月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第10回
『論拠と事実』9月36号でスクラップした記事は、3点。
1.カミカゼはロシア半分を殲滅させようとしていた
2.レーニン丘のボリショイサーカスの宣伝広告
3.オレグ・ロマンツェフのインタビュー「私のところには、何百のスゥイチョフがいる」
スクープ記事。
8月末論拠と事実の記者が、ハルビンにあるアルヒーフの中から、日本軍が終戦直前に細菌爆弾を積載した飛行機を極東に特攻させる準備をしていた資料を発見した。
この細菌爆弾がもし落とされていたら、ロシアの半分近くの人間が死ぬことになったという。この細菌兵器を開発したのは、石井731軍であった。
かなり衝撃的なスクープ記事だと思う。日本のマスコミではまだ報じられていないのではないだろうか。問題はこの資料がどんなものかということだろう。
9月13日に新シーズンを迎えるボリショイサーカスの案内。
タイトルは『道化師はなんでもできる』
カスチュークの演出。
ワレンチン・デクール、ラーダとアレクサンドル・サルナツキイのクラウン・デュオが出演する。
ワレンチン・デクールというアーティストは、たしか力技をする芸人で、交通事故で再起不能と言われていたのを、独自のトレーニングで再びサーカス界に戻った人。彼はサーカスで活躍するだけでなく、ハンディーキャップをもった人たちに、この独自のトレーニング方法で社会復帰させている人だと思う。
ロシア・サッカー界で問題となった『スゥイチョフ事件』。スパルタクスとの契約が2006年まで残っているのに、突然退団を表明した18歳の将来を嘱望されているスゥイチョフについての問題が表面化した。
これについて元ロシア代表チームの監督ロマンツェフのインタビュー。
ロシアのサッカー界もいろいろたいへんなようだ。今年はロマンツェフ監督にとって、厄年なのかもしれない。
連載目次へ | ![]() |
前へ | 次へ |