月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第60回
2007年1月のモスクワの週刊誌『論拠と事実』からスクラップした記事。
2007年1月1−2号合併号
我が国民は好きなものを裸にしてしまう
もし鼻がかゆくて、鼻が剥がれてしまったら、君はマイケル・ジャクソンだ
動物調教万歳!
2007年1月3号
白衛軍将軍の帰還
噂
2007年1月4号
同志レーニンと同じベッドで?
どこで地震を待つか?
「論拠と事実」誌が、定期的に掲載しているジュバニツキイの小話は、テレビ番組でのジュバニツキイの発言であるが、この番組が2006年の「テフィ」賞を受賞した。これは最優秀ユーモア番組に与えられるものである。
ロシアで圧倒的人気を誇るジュバニツキイの諷刺小話。私には読んだだけではその面白さまではわからない。これがわかるようになると、もう4分の3ロシア人なのだろうが・・・
人気番組「コメディークラブ」での小話のいくつかを紹介
この番組に関する記事を最近よく見かけるようになった。日本の若手芸人の番組のようなものなのであろう。若いコメディアンたちが多く出演しているようだ。
ナターリア・ドゥーロヴァが主宰する「ドゥーロフ動物劇場」ができて、95周年になる。先日95周年を記念して「ドゥーロフおじいちゃんの横丁」という番組が上演された。演出したのはドゥーロヴァの弟のユーリイ・ユリエビッチ。100周年をひかえて劇場では、マネージをつくり、動物調教のための学校を開くことを計画している。
ナターリアおばさんはまだご健在のようだ。ドゥーロフの孫娘のナターリアおばちゃんには、ずいぶんお世話になり、何度もここの動物劇場を訪問したものだ。ただ調教師としてはどうなのだろう。おじいちゃんの名声にあぐらをかいているような気がしないでもないのだが・・・
モスクワのドン修道院に白衛軍将軍カッペルの遺骨が葬られた。彼の遺骨は2005年にやはりここに移されたデニキンとイリーインの間に安置された。
おもわず、うなってしまった記事である。革命がいかに風化し、革命自体を否定する風潮が、完全に定着したということなのだろう。革命と闘った白衛軍将軍が、いまや英雄となっているのである。
1.ヒディングがアブラモビッチに誘われて「チェルシー」移籍か?
ありえないとロシアサッカー連盟の会長のコメント、アブラモビッチ自身が、ナショナルチームの監督の報酬を払っているのだから。
2.ゴルバチョフが、毎月アメリカの新聞にコラムを書く
ニューヨークタイムスと共同で、世界各国100以上の新聞社にゴルバチョフが書いた記事を配信するという計画。ゴルバチョフの側近の話によると、ゴルバチョフはこれを断った。報酬についてもそんな天文学的に高価なものではなかったとも。
どうもヒディングもゴルバチョフも好きになれないのだが、こうした噂が、わりと信憑性があるように思わせるところが、ミソかもしれない。
先日白衛軍将軍カプペリの遺骨が、ハルビンからモスクワのドン修道院に大々的に移送された。最近こうしたニュースが相次いでいる。イルクーツクでもコルチャック将軍の記念碑が建てられている。いまロシア人にとって、革命は、悪しきものという評価が定まりつつある。アンケートによると、ロシア革命が良かったと見なす人は、わずか10パーセントしかいないのだ。
前述したように、革命の評価がこのように定着していくところに、経済の好調を裏付けに、ロシア国内で進んでいる急速なアメリカ的、資本主義的価値観の浸透を見ることができるのかもしれない。これでほんとうにいいのだろうか?
地質学者のエンマ・ニェスミャノヴィチは、いままでもなんどか正確に地震の発生と時間を当ててきた。いまロシア国内で一番地震がおこりそうなのは、カムチャッカ半島である。エンマにここで地震が起こる可能性を尋ねたが、予知を完璧なものにするために、現地に行って様々なデータ、情報を分析する必要があるという。
ロシアの地震予知の研究について、日本でももう少し紹介されてもいいかもしれない。カムチャッカで大地震がおきれば、津波など日本にもいろいろと影響があるはずである。どの程度のレベルの地震予知なのかを、情報交換するのも無駄ではないのでは・・。
連載目次へ | ![]() |
前へ | 次へ |