月刊デラシネ通信 > その他の記事 > カフェ・クマ―談話室過去ログ > 2002年11月

カフェ・クマ−談話室 過去ログ

2002年11月

2002年11月30日 土曜日 11:40p.m. 12月のダメじゃん小出のライブは完売に

先週TBSのラジオに小出が中継ライブをするという話を紹介したが、これがとんでもない反響を呼んでしまった。あの朝の放送直後問い合わせ先として紹介された会社に電話が殺到したらしい。その日の16時ごろ用事あって出勤した同僚が言うには、留守電に申し込みのメッセージが何件も入っていたという。なにせこれを全部聞くのに20分かかったという。この番組のことはよく知らなかったのだが、かなりの人が聞いているらしく、申し込みが殺到するのは、ある意味で当然のことだったらしい。
ということで12月のライブは、2日間だったのだが、なんのことはないほぼ140席、あっという間に完売となってしまった。
12・13日の公演の案内もするまもなく、予約打ち切りということにあいなってしまった。しかしマスコミの威力というのは、はまるところにはまるとたいへんなパワーを発揮するものである。驚いてしまった。
確かに自分もあの番組は聞いていたが、小出のキャラクターがうまくでていたと思う。それにしても小出パワーはたいへんなものである。
とりあえずは、隔月ソロライブという戦略は当たったわけだ。来年どんな展開でライブをやっていくのか、ここはじっくり考えていったほうがいいかもしれない。新聞・ラジオとマスコミの露出が続き、こんどはきっとテレビということになるのだろうが、これにどう対応するかも問題だろう。まだまだこのブームは続くような気がする。

2002年11月29日 金曜日 11:30p.m. RE:祝!2万件突破。

大谷さん、投稿ありがとうございます。
予想を越えるスピードて、2万件突破できたのは、今月はじめに大谷さんが、ご自分のHPや、ほかのクラッシック関係のHPの掲示板で、デラシネのことを紹介してくれたからだと思います。ほんとうにありがとうございました。あれで一挙にアクセス数が伸びました。
もしかしたら神彰は、戦後のクラッシック界でかなり大きな役割を演じていたのかもしれません。レニングラードフィル、ロトロポービッチ、レオニード・コーガン、チェコフィルをあの時代に呼んできてしまったわけですから。
神彰伝は、本として出版されることになりました。戦後の日本のクラッシック界で果たした役割などを、来日したアーティストのエピソードなどを紹介しながら、もう少し書き込んでみたいと思っています。
クラッシックについては、ほぼ素人ですので、いろいろ教えてもらうことがあると思います。今後ともよろしくお願いします。

2002年11月25日 月曜日 1:48a.m. 祝!2万件突破。

はじめまして、クラシック系のHPをやっております大谷と申します。
このデラシネにおける神彰氏の記事、じつは今クラシック系のHPがいろいろあるなかでもこれほどの貴重な記事が掲載されているところを他に私は知りません。リンクをお願いした直後、しばらくしていくつかのクラシック系HPの掲示板にここを掲載し、一人でも知ってもらおうと思ったのもそのためでした。今自分のHPにはここデラシネの告知が三箇所にしてあります。リンクの頁、ロシア・ソビエトのオーケストラの頁、そしてレニングラードフィルの指揮者だったムラヴィンスキーの頁の三箇所です。来年はこのムラヴィンスキーの生誕百年の記念すべき年でもありますので、なにかありましたら、またここを知ってもらうよう働きかけていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。健康には充分お気をつけください。それでは。

2002年11月23日 土曜日 0:29a.m. カバB vol.6

久しぶりのカバB。今回は出演者も多く、また50人ちかくのお客さんも集まり、にぎやかな公演となった。内容は充実していたし、見ていたお客さんもきっと楽しめたと思う。
今回の公演の見どころは、来るべきカバチッタパート2に向けて、どんなネタを仕込んできたのかということ、それとこれもカバチッタを意識してのことだったが、司会役をつめるダメじゃん小出がどんな風に進行していくかということだった。
今回はどちらかというとマイム系の出演者が多かった。ニッチモサッチモ(富樫祐子と小林誠)、こうじ、安田太朗、長井健太郎、シルヴ・プレらの演し物は、クラブチッタが大型スクリーンとすれば、14型のテレビのフレームのなかで、演じているようなスケールの小ささが目についた。果たしてクラブチッタを意識してネタを持ってきたのだろうかという疑問が残った。14型のテレビのフレームのなかで自足せずにはみ出すエネルギーが欲しかった。
そのなかで、こうじの段ボールをつかったマイム、いながきあつきの妙ちくりんなパフォーマンス、梅田和佐のダニのかぶりものは、可能性があったように思える。
今回のVJコミックの映像ものは、本人が舞台にでてきてゲームをするという設定がうまくいっていた。二重構造をつくりあげたのだが、面白い試みだった。もうひとつの見どころだったダメじゃんの司会、トーク術を会得しつつある小出のMCでずいぶん中身がひきしまったと思う。ただこれをそのままカバチッタでやるというのはむずかしいかなという気はした。あやしげな雰囲気はでていたと思うし、うまくつないでいたのだが、流れが単調に感じられた。おそらくそれは小出のできあがりつつあるキャラクターの問題なのかもしれない。もう少しいろいろ試行錯誤するなかで、なにかがみえてくるのかもしれない。
初出演の立川笑志は、よかった。ぜひカバチッタにでてもらいたいと思っている。芸の確かさというのが、しっかりと伝わってきた。おそらくカバチッタでも、ミュージャンと絡んでいくなかで、いろいろ面白いことができるのではないかと思う。
久々に充実していたとは思うが、カバチッタのことを考えると、全体的に意欲に欠けていたというのが、ひとつ不満だった。

