらいまではいった。その意味で、次回の入場料金の設定を一度考える必要があるかもしれない。
次回は今回の収支をベースにして、予算書をつくり取り組めるということだ。最初は赤が出ても、とにかくやることが先決だったということを考えれば、この程度で済んで良かったというところではないだろうか。もしあの台風の中、入場者が100人台だったら、えらいことになっていた。
いずれにせよ、次回の公演のためのアウトラインができたということだ。これを生かしていくことが大事。

2002年7月17日 水曜日 11:23a.m. カバレットチッタ制作ノート ビデオと写真

ちちちちさん、ご投稿ありがとうございました。楽しんでもらったことが一番です。もっともっと次回の公演では楽しんでいただけるように、がんばります。

公演中に撮ってもらったビデオと写真が届いた。ビデオはチッタご自慢のビデオ室から撮ったもので、3つのカメラをつかった本格的なもの。なかなか見応えがある。プロモーションや出演したアーティストの保存用としてだけでなく、なにかいろいろ使い道があるような気がする。
それと写真。これは森直実さんに撮ってもらった。森さんは、本職は中学校の美術の先生なのだが、大道芸の写真を撮らしたらピカイチ。野毛大道芸のポスターのデザインもやっているし、写真集も出している。
いい写真が出来あがった。熱いステージの臨場感が伝わってくるし、ひとりひとりのアーティストの表情がよく出ている。
デラシネのカバチッタ制作ノートの中でも、何点か紹介したいと思っている。
今回はクオリティーの高い公演資料ができたので、あとは、これを次回の公演でどう生かすか、これが大事になる。

2002年7月14日 日曜日 1:50a.m. カバレットチッタ見ました! fromちちちち

カバチッタ当日は台風だった事もあり、終了後はそそくさと帰ってしまったのですが、今日こちらのページをのぞいてみたところここに感想を、とあるのでおそるおそるお邪魔してみました。
公演の感想は、一言で言えば楽しかった、です。主催・制作側から見たら色々と問題も多かったかもですが、見る側の無責任な感想としては、単純に楽しかったです。出演者の方々も皆楽しそうで、皆で楽しもう!という気持ちが伝わってきました。
一番すごーい、と思ったのはやっぱり綱渡りかなあ。かなりテンションあがりました。すごかった!!あと個人的に好きだったのが、最初のほうの、帽子をボールみたいに転がしてたのと、後半の、ひも(なわとびみたいに両はじに棒がついてる)となんかまん中が細くなってる筒みたいので色々見せてくれたのがおもしろかったです。(名前とかわからなくてごめんなさい。伝わるでしょうか?もしできたら、出演者の方々のお名前とこんなのやってたよ、という簡単な説明教えていただけるとうれしいです。他の公演も見に行ったりしたいので)
それから音楽を担当された方たち、申し訳ないことに私はほとんどお名前を知らなかったのですが、多分そうとう有名な実力者ばかりなんですよね?芸人さんたちをメインに見に行ったのですが、圧倒されました。すばらしかったです。
音楽とのコラボレーション、も今回の公演のテーマの一つだったと思うのですが、その狙いはいいかも。他の方の感想でもあったようですが、今回の公演では確かに音楽のほうが際立ってしまう事も多々あったと思います。でもこれがうまくいったらすごく楽しいだろうな、とも感じました。次回に期待してます!
最後に、こちらの書き込みであったMCを立てたらいいかも、という案に関して、個人的にはあんまりかなあ、と思います。音楽にしてもいろんな芸にしても、体で楽しませよう、楽しもう、という感じがして、最近は言葉で楽しむことばかりすごく多いと思うので、うまくいえないけど。
なんかだらだらと長くなってしまって、こんなのでいいんでしょうか?とにかくカバチッタ、楽しかったです。次回公演も楽しみにしてます!

2002年7月12日 金曜日 4:40p.m. カバレットチッタ制作ノート 続々反響が・・・

7月12日
公演が終わって、見た人の感想がいろいろ届きはじめた。
ネットの世界でも、この談話室に一度登場いただいている嶋田さんが、ご自分のHPで、公演があったその日に評を書き、掲載している。またジャグリングのメーリングリストでも、詳細な感想・評の投稿があった。いずれここでも紹介したいと思っている。
公演を見てくれた私の友人たちからも、感想が寄せられている。
そんな中から、アトランダムに紹介してみたい。

「ドリンクタイムのような休憩があってもよかったのでは」
「試みは良かった。今時あんなに年代層がバラバラの客が同じ場所で楽しめるものってないじゃないか」
「出演しているパフォーマーが、全部日本人(王輝さんも在日だからいれておく)だったのは良かったのでは」
「芸人がミュージシャンに負けているので(悪く言えば、音楽で持っ
たいた?)、王輝さん以外はパフォーマンスが音楽の合間の添え物的な印象も。これは音楽とパフォーマンスの繋ぎというかコラボレーションがうまく機能していなかったことにも要因があるのかも知れない」
「王さんって若い頃の毒蝮三太夫に似てる」

ゆったりと、飲みながらというつもりだったのが、確かに空間的にも、構成上も、そんな余裕がつくれなかった。ドリンクタイムもあってよかったかもしれない。
構成上の問題は確かにいろいろあった。MCを立ててもよかったかと思う。小出が天皇ででちゃったので、時事ネタ(ニュースと天気予報のようなもの)をする間がなかった。
音楽とパフォーマーのコラボレーションというところまでは、いけなかった。王輝やKajaぐらいが、対等にやっていたかなあという感じだ。ただこの経験を生かして、パフォーマーが音楽隊に迫ってくれると、また面白くなるし、それができるはずだと思っている。

