月刊デラシネ通信 > サーカス&パフォーマンス > パフォーマンス > カバレット・キネマへの道 > カバレット・キネマ 感想・そして評
カバレット・キネマが終わって1週間以上経ちました。手元にやっとアンケートが届いて、お客さんの生の反応を知ることができましたし、ネット上でも、感想や評を読むことができます。(参考)
制作者としての、感想、反省などは、いずれここでも紹介したいのですが、その前に寄せられた感想を紹介していきたいと思います。
なお公演翌日永六輔さんが、TBSラジオの「土曜ワイド」で早速、感想をコメントされていたようです。あの日は、朝帰りで、当然のごとく、聞けるわけもなく、どんなコメントをおっしゃっていたのか、わからないのが、残念です。この時のコメントの一部は、ここに掲載してある木村万里さんの劇評「笑いのグランド」で紹介されています。
メールでいただいた感想
ネットで紹介されている感想および批評
マスコミなど
「大道芸日和(仮)」の管理人かものはしさんから |
先日のカバキネ楽しかったです(^-^) すごい会場でしたね。あの中に入るってだけでも興奮です。 従業員さんたちの服装も素敵でした。 お客さんも,女性の方は雰囲気に合わせてちょっとレトロ調なお洋服の方もいらしたような。わたしも近所なら和装で行ったんだけどな。 そういえばチッタのときも思ってましたが,ドレスコードみたいなの作ったら面白くないですか? 小出ナイト→黄色の服,アイテム チャイソンズナイト→チャイナドレス,中国服 みたいな。 ワンドリンクくらいサービスしていただければ張り切ってコスプレしちゃうんですがねぇ。 いやいや,別にサービスがなくても,なんとなく客席が華やいでいいんじゃないかと思いますよ。 その他,なんとなく感じたことをメモ程度に。 酔っ払ってちょっと思った程度のことなので真に受けないでくださいね。 ・ちょっとパフォーマンス色控えめ?各大道芸人さんのファンの方とか,純粋に パフォーマンスを期待してる人には物足りなさそう。 ・自由席のかなり後ろの方で観てましたが,意外とステージ観やすかったです。 でもやっぱりゆったりできなかったな,奮発して指定席取ればよかった。 ・サロクのロービング観損ねました。他にももっとお客さんと近い感じのパフォーマンスが観たかったな。 ・そういえば今回シンガーさんいなかったですね。あの会場で濃い目の生唄を聴きたかったような。 ・VJさんの映像面白かったです。ラスト出演者紹介でMCとズレちゃってたのはもったいなかったけど。 ・山本さんと神山さん,おとなしいなーって思ったけど,他の方が濃い目なので「くすくす」笑い的なギャグも良かったかもです。箸休めに。ちょっと雰囲気がむごん劇の「イメージシネマ」っぽいかな。 ・生演奏+森田さんジャグリング,格好よかったです。やっぱり曲芸っぽいのもひとつくらい欲しいなぁと思いました。広いステージでも映えますねぇ。 ・小出さんとこうじさんのコント,ちょっと直球過ぎるなぁ。寒空はだかさんのスマートさに比べると重い印象。休憩へのつなぎ方も「え?」って唐突な感じを受けました。 ・三雲さんとゲストの絡みが面白かったです。あの方,素なお芝居がお上手ですね。 ・ヨロ昆撫,わたくしああいうの大好きです。笑い転げてました。ただ,まわりのお客さんのウケ方は,趣味によって差があったように思います。 ・ 蝶のたわむれは美しかったです。観られて得した気分。 |
チャン助さん(HP「見世物広場」主宰・ジャグパル編集発行人)からの感想 |
ビルの中にあのようなレトロな空間が待ち受けているとは期待以上でした。 でもパイプ椅子が整然と劇場のように並べられているのは、あれっ!?という感じでした。川崎でのカバレットのような丸テーブルに椅子という配置と思い込んでいたのでチョイ拍子抜けでしたが、会場がそれほど広いスペースではないので仕方ないのかな。ちなみに私は2階の指定席に座ったのですが一列分しか無くゆっくり楽しめた反面、周りに人が少ない分盛り上がりに欠けていたような感じでした。 今までのカバレット(4回目は何故か観ていないが)と比べると落ち着いてきたような印象を受けました。何故かしら。 何度か観てきたという慣れのせいもあるでしょうが、今回はとあるキャバレーを舞台にして、支配人や従業員やらが登場して、そこに演者が絡んでいくといったストーリがベースになっていたせいかもしれません。 ストーリーにのって舞台を観るのは、それはそれで楽しいけれどカバレットの自由奔放さが制限され、小ぶりになったという印象を受けました。 