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【連載】モスクワスクラップ帳

第32回

去年の秋から、ずっと休載状態になっていた、モスクワスクラップ。新年を迎えたのを機会に、また再開することにします。いままでほとんど見出しだけでしたが、今年から少し記事の中味も紹介したいと思います。だいたいこういうのは、最初だけというのが、いつものパターンなのですが、まあやってみましょう。ということで、まず新年第1号の記事から3本の記事をピックアップします。

2004年新年第1号からのスクラップ。

謎の生き物-クゥイシトゥイムの小人を追って
ペトロフ−ヴォードキンが最初
ロシア式フィナーレ


謎の生き物-クゥイシトゥイムの小人を追って

去年でた最終号で、雪男の足を見つけたという記事がでていたが、それに引き続き、こうした調査をしている「宇宙探索」協会(コスモポイスク)のコーディネイター、ワジム・チェルノブロフとのインタビュー記事。
現在まで「コスモポイスク」が調査してきたのは、イルクーツクのタイガで消息を失ったVitimの身体、1999年から2003年まで、クールスク北部地方での地下での異常爆発の調査、さらには雪男らしきものの二本の足も発見している。
また4回にわたって、チェリャビンスクのクゥイシトゥイム市で見つかった体長25センチの小人の行方について調査隊をだした。
この小人について詳しく語っている。(宇宙人の疑い)

この世界不思議発見のような連載特集は去年からのものだが、UFO、シークレットサークル、雪男など、やはり国が広大だけに、いろんな現象レポートがよくもこんなにあるものだと思う。しかも今度は小人の話し、Xファイルよりも面白いかもしれない。

ペトロフ−ヴォードキンが最初

トレチャコフでは、「20世紀の巨匠たち」というテーマ展を開催することになった。この一回目に選ばれたのが、ペトロフ−ヴォードキン。今回のこの展覧会では、有名な「赤い馬の水浴」(1912)なども展示される。2月8日にこの絵をモチーフにした、ツアーも行われる予定。

この絵は有名。ペトロフ−ヴォードキンは、ロシア・アヴァンギャルド直前の象徴派の流れを組む画家だったと思う。この絵の実物もどこかで見たような記憶があるのだが・・・。トレチャコフだったかもしれない。

ロシア式フィナーレ

ロシアで公開されている外国映画には、ハリウッド的商業映画と、芸術性の高い映画(アートハウス)という、ふたつの潮流があるが、この後者のアートハウス系の映画を買いつけているセム・クレバノフへのインタビュー。ロシアの観客について、どうやって外国映画を買いつけるのか、そのビジネス上の問題などについて答えている。
彼は北野武監督の映画をすべて購入している。


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