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早稲田大学『日露比較文化2』のご案内 2010

 今年は漂流民に絞った講義をすることになりました。

日露比較文化2
「漂流民とロシア−若宮丸漂流民を中心に」
担当 大島幹雄
講義日 2010年10月2・9・16・23日(土)
時 間 5時限 (16時30分〜18時00分)
教 室 早稲田大学文学部(戸山キャンパス)36号館582教室
早稲田大学Webサイト:Topページ
 戸山キャンパスまでの道のり&キャンパス内地図
 
講義内容(予定)
第一回
「漂流民とロシア」
10月2日  まず漂流民という視点から、江戸時代中期以降の日露関係を見ていきます(東北大学平川新教授が作成したロシアに漂着した漂流民年表を参考)
 そして若宮丸漂流民の遭難から帰国までの足跡を追います。
 資料 ロシアに漂着した漂流民年表
 映像
第二回
「若宮丸漂流民が残した文献について」
10月9日  若宮丸漂流民の記録ほどたくさんの文献史料が残っている漂流例はありません。
 その史料を三つに分類し、解説します。
 そしてその中のひとつ、『環海異聞』の成り立ちと内容について見ていきます。
 資料 石巻若宮丸漂流民の会会報『ナジェージダ』25号
 映像 環海異聞の図版(宮城県図書館蔵)
第三回
「漂流民の言語」
10月16日  ロシアに漂着した漂流民が関わった日本語辞書の変遷を追いかけます。
 そしてその中の一冊、「レザーノフの辞書」の集められた語彙をひとつずつじっくりと見ていきます。
 資料 レザーノフ辞書からの抜粋
  
(昨年の石巻若宮丸漂流民の会と来日ロシア人の会合同でのシンポジウムで配布したもの)
 映像 ゴンザの辞書は青春詩集
第四回
「若宮丸漂流民と玉井喜作」
10月23日  ロシアに帰化した若宮丸漂流民たちが暮らしていたイルクーツクを百年後に無銭旅行中に立ち寄った玉井喜作は、
 この地で死んだ漂流民のひとり吉郎次の墓を見つけます。これを手がかりに玉井と若宮丸漂流民を繋いだものを見ながら、庶民が日露 関係のなかで果たした他の事例も見ていきます。
 資料 吉郎次の墓のコピー
 映像 山口放送制作の玉井喜作展の報道番組映像 








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