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【連載】モスクワスクラップ帳

第39回

30号
 ネストル・マフノ
 ペット・ショプ・ボーイズ、エイゼンシュタインを伴奏
31号
 故国につばをかけることはできない
32号
 セクトは何を支配しているのか
 ウスペンスキイはマスコットをプレゼント
33号
 ヌーディストクラブルポ


8月30号の記事から

ネストル・マフノ

マフノが亡くなったのは、いまから70年前の1934年7月25日。彼にまつわる伝説は数多い。いままで彼の生年月日は、1889年10月28日とされていたが、最近発見された教会の資料で、実際は1888年10月26日であることがわかった。何故ねつぞうがおこなわれたのか謎であるが、やがてこれが彼の生涯を知るきっかけとなる。

マフノ反乱軍のリーダーとなり、民衆のヒーローとなったマフノの生涯は謎につつまれている。いまさら何故マフノなのか、それが気になるところ。

ペット・ショプ・ボーイズ、エイゼンシュタインを伴奏

9月12日ロンドンで、ユニークなイベントが開催される。エイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」がドレスデン交響楽団と、イギリスのテクノバンド「ペット・ショップ・ボーイズ」の共演による伴奏で、上映されることになった。曲は、ペットショップボーイズがつくった。

日本でも確か、エイゼンシュタインと同時代の映画人ヴェルトフの無声映画をオーケストラの伴奏で上映する試みがあったと思う。こうした試みはひとつのブームなのかも。


31号の記事から

故国につばをかけることはできない

2002年ロシア最良映画賞になった「星」の監督ニコライ・レベジェフのインタビュー。彼はまだ37歳、国家賞を獲得した最も若い映画監督になった。

日本でも近々上映される『父、帰る』の監督も確か30歳代だった。ロシアでも映画界に新たな感性をもった新人がどんどん輩出してくる予感がする。ビデオで字幕なしの『父、帰る』を見たが、みずみずしい映像美には息をのんだ。ロシア映画がこれから面白くなるかもしれない。


32号の記事から

セクトは何を支配しているのか

ロシアには800の新興宗教のセクトが存在しているという。こうしたセクトがどうして勢力を増したのか、代表的なセクト「家族」、「エホバの証人」、「救世教」などの5つをとりあげる。

ウスペンスキイはマスコットをプレゼント

アテネオリンピックのロシア選手団のマスコットになったチェブラーシカの作者、ウスペンスキイが、この間の経緯と、感想についてインタビューに答える。

うちの下の娘もチェブラーシカのTシャツを着ているが、町中でよくこのTシャツを見かけるようになった。チェブラーシカ人気が浸透してきているということなのだろう。オリンピックの放映のなかで、残念ながらチェブラーシカの人形をもったロシア選手を見ることはなかった。


33号の記事から

ヌーディストクラブルポ

モスクワ川の沿岸にあるセリャブリャンの森にヌーディストたちのコロニーがある。ここに記者が潜入したルポ


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