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カバレット・チッタ制作ノート5番外篇 ここに注目!

 カバレット・チッタVol.3では満を持して出演する、注目すべきパフォーマーが何組かいます。こまっちゃクレズマに代わって演奏するシカラムータ、山本光洋、三雲いおり、James、さらにはがーまるちょばなど、初出演組にも大物が勢ぞろいしています。
 そんなメンバーの意気込み、注目すべき演目などを随時紹介していきます。

チラシはACCのホームページ(日本語>最新情報>Kabarett CITTA' vol.3 )をご覧ください。
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カフェ・クマでは公演に向けてのご意見をお待ちしています!

1 山本光洋と神山一朗の共演が実現
2 シカラムータの変拍子
3 あいだをつなぐ三雲のクラウニング
4 今度はベリーダンス
5 がーまるはグリーティングも
6 帰って来たダメじゃん小出
7 タルタルはイリュージョン
8 カバチッタの秘密兵器−番台屋謝謝
9 水中三姉妹はパンクマイム
10 引っ越し屋クラフトメン
11 今度のヴォーカルは、−ふちがみとふなとだ!
12 今回のトリは、ジェームスのBMX
13 今回のちんどんは、パフォーマーとも絡むぞ


1 山本光洋と神山一朗の共演が実現

2003年8月15日 金曜日 11:15p.m.

かねてから神山一朗は、山本光洋と一緒にやりたいと言っていたのだが、とうとう今回のカバチッタVol.3でそれが実現することになった。どんなかたちでのジョントになるのかは、まだ明らかにはなっていないが、先日の打ち合わせによると、ランニングもので、しかも客席でのパフォーマンスになるとのこと。互いに忙しい身で、本番までどれだけリハができるかによるのだろうが、これはおおいに期待できるのではないだろうか?
ふたりともかなり作り込むタイプだし、いつかふたりの競演のステージなどが、プロデュースできたらと思っていただけに、その第一歩になればいいなあと思っている。

2 シカラムータの変拍子

2003年8月19日 火曜日 1:09p.m.

今回初登場となるバンドのシカラムータ。メンバーの大熊さんは、ベツニナンモクラズマーのメンバーでもあり、チューバの関島さんもこまっちゃのメンバー。音楽的には、無国籍、ジャンルを越境するこまちゃクレズマーとそう大きなちがいはない。私もライブはまだ見たことがないのだが、ビデオで見る限り、シカラムータの大きな魅力は、変幻自在にリズムを変えていく醍醐味。パフォーマーたちが通常演技で使う音楽は、メロディーにより比重かけているが、今回はシカラムータの変拍子をバックに、スリリングなセッションが存分に楽しめるのではないかと思う。これが大きな見どころになるだろう。例えばKajaのジャグリングが、シカラムータとのセッションで、どんな風に演じられるのか、とても興味深いものがある。
先日大熊さんと話したとき、大熊さんがちんどんで修行していたとき、サーカスの曲芸でつかっていた音楽を何曲かものにしているので、それを一回こういう場でできないかと言っていた。サーカスの伴奏曲といえば、『天然の美』が定番だが、これ以外の曲も当然あったわけで、それをいま風に演奏し、それにあわせてパフォーマーが演技するというのも面白いと思う。今回は実現できないかもしれないが、必ず実現したいと思っている。

3 あいだをつなぐ三雲のクラウニング

2003年8月24日 日曜日 10:51p.m.

前回の公演で、出演者から反省点として指摘が多かったのは、暗転が多すぎということ。カバレットなんだから、場面転換を暗転でするのではなく、ほかに方法があったのではないかということだ。あいだをつなぐ大事さがあらためて問われたことになる。こんな時に三雲いおりが参加を名乗りでてくれた。最初のミーティングで、「僕は隙間産業ですから、間でなんか必要な時に、入るみたいな感じでやらせてください」と言ってくれたのを聞いて、私もそうだが、ずいぶん気持ち的に楽になったパフォーマーも多いのではないかと思う。間をどう埋めていくのかというのは、構成する側でアイディアをだす必要もあるが、やはり流れをつかんでくれる芸人がいるのといないのでは大違いだと思う。隙間産業こそ、こうしたカバレットのなかでは、重大なポイントになるはずだ。それをベテランの三雲が引き受けてくれることで、メリハリがでてくるはずだ。三雲の隙間産業も、今回のカバチッタでの大きな見どころになるはずだ。

4 今度はベリーダンス

2003年8月28日 木曜日 11:58p.m.

カバチッタでは、いままで山崎弘太、風間ルミ子(黒沢美香)とダンス界のベテランに参加してもらっているが、今度は松本眞寿美さんのベリーダンス。カバレットを始めた当初からベリーダンスはやりたいと思っていた。カバレットにはやはりベリーダンスだろう。
さまざまなミュージャンと意欲的にセッションをしていた松本さんのことを知り、二回目のカバチッタを見てもらい、お誘いしたのだが、すぐに応じてもらった。しかも今回は松本さんのアラビアンダンスだけでなく、なんと20人の女性ダンサー軍団を率いてのキャンドルダンスを披露してくれるという。カバチッタはじまって以来の、本格的なマスショーである。色香に少しかけていた感があったカバチッタであるが、これだけでもかなり華やかなものになるのではないだろうか。

5 がーまるはグリーティングも

2003年8月30日 土曜日 0:56a.m.

