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【連載】モスクワスクラップ帳

第18回

『論拠と事実』12月50号からスクラップした記事も、前回同様なかなかヴァラエティーに富んでいた。

熊の接吻
ミイラを生き返すことはできるか?
ユノナとアヴォス
『タトゥ』伝染病


熊の接吻

ベニス映画祭に出品されたボドロフの映画『熊の接吻』の紹介。カフカスで氷河陥落でなくなったボドロフ・ジュニアの最後の出演作。サーカスの熊つかいの少女が、熊と恋するようになるという話。監督はインタビューで、この映画は女性と日本人の観客に評判が良かったと語っている

今年の衝撃的なニュースとなったセルゲイ・ボドロフジュニアの事故死。彼の最後の出演作となった映画の紹介なのだが、サーカスを舞台にしているというのが、とても興味深い。ましてクマと恋する調教師というストーリーというのだから、是非見たい。ここで監督が言っている日本人の観客に評判が良かったというのは、どういうことなのだろう。東京国際映画祭とかで、すでに公開されたのだろうか?

ミイラを生き返すことはできるか?

モスクワで北朝鮮の学者たちが、金日成のミイラを蘇生させる研究を続けているというスクープ記事

冗談のような話だが、北朝鮮となると話はちがってくる。きっとマジにやっているのだろう。いつか『レーニンをミイラにした男』というノンフィクションを読んだことがある。レーニンやスターリンをミイラにした科学者たちの話だった。しかしそれはミイラにし、さらにいかにして保存させていくかとということがテーマであって、蘇生はまた別問題なはず。一体なにを考えているのだろう、北朝鮮という国は・・・

ユノナとアヴォス

去年上演20周年を迎えたレンコムのロックミュージカル『ユノナとアヴォス』のCD、DVDがソニー・ミュージック・エンターテイメントロシアと、プロフィト・アルトの共同で発売されることになった。音源は1980年のもの、映像は1983年版を使用している。

シゲルのモスクワ便りで、すでにこのニュースのことは知っていたが、いよいよ発売されたということだ。シゲル氏から、このビデオの方はもらって見ているのだが、あまり映像的にはいいといえなかった。これが最新技術をつかってどう生まれ変わっているのか、やはり購入しないと

『タトゥ』伝染病

目下ロシアで大人気の17歳の少女デュオ『タトゥー』のアルバムがヨーロッパの市場で受けいられ200万枚売れる。アメリカの音楽プロデューサーも注目しはじめている。

『タトゥ』というデュオはたいへんな人気らしい。写真でみると、チェックの制服風のミニスカートに、白いソックスといういでたちで、たぶんアイドル系だろうと思う。でもヨーロッパで200万枚のセールスという、ロシアのポップスとしては、初めての快挙を成し遂げたわけで、どんな歌を歌っているのかはチトと興味がある。こんどモスクワに行ったときに買ってこようか

『タトゥ』の公式ページ


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