2002年11月19日 火曜日 6:45p.m. ダメじゃん小出TBSラジオに出演

このところマスコミへの露出が目立つダメじゃん小出。いま発売中の「週刊現代」にもコミックジャグラー、ダメじゃん小出の「小泉劇場」なる記事が2ページで紹介されています。内容は小出がやっているネタとインタビューというかコメントをミックスしたものです。
そして今度はTBSのラジオ番組(タイトルは忘れた!)に出演することが決まりました。しかも実況中継ライブで、20分ぐらいの枠でやるというのですから、楽しみです。
放送日は11月23日(土)朝9時からです。これはたぶん長寿番組で知られている永六輔がパーソナリティーをしている番組なので、永さんのツッコミなどもあるかもしれません。
中継場所は、晴海のトリトンらしいです。
土曜日の朝ちょっと早起きして、聞いてみてはいかがでしょうか?
ちなみに明日のカバBで小出は、うさん臭い進行役をつとめることになっています。今日ゲネを見ましたが、なかなか面白かったですよ。こちらもお楽しみに!

2002年11月15日 金曜日 2:45p.m. 読書乱読『外国人が見た十九世紀の函館』

著者 ヘルベルト・プルチョウ
発行 武蔵野書院
定価 2800円(本体) 2002年7月発行
購入動機 書店で見て
著者はスイス生まれで、現在カルフォニア大学で日本学を教える教授。開港前夜から函館にやってきた外国人が書き残した回想録や日記などから、十九世紀の函館の様子を伝える。
このなかで開港前にこの地を訪れたペリーや、プチャーチン、開港後にやってきたロシア領事のゴシケービッチや宣教師ニコライなどもとりあげられている。こうしたいわいる著名人たちよりも、むしろ一攫千金を夢みて、この地に乗り込んできた商人や、船乗りたちのエピソードが興味深かった。
横浜でもそうであるが、こうしたあやしげな人物が集まってきて、大金を儲けたり、損したりという話は、人間臭くて面白い。
タイトルにもあるように著者が引用しているのは、函館の町を訪れた外国人たちの記録なので、日本人が伝える印象とはまたちがったものがある。
いま書いている神彰が、函館出身、若宮丸漂流民のメンバーのひとり善六が、20数年ぶりに日本の地を踏んだところが函館、ということで購入したのだが、その意味での資料としては、ちと不十分だったかもしれない。

2002年11月12日 火曜日 5:29p.m. 野毛うな丼ライブ『三上寛×鈴木常吉』のご案内

9月にダメじゃん小出が公演した野毛名物うな丼ライブが来週月曜日にあります。
今回は、フォークの鬼才三上寛のライブです。ゲストはつれれこ社中の鈴木常吉、司会は秋山祐徳太子という豪華版です。
いつものように野毛の名物ふぐとうなぎ屋『一千代』のうな丼にビール付です。
結構濃いライブになるのではないでしょうか?
楽しみなライブです。

11月18日月曜日 午後6時〜うなどんタイム
          午後7時〜ライブ
会場・予約 ふぐと鰻の「一千代」
横浜・野毛中央通り 電話045(231)5373
限定50名・完全予約制



2002年11月9日 土曜日 4:04a.m. 『見世物小屋&悲劇ウラジーミル・マヤコフスキイ』を見る

正直言って、つまんなかった。
結構期待していたのたのに・・・
なぜロシアアヴァンギャルドなのかということが、味噌だと思ったのだが、その問題意識がぜんぜん感じられなかったのが一番の問題。
俳優さんにしても、わかんなかったのではないだろうか、ロシアアヴァンギキャルドって。セリフにぜんぜん力が感じられなかった。特に『見世物小屋』のピエロとアルレッキーノ。頼むよ・・・
なぜロシア・アヴァンギャルドなのか、それをきっちりとらえていなかったように思える。ただなぞっただけ、それではマヤコフスキイもメイエルホリドもうかばれない。
アヴァンギャルドって、なぞるのではなく、えぐることだと思う。
そんな精神をちっともいかしていない。
エブレイノフのくだりとか、スペクタクルとか、アヴァンギャルドを説明をするなって、勉強会ではないだろうに。
『ミステリア・ブッフ』どうなるのだろう。少し関わっているし、自分のなかでもとても大事なことなのだから・・・
いまなぜアヴァンギルドか、その問題意識がまったく欠如している、アヴァンギルドって、手法ではなくスピリット、気合なのだと思う。


