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カバレット・チッタ制作ノート6

カフェ・クマでは公演をご覧になった方のご感想・ご意見をお待ちしています!

カバレット・チッタVol.3の総括編です。

1 感想


1 感想

2003年9月25日

カバチッタが終わって、はや2週間になろうとしている。前回2回の公演に比べて、余韻をまったく味わうこともなく、次の仕事に突入してしまったので、総括をする暇がいままでまったくなかった。それどころか精算にもほとんど手がつけられず、収支がどうなっているのかもまだ不明という、お恥ずかしい状態なのである。
自分としては、いままでの公演の反省を踏まえ、構成的にはずいぶんとまとまりができたと思う。なによりもシカラムータの大熊ワタルさんが、音楽監督をつとめてくれたことで、いままで以上に、パフォーマーとミュージシャンの間がより深まったことが大きいと思う。
獅子舞とパフォーマーとの絡みは、大熊さんから出されたアイディアだった。獅子の口からいろんな変なものが出せたら面白いのではということで、イナガキが、この相方に指名されたのだが、彼がここで、フリスビーなんかどうですかと、アイディアを提出。あのようなことになったのだが、それにしても、獅子が見事にキャッチしたのには驚いた。練習ではまったく成功していなかったのだ。
水中三姉妹の長襦袢ダンスでは、水中からシカラムータと絡みたいという要望がだされ、ミュージャンの方々もノリノリでやってくれた。こんな風に双方からアイディアが出され、それが実現できたのはとても良かったと思う。
事前にほとんどリハなしで、やったコントラバスと山本光洋のマイムのセッションも面白かった。また神山と山本の初共演も、ふちがみとふなとの演奏とのセッション。こうした試みがこれからもいくつも出ると、カバチッタもますます面白くなるのではないだろうか。そんな意味でいろんな可能性が見えてきたような気がする。
三雲いおりという格好のつなぎ役を得たことで、全体の流れもぐっと良くなったと思う。
女性パフォーマーが少ないということは、いままで気になっていたのだが、今回は21人という大所帯で、ベリーダンサーが出演してくれて、ぐっと雰囲気を盛り上げてくれた。客席の配置もいろいろ試行錯誤しながら、前の2回に比べて、いいものができたと思っている。もちろんまた改良するところはあるのだが…。
ひとつ物足りなさを感じたの、前回の立川笑志の落語や、元気いいぞうの戯れ歌のような、パフォーマンスとはまた一線を画したジャンルのものがなかったことだ。ふだんでは見えないような、ジャンルのものをひとつ入れたかった。
アンケートで多かったのは、音がうるさいということ、特に今回はダメじゃん小出が、シカラムータの「カリギュラ」という曲に乗って、しゃべくり続けるということに挑戦してくれたのだが、PAの音量調整に工夫が必要だった。
ライブハウスということで、このくらいの音量でするのがあたりまえなのだろうが、カバチッタに関しては、もう少し工夫が必要だった。
10月2日には、出演者が集まって反省会兼打ち上げがあるので、ここでまたいろいろな意見、反省が出されると思う。またおいおい紹介していきたい。

ネット上で、カバチッタについての感想がいくつか紹介されている。
大谷さんのサイトは、主にクラッシック音楽を紹介しているサイトなのだが、今回初めてみたカバレットチッタへの感想が熱く語られている。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page238.html

パフォーマーにはおなじみの、チャン助さんの「見世物広場」でも感想が。カバレットチッタ・サポーターのひとり、チャン助さんのもう少し「間」という指摘には、「ウーン」とうなってしまった。
http://www.chansuke.net

私のお気に入りサイトでもある、嶋田さんも公演後すぐに、レビューを書いてくれた。
http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/excerpts-Circus.html#530


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