月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第21回

【連載】モスクワスクラップ帳

第21回

『論拠と事実』2003年1月号の3号と4号から、スクラップ。

プレゼントをもったサムライ
アメリカでほとんど殺されかけた
若いろくでなしはポップスだった
シェフチクとキルコロフの喧嘩の真相は
ナタリア・ベフテレーヴァ『脳の迷宮』その3
ロックの伝説が新アルバムを準備
ニキータ・ヴィソツキイ『彼は、凶暴に疾走する車のようだった』


3号から

プレゼントをもったサムライ

 1月の小泉訪ソに関する記事。副題に「日本人の甘い言葉には、石油の臭い」とある。
 日ロ間の交渉が停滞し、さらには貿易についても2002年には21%も減少し、いまや中国と比較して、20分の一以下という現状のなかで、はたしてこの訪ソがどれだけの意義があったのかという疑念が提示されている。

 日本でもほとんど評価されなかった日露首脳会談。ロシアでもずいぶんと冷やかにとられられていたようだ。

アメリカでほとんど殺されかけた

 1974年にアメリカに亡命したホピュラーシンガー、ビリー・トカレエフのインタビュー記事。アメリカに亡命しての苦労話が中心。彼はアメリカで22枚のアルバムをだすほか、1989年には亡命歌手としては初めて、ソ連公演をしたことでも知られている。

 アメリカでこれだけ長い年月にわたってポピュラー界で活躍できた理由は、なんだったのだろう。やはり亡命ロシア人を相手にしていたのだろうか?

若いろくでなしはポップスだった

 シェフチク、グレベンシコフ、キンチェーバに取って代わる若いポップス界のスターは誰か。

シェフチクとキルコロフの喧嘩の真相は

 ポヒュラー界の大物ふたりが喧嘩したどいう噂があるがという、読者からの質問に対する答え。シェフチクの話として、実際にホテルヨーロッパで酒を飲んでいる席で、口論し、喧嘩になったということが紹介される。

4号から

ナタリア・ベフテレーヴァ『脳の迷宮』その3

 ミステリーもののひとつ。脳をめぐる連載の3回目。神経生理学者ナタリア・ベフテレーヴァへのインタビュー。魂は脳にあるのでもなく、心臓にあるのでもなく、からだ全体のなかにあるのだ。

ロックの伝説が新アルバムを準備

 結成25年になるロックグループ『ヴァスクレセーニェ』(日曜日)が、3枚組のアルバムを準備中ということで、グループのリーダーアレクセイ・ロマノフへのインタビュー。

ニキータ・ヴィソツキイ『彼は、凶暴に疾走する車のようだった』

 1月25日はウラジミール・ヴィソツキイの65回目の誕生日。彼の息子であるニキータ・ヴィソツキイの回想インタビュー。

 ヴィソツキイが生きていれば、まだ65歳だったわけだ。ヴィソツキイ神話はいまだに生き続けている。


連載目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