とまあ、こんなことでもしもカバチッタみたかたがいらっしゃいましたら、是非この欄に投稿していただければと思います。
嶋田さんや他の方の評も随時リンクしたり、紹介したりしていきます。

2002年7月11日 木曜日 1:13a.m. カバレットチッタ制作ノート 熱い公演でした。

7月10日 公演が終わった
正直言って不安だらけの状態で、迎えた公演。
まずはこの台風。昨日家に帰って、こんなに近くまで来ていたのという感じで、一発かまされてしまっていた。会社に電話すると、案の定、キャンセルの電話がかなりきているという。200を超えるかどうか、それを心配していたのに、この台風で、いったいどうなるのだろう。持ち出しは覚悟していたが、100とかの数字になったら、俺はいくら持ち出したらいいの、そんな気持ちに陥る。しかもめざましTVの占いでは、最悪。ラッキーパーソンは傘をさした人だって。どういう意味だよよといいたくなる。
腹を括るしかない。
それと内容に関しても、ミュージシャンサイドから、ダメだし。もっと一体感をだそうよということ。たしかに、昨日のリハでは段取りだけで終わっていて、一緒にやろうよ、楽しんでやろうよという感じがすくなかった。通しの前に、みんな集まってミーティング。そのへんのことを確認し合う。
そしてミュージシャンの立ち位置も、全体的に前にだすようにする。
通しをして、エンディングを少し直して、本番。
驚いたのは、お客さんがどんどん来たこと。椅子を追加しなくてはならなくなる。
ほぼ満員という、朝の時点では予想もしなかった結果に。
公演内容もよかったのではないだろうか。公演後いろんな人から面白かったと、声をかけられる。
パフォーマーも、ミュージシャンも満足感があったと思う。
もちろんいろんなことで、やり残したこと、徹底できなかったことはあるし、制作をしていた自分に対する不満はあるのだが、これだけお客さんが集まり、喜こんでくれたのは、成功といってもいいのではないかと思う。
内容、そして制作の人間としての反省点、そんなことはいずれまとめていきたいと思うのだが、梅津さん、巻上さん、多田さん、小出他、パフォーマーのメンバーの、公演後の晴れやかな顔を見たとき、正直言って嬉しかった。
これでとりあえず第一歩を踏み出せたかなという感じだ。
今回の公演で一番のNG君は、制作サイド、つまり自分だったということを痛感させられもした。
いずれこのあたりの話は、ねっちり、ゆっくりこの制作ノートのなかで、していきたいと思っている。
今日のところは、なにはともあれ、終わって良かった、お客さんがきてくれて良かった、ホットした、それにつきる。

2002年7月10日 水曜日 8:43a.m. リハーサル

7月9日 クラブチッタ
13時からクラブチッタでリハ。
一番気になっていた綱渡りのセッティングは、微調整はあったものの、OKになる。
かなりの迫力で見れるのではないだろうか。
18時半から紹介、顔合わせをしたあと、ミュージャンとパフォーマーの合わせ。
ほぼぶっつけ状態なのだが、梅津さんたちが臨機応変に対応してくれるので、思った以上にスムーズに進み、21時には完了。
全体の印象としては、ヴァラエティー色が際立ち、カバレットという感じが鮮明にでてきていると思う。
それとパフォーマーたちが、生演奏をバックに演じることで、演技が増幅されてきたように思える。
かなりいい公演になる、そんな手応えを感じた。
しかし今日チッタでリハができて、良かった。これが当日だと思うとぞっとする。
チッタのスタッフの人たちもみんな協力的だったのも助かった。
やっとかたちが見えてきたそんな感じだ。


2002年7月6日 土曜日 5:42p.m. カバレットチッタ制作ノート 券売苦戦

7月5日 
券売がなかなか伸びない。実際確実に売れている枚数は100枚弱。この他に委託している分や、パフォーマー君たちに預けてある分があるので、130枚ぐらいはいっていると思う。
この他に当日精算券というのをかなり配布している。これがどれだけくるかはまだ読めない。
今回一番あてにしていたのは、朝日新聞での告知だった。しかしこの日朝日から電話。スペース争いにまけてしまい、掲載できなくなったという。うーん。これは痛い!
記事が間際にでて、チケットが100枚近く動くこともある。残こされた日数を考えると、これから前売りや当日が動く要素は、朝日の記事だと思っていたので、これがなくなったことの痛手は大きい。
採算ラインを300枚と踏んでいたが、これをクリアするのは、かなり厳しい状況だといえる。
いまの状況だと200枚を超えることは至難の業だろう。
朝日の記事一本に期待をかけていたこと自体が甘いわけで、これは制作側の落ち度である。
あとはどれだけ一枚でも多く売っていくかにかかっている。
厳しい状況になってきた。

2002年7月4日 木曜日 6:11p.m. カバレットチッタ制作ノート

7月3日  舞台の打合せ
ミュージャンとパフォーマーが一体となったショーをつくるということで、事前に進行や照明をピシッと決めて、当日仕込、リハをするというのとは違うものになる。現場対応ということになってしまう。
ということで、現場の方も、スタッフの方も決められないことが多くて、対応に困ってしまう、それが現状。
今回は横浜のにぎわい座の時の舞台監督さんと、照明さんが入ってくれることになっているのだが、ちょうど忙しい時と重なっているということもあり、チッタとの打合せもなかなかできないでいる。
忙しい合間をぬってもらい舞台監督さんとは会って打ち合わせることができた。やはり綱渡りの支柱のことを気にしていた。あとはバンドさんの立ち位置も事前に確かめておく必要も。それ以外の進行に関しては、流れを見ながらということになる。
照明さんとは電話で打合せ。ピンスポットを何本使うか、ブラックライトはどうするとかについて、確認すべき点がいくつかある。
結局間際での対応になってしまうのかもしれない。
これからがいよいよ正念場になる。



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