それでは個々の演目について記憶に残っていることをランダムに書きますが、結構キツイ内容もあります。 ロービングというのは何を狙いにしているのか、グリーティングとはどう違うのか知りませんが、少なくとも観客に不快感を感じさせるような代物ではないと思います。3人の女性パフォーマーが観客の前に立ち無表情に「いらっしゃいませ・・・」と低いトーンで声をかけて移動していきます。観客は椅子に座っているので、自ずとパフォーマーは観客を見下す形となりますが、無表情ゆえ怖い・・・笑顔ならまだしも。中国の場末の食堂のおばさんの方がまだ客を和ませてくれます。 三雲さんは相変わらず可笑しい。カバレットでな無くてはならない存在ですね。でも繰り返しますが、ダメじゃん小出さんやふくろこうじさんを交えた演劇的な演出は面白かったけれど、小出さんやこうじさんのソロとしてのパフォーマンスも観たかった。 森田智博さん、良かった!! 初のステージであれだけ動ければ何も言うことはないでしょう。アマチュアのコンテストではなく、蒼々たるプロの演者やプロのスタッフが見守る中、お金を払って観に来てくれた観客の目の前であれだけのテクニックを披露できたのだから将来が本当に楽しみです。 もちろん現状の彼は「超々々ジャグリングが上手いアマチュア」という見方もありますが、それでも何だかとても嬉しいよ、心が弾みます。 青空はだかさんは、これまたこのカバレットにぴったりの芸人ですねぇ。でも正直何を喋っているのか聞き取れないことがありました。(最近の喋りの芸人さんは、ネタ重視で滑舌を気にしない人が特に多いような気がする。ビートたけしさんが出てきて以来だな、この傾向は。それとも私は年のせいで聞きづらくなってきたのかなぁ。) 特別ゲストのイギリスのグループですが、後半がスタートした直後に登場したわけですが、ガラッとその場の雰囲気が変わりました。これは狙い通りなのでしょうか。変わったというのは、それまでの何か新しく未知な物が唐突に始まってびっくりさせてくれるのではないかという期待感というよりも、どちらかというとこぢんまりと落ち着くところに落ち着いてまとまっていく収束感ということです。もちろん彼らも音楽的には素晴らしく、観客一人一人の胸に染み入るような彼のクラリネットの音色は個人的には大熊ワタルさんのよりも好きですし、ジョイントもそこそこ楽しめたのですが、もっと毛色の違ったバンドをあてても良かったのでは。 ヨロ昆撫。最高!! 最初は正直戸惑いましたが、可笑しい、笑っちゃう。単純に感想はそれだけですが、おもわず手拭いを買いたくなりました。 藤山新太郎さんの「胡蝶の舞」は本当に素晴らしいの一言に尽きます。この一つの芸に執着し、十年近くあるいはそれ以上の歳月を費やし演じられる「新太郎の胡蝶の舞」は何回観ても飽きることはないです。雌雄の蝶の出会いと戯れ、そして自らの子孫(千羽の蝶)の誕生を見ることなく生涯を閉じる、そういった生命の哀しみと歓びが十分に伝わってきます。胡蝶の舞は技術的に言えばれっきとした奇術であり、実際藤山さんも何ヶ所かスムーズではないところがありましたが、そんなタネ仕掛けの類の話はどうでもよく、和の心を感じさせるこれこそ至芸です。 |
(カバレットキネマで検索したもの、他)
木村万里さんのサイトの中の「笑いのグランド」での評
http://marishiro.cool.ne.jp/kaguyahime/ground/251-275/ground-269.html
管理人はドイツ暮らしが長く、本場のキャバレーやヴァリエテをたくさん見ている。
http://www.okada.de/culture/kinemakurabu/kinemakurabu.htm
http://plaza.rakuten.co.jp/watanabe1542/
http://blog.so-net.ne.jp/izuming/2005-02-18
http://www.officek.jp/skyg/col2/archives/000186.html
http://www.ne.jp/asahi/go/west/juggling/
2005年3月15日(ただ今準備中です)
これ以外にもネットで感想や評が紹介されているかもしれません。なにか情報がありましたら、教えてください。
またこの機会ですから、感想などもお寄せいただけるとうれしいです。
→メールフォーム
カバレット・キネマ目次へ | 出演者プロフィールへ | チケット申し込みへ |