月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第9回
『論拠と事実』8月34号でスクラップした記事は、3点。
1.疑似人間か、中絶の犠牲者か
2.冷戦の忘れられた影、あるいは越境者の運命
3.オレグ・バシラシビリ『何故奴隷は自由を恐れるのか』
いまから6年前チェリャビンスクで見つかった、アレシェンカ、ハローシェンカと呼ばれた不思議な生き物は、異生物ではないかともいわれ話題になった。
その真相について。
日本のあるテレビ局は、この生き物に対して、20万ドルで購入すると申し出たという。
たしかテレビ朝日かなんかで、ソ連時代のETだとかいって、やっていたような気がする。いくらバブルの時代とはいっても、この20万ドルというのはかなりの眉唾ではないだろうか。特別番組でならともかく、いくらなんでもこんな金はださないだろう。
7月15日、元CIAの高官で、KGBのスパイでもあったエドワード・リー・ハワードが、モスクワの別荘で屋根から落ちてなくなった。
その数日後88歳になるソビエトのスパイ、エドボキイ・ペトロフが、オーストリアでひっそりと亡くなっている。
冷戦の影で活躍していたスパイたちの今。彼らは貧しく、酒を飲み、故郷に帰りたがっている。
有名な映画俳優オレグ・バシラシビリは、ロシア芸術の政治的な代表者として、「ラジカル民主党」に属しながら、国会などでも活躍してきた。
現在は国会などで活動することはなくなった。
彼の現在の政治に対しての考え方を、インタビューに対して答える。
バシラシビリは、大好きな俳優のひとり。『ふたりの駅』は忘れられない映画のひとつだ。前の会社にいたとき、BDT(ボリショイドラマ劇場)を呼んだのだが、彼もこの時来日し、『ワーニャ伯父さん』のワーニャ、『検察官』のフレスタコーフとぜんぜん違う役を見事に演じきった。
たしか黒柳徹子さんも彼の大ファンだった。久しぶりに彼の顔写真をみて、その時のことが思い出され、なつかしくなった。
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