月刊デラシネ通信 > その他の記事 > カフェ・クマ―談話室過去ログ > 2004年9月
●2004年9月25日 土曜日 1:35a.m. 観覧雑記帳 鳥肌実時局講演会 クマ |
字数オーバーのため、この欄にはおさまらず。観覧雑記帳をご覧下さい。 |
●2004年9月25日 土曜日 1:00a.m. 観覧雑記帳 Pink Bongo |
公演タイトル Pink Bongo 2004笑穫祭 ツアー 会場 赤坂 B flat 観覧日 9月22日 午後7時半−11時 出演 Pink Bongo 宮本大路(sax,toys)高橋ゲタ夫(b.vo)カポネ宮崎(gt.vo)則竹裕之(dr)中島徹(p) ライブをみるのは2回目、最初に見たときは、こんな愉快なおじさんたちがいるのかと感動したものだが、さすがに最初の時の衝撃はなかったものの、2回目にしてすっかりなじんでしまった、そんな気がする。ライブを見てから3日経っているのだが、まだひきずっている。この時聞いた曲を、ついつい口ずさんでしまうのだ。しかしこの口ずさんでいる曲が、園まりの「会いたくて」であったり、クールファイブの「そして神戸」だったりするところに、このいかがわしいバンドらしいのではないだろうか。それぞれジャズシーンで活躍しているプレイヤーが、お遊び、それも真剣に遊んじゃおうというところに、バンマスの宮本がいうスクランブルミュージックの神髄があるような気がする。恒例ものの最後の曲の「足手まとい」には、今回も大笑いしてしまった。宮本の、40年代のビーバップ云々という前説のあと、それらしきイントロが演奏され、突如ベースギターのカポネが立ち上がり、コーラス歌謡の「足手まとい」を悦に入って歌う、この馬鹿馬鹿しさには真底笑ってしまう。そして今回の最大傑作は、クールなイケメンドラマーで、めちゃめちゃすごいドラムを聞かせてくれる則竹のボーカルによる「そして、神戸」だった。イントロでそれぞれが「ソ、ソ、ソ、ソ」とハミングしながら、なにがはじまるのかと思ったら、いきなり「そしてすべてが終わり」のフレーズで「そして、神戸」を則竹が歌いだすのである。圧巻の面白さであった。思わず、1月に見た山本光洋と加納真実のマイムがよみがえってきた。これをカバレットでやってもらおうかなあなどと、思ったりもした。 実に楽しい不良中年の、遊びに徹したライブであった。はまりそうである。カバレットで一緒にできる日がとても楽しみでもある。 |
●2004年9月25日 土曜日 0:37a.m. 見逃すべからず ジャシガロンスキーブラザーズ クマ |
例の回転ドア事件でしばらく見合わせていた六本木ヒルズの街区パフォーマンスが9月から再開している。今年も私が勤務するACCが、パフォーマーのブッキングをしている。しばらくドサまわりをしていたので、現場に行けなかったのだが、今日初めて見てきた。26日まではイタリアのコミックバンド、ジャシガロンスキーブラザーズの公演をしている。静岡で去年見ているのだが、圧倒的にグレードアップしているのに驚いた。さまざまな道具を楽器に変えて、とんでもなくおかしいパフォーマンスを見せてくれる。聞くところによると、静岡の公演を終えて、パーカッションのメンバーを入れ換え、内容もがらりと変えたという。3人のエキセントリックで、馬鹿馬鹿しい演奏はちゃんとした間と、高い技術に支えられている。にじみでてくるようなエキセントリシズムというのだろうか、30分のショーは見応えがある。 静岡で見たというひとも、必見でしょう。 25日と26日は、12時、14時、16時の3回公演の予定。場所は66プラザ(雨天の場合は、ウエストウォーク)。 問い合わせは、六本木ヒルズアリーナ運営室03(6406)6611 http://arena.roppongihills.com/ なおこのイベントには、11月まであと4つのパフォーマンスグループの公演が予定されている。詳しくは上記URLでチェックしてください。 |
●2004年9月24日 金曜日 0:46a.m. 『ピエロの赤い鼻』を応援します クマ |
