月刊デラシネ通信 > その他の記事 > カフェ・クマ―談話室過去ログ > 2002年8月
●2002年8月26日 月曜日 11:11p.m. 毎日新聞夕刊特集ワイドにダメじゃん小出が |
毎日新聞の取材を受けたことは、小出君から聞いていたのだが、駅で夕刊を買って、見てびっくり。思わず「なんだこりゃー」と声をあげてしまった。全5段ぶち抜きの、まさにワイドでとりあげられているではないか! 写真もリストラされた中年おやじを演じたときのステージ写真と、さわやかな(?)素顔と2枚も載っている。破格の取り上げられ方といっていいのではないだろうか。 記事の内容は、前回6月のplanB公演の内容紹介と小出へのインタビューからなっている。6月で演じた小泉首相を揶揄した「ライオンと医者」を詳しくセリフを引用してとりあげている。このなかで記者は医者がライオンに対して下した診断『「セイ」同一性障害です』というおちについて「永田町の救世主に擬せられた首相の中にあるそんな二面性を、「政」同一性障害と喝破して際どい「お笑い」ネタにしてしまう感覚は並ではない」と書いている。 デラシネでも転載させてもらった木村万里さんの評は、お笑いの世界という切り口での評だったが、今回の記事はいわいる社会ネタになっている。 小出に対するマスコミの関心は、久しくこうした笑いを演じる芸人がいなかったこと、この記事でも記者が書いているが、テレビとか、いわいる商業的に受け入れられるものではないのに、あえて挑んでいるということがあるのかもしれない。 こうした記事がでることでまた客層が変わってくるような気もするし、そうあって欲しい。 今日もACCには記事を見て、明後日のライブを見たいという予約の電話が何本か入っているが、わりと年配の人が多かった。ライブが楽しみになってきた。 いまは小出にとっては攻めの時期、この記事が勢いをつけるきっかけになればいいと思う。 |
●2002年8月23日 金曜日 1:29a.m. 次回のカバレットチッタについて |
次回のカバレットチッタのスケジュールなのですが、まだ決定ではないのですが、来年2月7日(金曜日)ということになりそうです。 今年中にもう一丁という気もしたのですが、11月がチッタ界隈のリニュアル(かなり大きくあのあたりは変貌するようです)関係のイベントが続くし、12月だとあまりいい日程がとれないということもあって、このスケジュールで準備することにしました。 来年というと、ずいぶん時間があくような気もしますが、その間にいろいろ見たり、構想を温めたりしていきたいと思います。 次回は出たいというダンサーやパフォーマーの方も何組かあります。こうした人たちのライブも見たいと思ってます。 このカバレットチッタ制作ノートを見て、出たいと思っているいろいろなジャンルのパフォーマーの方が、いらっしゃるのではないかと思います。是非名乗りをあげてください。できるだけライブを見に行くようにしたいと思います。 そうした時間ができるというのを武器にして、次なるカバチッタの構想を練っていきたいと思います。 この制作ノートは断続的に続けていこうと思ってます。 来年2月というスケジュールが出たので、しばらくは、ネタ探しをテーマにやっていくつもりです。 観覧雑記帳でとりあげたボーイズの公演も、ネタ探しの一貫です。できるだけいろんなものを見て、11月ごろから実際の制作の仕事に入いることになると思います。 ということで、こんなパフォーマーがいるよとか、自分たちの公演を見てとか、そんな情報も待っています。 |
●2002年8月19日 月曜日 1:28p.m. 私の夏休み |
一週間休みをもらい、今年も家族で白州に行ってきた。義妹家族、義父と9人合同。ベルガという自炊ができる宿泊施設に泊まっての休暇も、今年で4年目になる。 白州の空気に睡眠薬が入っているのではと思うぐらい、よく寝た。朝寝、昼寝、そして22時前に就寝と、半年分寝ためしたような気がする。 身体気象農場で、体験農業をする。ここに16年住んでいる舞踏家の玉井さんの指導のもと、私とかや子はインゲン、かみさんと結子はズッキーニの収穫を手伝った。時間にしたら1時間弱だったのだが、なかなか楽しかった。今度は真剣に農作業だけやりに、白州に来ようかと思ったりもした。 白州ではちょうどダンス白州が開催中。ワークショップ中の田中泯さんを訪ね、挨拶。10日にあった光洋ちゃんのライブは、うるうるものだったという。