昨日がーまるのケッチ!からメールが来た。いまオランダにいるという。意欲的にソロ公演を展開、さらに今年は海外に活動の場を広げているがーまるちょばのふたり。とにかくまじめなふたりだ。ソロ公演でも満員、いまや人気絶頂という感もあるのだが、奢らず、ひたむきに新たな可能性を求めている。カバチッタには、今回が初見参になるのだが、彼らは開演前のグリーティングがしたいと申し出てきた。がーまるファンは、開演ぎりぎりではなく、ちょっと早めに会場に来たほうがいいだろう。

6 帰って来たダメじゃん小出

2003年9月9日 火曜日 0:03a.m.

一回目のカバチッタで天皇ネタで、開会の辞を披露したダメじゃん小出が、今回は、シカラムータとのセッションで時事ネタトークをやることになった。雨男の小出が出るということは、当日は雨になるかもしれないという制作側としては、当日券の売れ行きを左右するうえで、心配といえば心配なのだが、それ以上にカバチッタに再び登場してくれるのは楽しみ。前回のソロライブで、講談調のしゃべくりの面白さを存分に見せてくれた小出が、音楽とどう絡んで、しゃべくりをしていくのか、それが大きな見どころになるのではないだろうか。

7 タルタルはイリュージョン

2003年9月9日 火曜日 0:20a.m.

Mr.Daiと丸ちゃんのコンビ、タルタルホスピタルとしては、今回が、カバチッタ初見参になる。プラコメ時代に、ふたりはイリュージョンものをいろいろ手がけてきた。そのなかからとっておきのものを今回は披露してくれる。タルタルの面白さは、意外性のあるビジュアルパフォーマンスにある、それをチッタという大きな空間で、どう見せてくれるのか、そこが見どころになるだろう。

8 カバチッタの秘密兵器−番台屋謝謝

2003年9月9日 火曜日 11:45p.m.

板に立っただけで、笑いがとれる不思議な雰囲気をもった男、いながきあつきこと、番台屋謝謝が、満を持して、カバチッタに登場する。Kajaいわく、カバチッタの秘密兵器は、今回はVJコミックカットと『恋女房』というユニットでの参加、さらにちんどんとの共演や、20人のお姉さんかたと一緒にキャンドルダンスに参加を依頼されるなど、何故かもてもてなのである。まさに秘密兵器がそのベールを脱ぐことになるのか・・・楽しみである。
VJの話しでは、今度のふたりの共演は、あっと驚かす内容になるという。映像といながきのとぼけたキャラがどんな風にミックスしていくのだろう。

9 水中三姉妹はパンクマイム

2003年9月11日 木曜日 0:35a.m.

前回のカバチッタでは、学らんに身を包み、パンクなダンスマイムを見せてくれた、三人の乙女たち。今回は長襦袢と布を纏っての、パンクマイム。水中の真骨頂は、とんでもない発想が爆発するところにあると思う、オチがなくても、発想の面白さを力づくで押し切るパワーこそ、水中の魅力。今回はそれに色ぽっさも加わるのだろうか?
今回は、シカラムータの生演奏でのマイムになる。

10 引っ越し屋クラフトメン

2003年9月11日 木曜日 0:45a.m.

神山一朗、Kaja、ふくろこうじの三人のカバチッタ・スペシャルユニットのクラフトメンは、前回は段ボールをつかった、実に意味深なマイムパフォーマンスを見せてくれた。かなり完成度も高く評判となった。今回は、初めて協賛してもらったサンタ引っ越しセンターに敬意を表して、サンタさんの段ボールを使用しての、パフォーマンスも見せてくれる。当日はサンタさんの社長も見に来ることになっている。次回の協賛も、この演技にかかっている?!というのは冗談だが、凝り性の3人のことだ、度肝を抜くような演技を見せてくれると思う。

11 今度のヴォーカルは、−ふちがみとふなとだ!

2003年9月13日 土曜日 0:38a.m.

カバチッタには、ヴォーカルはなくてはならない。音楽監督大熊ワタルが選んだのは、京都のミュージャン、ふちがみとふなと。ヴォーカルとコントラバスのユニット。ふたりの音楽を聞いて、今回注目のユニット、山本光洋と神山一朗が、びびんときた。ふちがみとふなとの演奏でなにかやりたいと。
客席内につくられるステージでのコラボレーション、そしてもちろんふたりの演奏をじっくり聞いてもらうコーナーもある。
個人的に、とても楽しみにしている演目だ。

12 今回のトリは、ジェームスのBMX

2003年9月13日 土曜日 0:45a.m.

ジェームスをカバチッタにという声は、パフォーマー仲間から早くからあがっていた。前回は、ブラジルに帰国していたことで、実現できなかったが、今回やっと実現。昨日のリハを見て、シカラムータ、そしてちんどんとの音楽と見事にはまった演技を見て、ますます本番が楽しみになっている。自分は今回初めて付き合うパフォーマーなのだが、笑顔がとても素敵なナイスガイだ。思いきっり、存分に自転車ごと飛びまわってもらいたい。今回のトリは、あなたに任せました。

13 今回のちんどんは、パフォーマーとも絡むぞ

2003年9月13日 土曜日 0:55a.m.

カバチッタの大事なコーナー、ちんどん。今回は高田さん率いる東京チンドン倶楽部。ついに大物登場である。木馬亭の「エノケソ祭り」でも見たあの獅子舞を、パフォーマーと一緒にやりたいということで、11日のリハで打ち合わせ、なんとなくとんでもないことになりそうな予感がしている。それにちんどんはやはり練り歩き、開演前にチッタ界隈をこれもパフォーマーと一緒に歩く予定。
時間に余裕のある人は、ちょっと早めにチッタへ来るべし。


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