月刊デラシネ通信 > その他の記事 > カフェ・クマ―談話室過去ログ > 2002年12月

カフェ・クマ−談話室 過去ログ

2002年12月

2002年12月28日 土曜日 1:25a.m. クマの観劇雑記帳 「ゴールデンライオン」を見る

フィナーレで、出演者全員が「メリークリスマス!」と唱和していたが、このサーカスを見て物足りないと思ったのは、せっかくの中国雑技を、無理に西洋ナイズしようとしたところにあったことに気づいた。芸のひとつひとつはみんな見応えがあるものばかり。それをさらにバリューアップさせるために、衣装や音楽、装置をきらびやかにさせているのだが、果たしてその必要があったのだろうか?東京の一流劇場で、8500円という入場料をとるための仕掛けなのだろうが、それがかえってアダになっている。どうして雑技本来の泥臭さを全面にだすような見せかたができないのだろうか? シルクドゥソレイユというサーカスの見せかた、興行のやりかたに追随することで失敗した例としては、ロシアのワレンチンサーカスをテントで公演した『ファンタジア』があるが、それと同じ道をたどってしまった。もったいないと思う。あれだけの一流の雑技を、うまく見せられなかった。構成演出の問題である。例えば間にはいるダンス、振り付けがなんとも中途半端で、意図がみえないし、全体のリズムを壊してしまっている。アメリカのクラウンを入れた意味もよくわからない。中国らしさを全面にだすことで、もっともっと面白いことができたはずだ。シルクドゥソレイユをはじめ、サーカスの見せかたがずいぶん変わってきているが、それに追随しようと思っても、生半可なことではできない、むしろ違う見せかたを探ることが大事になっているように思える。中途半端に衣装や振り付け、音楽、装置にお金をかけただけではダメなのだと思う。思い切ってお金をかけるか、かけられないのならほかのことで、魅力をださないといけないだろう。ヨーヨーマのシルクロードオーケスラではないけれど、シルクドゥソレイユの新作『ドラリオン』、あるいはドゥクフレの新作、みな中国に向きはじめている。それと相反しここでは、中国のいいものを殺して、西洋に向いてしまうような構成になってしまった。これがまずかったなあ。ひとつひとつの演技はみな素晴らしいものばかりだ。その意味では、楽しめた。自転車、空中もの(箱型ブランコで空中に固定されたブランコに向かって飛ぶやつは圧巻)、水流星、綱渡り、変面、さすがに見事なものだった。久しぶりにサーカスを見たという気がしたのも事実である。だから余計もったいないと思ってしまった。


2002年12月20日 金曜日 0:18p.m. カバレットチッタ制作ノート 黒沢美香のダンス公演

今日、今回のカバレットチッタに出演する黒沢美香のダンス公演がある。この公演のことを知る前に、ほかの公演のチケットを購入してしまったため、見に行けないのが口惜しい。
黒沢美香は、ダンスの世界ではかなり知られた存在、前回のカバチッタがあったときに公演を見た彼女は、血が逆流するのではないかというぐらい興奮したという。ダンサーだった両親は、美香が小さい時キャバレー回りをしていた。部屋にもキャバレーで踊るための衣装があったことをよく覚えているという。その時の記憶が一挙に蘇ってきたのだ。
彼女の今回の公演にかける意気込みは、カバチッタのために芸名をキャバレーダンサー風の風間るみ子と改名していることからもわかる。こまっちゃのクラズマー音楽に乗って、無国籍民族ダンスを踊る今回、白熱したステージが見れるのではないだろうか!
カバチッタの公演を見て、是非出演したいというアーティストが何人かいる。こうして刺激を受けた人たちが、たくさん集まりシャッフルされるなかで、またカバチッタの世界も広がるのではないかと思う。
今日の公演(12月20日)20:00start、限定30名、会場は、アートランド(東京都小金井本町1-16-6小金井マンションB1)、料金:予約2500円(+drink order)、予約、問い合わせは、電話:042-383-6155。