十年ぶりぐらいにかつての教え子の成長ぶりを見て、胸にジーンとくるものがあったという。 ロシア人ダンサーのワシリー・ユルチェンコの公演を見る。舞踏とダンスとパフォーマンスをミックスした公演で、かなり面白かった。身体のキレ、動きが抜群。公演後少し話す。ロシア語が話せて嬉しかったといわれた。ショーでつかっていた草でできた(ろうとう属の一種)笛をもらう。 滞在中に辻邦生の「天使の鼓笛隊」という10年ぐらい前に買ったサーカスをテーマにした小説を読んだ。 帰ってきてから、家族で「エピソード2」を見る。今回の隠れヒーローは、なんていってもヨーダ。スターウォーズの全体のストーリーが見えてきた。 執筆中の神彰について資料を整理したり、また新聞記事関係を調べため、図書館にいく。AFA以降のことについて、どう書くか、誰を取材するかなど、戦略を練る。少し足踏み状態だったが、やる気が出てきた。 ということで、夏休みは終わり。 いよいよ9月ウクライナサーカスのリトル公演、10月のフール祭と、忙しい日々が始まる。頑張らねば。 |
●2002年8月8日 木曜日 11:23a.m. 別冊東北学Vol.4 特集海を渡る |
山形にある東北芸術工科大学が出版しているユニークな雑誌『東北学』で、海を渡るという特集が組まれています。 「海を渡る」という言葉を聞くと、血が騒いでくるのですが、この特集は東北という視点から、海を渡った人々を見たもので、なかなか充実した内容になっています。村ぐるみでフィリピンから花嫁を迎えていた山形県大蔵村の試み、マグロを求めて世界の海を渡り歩く漁民たち、さらにはオーストラリアから生還した日本人捕虜の戦後など、いろいろな視点から海を渡った人々を追跡したレポートが集められています。 みな読みごたえのあるルポばかりです。 このなかで、私も『若宮丸漂流民の200年−日露交渉の脇役たち』と題して、おもに善六のことを中心にしたエッセイを書いています。 一度書店で見て下さい。 『別冊東北学Vol.4 特集 海を渡る』 発行 東北芸術工科大学・東北文化研究センター TEL 023−627−2168 発売 作品社 定価 2000円(税別) 2002年7月15日発行 |
●2002年8月1日 木曜日 2:36p.m. カバレット・チッタ制作ノート 反省会 |
チャン助さんこと安部さんが、先日の公演評を書いています。是非見て下さい。なかなか的確な評でした。 7月31日 新宿TOPS 公演のあと、巻上さんはアルタイ、梅津さんたちもマレーシアツアーなど、それぞれ忙しくて、今回の公演の反省会をする時間がなかった。まだ熱気が残っているうちに集まりたいといっていたのだが、三週間経ってからの反省会となった。出席したのは、梅津さん、多田さん、制作の私とplanBの斉藤氏の四人。 森さんが撮った写真や、アンケートを見ながら、それぞれが感じたこと、反省点を話し合った。 やはりやって見なければ、ここが良かった、悪かったと言えないわけで、その意味ではやったことに意義があったということでは、みんな同じ意見であった。それを前提にして、反省材料としては、ディレクターの不在ということが出てきた。ミュージシャンとパフォーマーのコラボレーションなのだが、それを総合してみる人が必要だったのではないか、これは自分が一番感じたことなのだが・・・ただこれについてもやってみなければわからなかったということもあるし、もうひとつじゃ誰が適任かという問題もある。そして演出家の色が出すぎるというのも、キャバレーという世界と違ってくるのではないかということもある。 二回目については、とりあえずは誰か演出家をたてるということはしないということになった。 反省会というよりは、次回をどうしようかという話で盛りあがる。上海歌謡を歌うようなボーカルを入れようとか、客席の片隅にピアノを置いて、年取ったピアニストのおじさんを入れよう、MCも入れたいとか、いろいろなアイディアが出てくる。 一応チッタの会場の問題もあるが、次回は1月ということで進めていくことになったが、その間にそれぞれがいろんなものを見て、出演者についてもアイディアを出していこうということになった。 二回目が大事になるはずだ。一回経験したわけだから、次はもっともっと驚きに満ちたキャバレーをつくりたい。 |
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