2002年11月7日 木曜日 10:43p.m. 嶋田さん久しぶりです

ほんとうにお久しぶりです。小出の8月のライブ以来でしょうか?
嶋田さんのページはいつも見ています。静岡にもまたいらしていたのですね。私は三茶や、モラレスも、静岡も行けずでした。モラレスは、レ・クザンのロロ(ジャグリングの上手な眼鏡君)がプロデュースしていた公演だったので、見れなかったこととても後悔しています。ロロにも悪いことをしたと思ってます。
ところでクザンは、今年から新しい番組をつくり、ツアー中とのこと、今度は劇場バージョンではなく大道芸バージョン。かなりしゃべくりもあるので、フランス語圏以外での海外公演については、少し作品内容を変えるとのことです。
また当コーナーに遊びにきて下さい。
それと遠いとは思いますが、planBにもまたお越しください。
嶋田さんのHPはとても刺激的です。特にいま展開している、静岡や三チャのアーティストの名前を正確に記すべきではという指摘は、まさに正論で、われわれプロモーター側は真摯に受け取るべき意見です。みなさんも、ぜひ一度見て下さい。
http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/

2002年11月6日 水曜日 10:40p.m. Re: 芸術鑑賞会『ダメじゃん小出ライブ 黒く塗れ!2002』

こんにちは、久しぶりです。嶋田です。

ダメじゃん小出 / VJコミックカット / Kaja によるライヴ、良かったようですね。ここで予告を読んで気になっていたのですが、報告を読んでいても面白そうだなぁ、と思いました。一般向けの公演の際には、是非、観に行きたいものです。
しかし、その前にカバレット・チッタの第二弾となるのでしょうか。

10月のフール祭は、結局、一つも観に行くことが出来ず、残念でした。
ま、先々週末、先週末と『三茶 de 大道芸』と『大道芸ワールドカップ in 静岡』で、大道芸を沢山観ましたけど。大道芸で観ている日本のパフォーマーでは、ここのところ、が〜まるちょば がマイブームだったりします。
それから、『三茶 de 大道芸』に合わせてシアタートラムであったラ・ファミーユ・モラレスも楽しかったですよ。

体調を崩されているようですね。これから寒くなりますし、お大事に。

2002年11月6日 水曜日 5:44p.m. 芸術鑑賞会『ダメじゃん小出ライブ 黒く塗れ!2002』

忌野清司郎が歌う『黒く塗れ』が流れ、VJコミックカット作成のタイトルバックがスクリーンに映し出され、画面が黒く染まっていくというかなりかっこういい出だしで、500人の高校生たちから早くも歓声。続いてVJの『花の応援団』のパロディー、そして日の丸が大きく映し出されたところで、天皇陛下に扮した小出登場。「学校楽しいですか?」と言って一呼吸いれたあと、「オナニーしてますか」と振る。このつかみでどういう反応が来るか、小出の賭けであった。「ワッー」とどよめく場内、これで小出も他の出演者もいけるという手応えを感じたはずだ。
天皇ネタのあと、Kajaのボールとハットジャグリングで、もう客席はすっかり暖まる。最初はこれから何が始まるのか、訝しげだった若者たちも、「楽しめばいいんだ」とすばやく反応しはじめる。この反応の早さが、出演者に伝わり、いいリズムが出てきたと思う。このあと小出の北朝鮮と余剰米をネタにした『スーパーアイドル』、VJの映像パロディー『笑点』『男はつらいよ・木星編・赤い薔薇』『マサオブラザーズ』の三連発。小出の電車おたく、Kajaの客を舞台にのせての綱渡りが続く。いいノリである。ここまででだいたい1時間。これから小出とVJのセッションで「おはようにっぽん」で、中継、大相撲(企業番付)、交通情報と続き、中国もののネタがひとつはさまり、夜のニュース、天気予報という小出の得意なネタが続く。エンディングは二千円札のネタを「プロジェクトX」風にやるという内容。いつもは絵をつかってやっているネタを、大型スクリーンに映し出すという手法は、成功した。客席の反応も早いので、小出のしゃべりのテンポもリズミカルになってきて、いい間ができていた。プロジェクトXの二千円札は、VJがかなり気合を入れて映像をつくってくれたので、見応えがあった。映像と小出のジョイントという今回の試みは大成功だったといえる。高校生たちも非常によく反応していた。planBのお客さんよりもいい反応だったかもしれない。山一証券の社長の記者会見とか、結構古い時事ネタにも反応していたのにはちょっと驚いた。高校生という未知の客の思いもかけない熱い反応に、気持ちよく出演者が乗ったことで、いい公演ができたように思える。今度は一般のお客さんを相手に、どこかで公演したい。話題を呼ぶ公演になるはずだ、そんな手応えを感じた。


連載目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