この秋、予定では10月9日からシネスイッチ銀座と関内MGAで、『ピエロの赤い鼻』という映画が公開される。手元にはチラシがあるだけ、まだ見てもいないこの映画を、応援することにした。もちろん道化師をテーマにした映画だということもあるが、なによりもこの映画には、私が勤務しているACCのクラウンシリーズで3度来日している、フランスのクラウンデュオ、BPズームのベルニーが出演しているからだ。ベルニーは、BPズームのなかでは、相棒のフリップの天然ボケとまるでちがう、几帳面で、それでいてちょっといじわるなキャラを演じている。ベルニーは実はアメリカ人で、クラウンになるためにいろんな体験をしながら、フランスに渡り、ジャン・ルコックのところでマイムを学び、クラウンになった男。彼のクラウンに対する思いは、熱く、真剣そのもの。私がいま一番で興味をもっているクラウンの友人でもある。そのベルニーが出演しているのだから、これは応援しなくはならない、当然のことである。 応援するといっても、たかがしれているのだが、おおいにデラシネで宣伝はしたいと思っている。 まずは見なくてはならないのだが、封切りの時は、残念ながら韓国、とにかく帰ってすぐに見て、感想などをガンガン紹介したい。 公式サイトもあるので、映画の中味については、こちらを参照して! http://www.wisepolicy.com/effroyables_jardins/index.html |
●2004年9月23日 木曜日 1:57a.m. 許されない男 小泉純一郎 |
2週間の出張があって、新聞とかテレビとかあまり目にすることはなかったのだが、これだけはよく目にした。わが国の総理大臣小泉の、泣きのシーンだ。あんな汚い涙シーンは、ほかにないのではないかと思う。彼はブラジルで歓迎されたということだけで涙しているのである。まさに自惚れ男の真骨頂だ。国内での支持率が下がって、国外に脱出、そこで歓迎されたことで涙する、あんな馬鹿な男が、この国の総理なのである。 参議院選挙で負けたのに、こんなに遊びほけているのを許していいのか!しかも同じくパフォーマンスでしか能力を発揮できないブッシュの馬鹿が、どうも再選されそう、そうなると馬鹿のダブルパンチで、またとんでもない方向に行くのではないだろうか。それを許しているのが、いまの日本なのである。 古田を声援する前に、この馬鹿ふたりをなんとかしないと、ほんとうにヤバイと思う。 この最低な涙シーンとか、ヤンキーススタジアムでのあの阿呆臭い始球式を垂れ流している、マスコミも、猛省せよ。こんな映像、誰か見たがっているのだ、マスコミも完全に共犯者だという意識をもたないといけない。 誰がダメなのか、肩代わりのヒーローに声援を送るより、ダメな奴をちゃんと断罪しなくていけないと、思う。 ほんとうに許されない男をちゃんと葬らないといけないのではないだろうか? あんな汚い涙はいままで見たことがない。ほんとうにひどい奴だ。 |
●2004年9月23日 木曜日 1:28a.m. フールBネタ見せ |
来週28日29日planBで公演するフールBVol.3のネタ見せが、中野・上高田地域センターであった。 シルヴ・プレ、重森一、Dotsの3組が今回は出演するのだが、それぞれじっくり、らしい作品をつくってきた。それぞれの個性が良くでていたと思う。シルヴ・プレの作品は、ひとつだけ見ると、ある男と女の関係がしっくり描かれ、そこでの狂気とか、魔性のようなものが透かして見えてくるのだが、今回のようにいくつもの作品をミックスしてくると、その関係が常に流動的、危ういものであることが、はっきりとしてくる、そこに大きな可能性があるように思えた。 重森は、かなり危ないところに踏み込んでいる。あの狂気は重森ならではのもの、どうもその狂気を日常との接点で、描きたいという感じはしたのだが、これが本番でどう変わるか、見物だ。 Dotsは、道具の面でのネタの仕込みがまだこれからいろいろあるのだろうが、構成的にはかなり出来上がっていた。面白い。ここでこれを演じるふたりのパフォーマーの名前をあげるわけにはいかないのだが、ふたりで演じることで奥行きが広がったのではないだろうか、スラップスティックにやろうとしているところが、とても前向きだなあ、と思った。 前回、前々回とちがうのは、パフォーマーが、自分も含めて、ほかの人の意見とか感想にあまり耳を傾けようとしなかったところ、それだけ、いまやっていることに熱中している、なんか必死でつくっている最中、そんな感じがした。 本番がとても楽しみになってきた。 |
連載目次へ | 前へ | 次へ |