2002年12月12日 木曜日 6:09p.m. カバレットチッタ制作ノート  出演者ほぼ決まる補足

出演者のうちパフォーマーで書き漏らした人たちがいました。
元気いいぞう(お笑いカルトシンガー)、重森一(マイム・パフォーマンス)
すいませんでした。

2002年12月12日 木曜日 4:08p.m. カバレットチッタ制作ノート  出演者ほぼ決まる

12月11日 
カバレットチッタの出演者の概要がほぼ決まった。まだこれから出演する人も出てくるが、とりあえずはこれでチラシなどをつくることになる。なかなか豪華な顔ぶれになったのではないだろうか。
ちなみに現在出回っている仮チラシのコピーは
「超歌唱とクレズマーなライブ演奏に曲芸、ダンス、落語、マジック、映像、コミック芸、マイム、戯れ歌、パフォーマンスが織り重なり、クラブが摩訶不思議なキャバレー・ショーと化す。音楽と肉体芸、話芸のカオスから何が飛び出すのか、乞う御期待。ご好評にお応えして、さらにグレードアップした第二弾がついに実現!!」
出演者:
パフォーマー:TATU Magic(マイム・イリュージョン フィンランド)、サブリミット(アクロバット・パフォーマンス)、ふくろこうじ+神山一朗+Kaja(サイレント・パフォーマンス)、立川笑志(落語)、VJコミックコミックカット(映像パフォーマンス)、ハトガー(クラウン モンゴル)、水中三姉妹(パンクマイム)、風間るり子(別名黒沢美香 無国籍スーパー民族舞踊)、アッパーホッパーアンサンブル(スティルツ・パフォーマンス)ほか
カバBスペシャル・バンド:梅津和時(sax,cl)とこまっちゃクレズマー、多田葉子(sax)、張紅葉(acc)、関島岳郎(tuba)、松井亜由美(vl)、新井田耕造(ds)
巻上公一(vo,口琴)ほか大物音楽家、パフォーマー出演予定!
公演は2003年2月7日(金)午後7時半
前売り3500円(当日4000円)-オーダー別
チケットぴあ、ローソンチケットで前売り券は発売中です。
いよいよ本格的に準備が始まりました。

2002年12月10日 火曜日 3:50p.m. Re:多田正美『サウンド・エンカウンター&トーク』

安田さん、先日のオフ会に出てくださってありがとうございました。二軒目の『一千代』に行ったあたりから、かなり酩酊していたようで、何を話したのか、あまり覚えておりません。かなりの酔っぱらいだということはよくわかったと思います。
せっかく遠くから来ていただいたのに、ろくに話もせずにで、本当にすいません。
さてこの面白そうなパフォーマー(もしかしてミュージシャン?)の次回の公演とかの情報がありましたら、また投稿してください。
ちょっと気になります。
ではまたどこかで・・・
クマ

2002年12月9日 月曜日 0:06a.m. 多田正美『サウンド・エンカウンター&トーク』

 安田と申します。以後お見知りおきを。
 本日私が観てきましたのはアーティストのパフォーマンスです。どのようなパフォーマンスかは口で説明してしまうと意味のないモノですので、詳しい内容は語れません。何かすると音がする、と言う感じです。ノイズミュージックも部分的に含まれ、即興演奏のジャンルになるでしょうか。何らかの自然の素材を使って、多田さんが何かをし、その音と出会っていく。それは神懸かりのようでもあり、自分がやっているようでもあり。映像も合わせて表現され、不思議だったり気持ちの良かったり危険だったりする空間に触ることが出来ます。
 そして後半のトークがまた面白い。外国人で見たのは自分だけというネパールでの祭の話。無形文化財の指定を受けては取り消しを行う秩父の祭の話。祭囃子にみる日本の音楽、などなど。
 多田さんは1974年に即興演奏グループを作ったり、その後でピアノを作る職人になったりと大変面白い方です。社会に肩こりをしてしまったような方は是非会いに行くことをおすすめします。


連載目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