月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第40回
だいぶたまってしまいました。10月からまったく更新なし。これじゃ年は越せない、ということで、一挙に9月・10月をアップします。
9月36号
チャンピョンのなかのチャンピョン
映画「シザ」
9月37号
シャーマンたちとショーマン
9月38号
自由か奴隷か
子供にサーカス、大人にはオフィスを
首都博物館ガイド
イシンバエバはすべてを飛び越えた
10月39号
猫による世界最初のオリンピック
悲劇的時代を背景にした家族の歴史
10月40号
幽霊船
見学するか、遊ぶか
10月42号
ドドロフスキイ「観客を苦しめる必要はない」
スカートをはいたリア王
フョードル・カニューホフ「大洋上の至福」
10月43号
週間ブックランキング
イギリスの暗殺者の方がロシアより優秀か?
論拠と事実が選んだ今週の芝居
記録の本というロシア版ギネスのような本の宣伝。このなかでチャンピョンのなかのチャンピョンとして紹介されているのが、レスラーのイワン・ポドドビンヌィ。
このレスラーは、ボリス・パネットの傑作サーカス映画『レスラーと道化師』のモデルになった人物である。ほんとうにいい映画であった。
カザフの若い映画作家のデビュー作。一作目のこの作品で、カンヌをはじめ各種コンクールに参加することになった注目の作品。
35号に掲載されたバイカル湖のオリホン島のシャーマンたちのレポートの続編。六本の指をもった手をしたシャーマンの呪術の実際。
シベリア地方だけにこうしたシャーマンは実際にいるのだと思うし、生活のなかに必要なものとして存在しているだと思う。この島はどんなところなのだろう。興味がある。
自然のなかではなく、人間の管理のもとで動物を保護する、繁殖させた方がいいのではないかという説に基づいてのレポート。親が餌を与えることを放棄したサーカスの虎のエピソード、絶滅の危険にさらされているアムール虎のエピソードなど。
『論拠と事実』がこのところ精力的にとりあげている動物についてのルポ。
モスクワの友愛公園(パルク・ドルジュヴァ)再生計画がたてられ、ここに3500名収容のサーカス場が建設される予定。周辺にはオフィスビルとなる。
再開発計画のなかでサーカスが話題になるというのが、いかにもロシアらしい。ただモスクワに3つの常設小屋ができて、果たして大丈夫なのだろうか?それだけの芸人がいないようにも思うのだが・・・
モスクワのユニークな博物館を紹介するシリーズ企画。子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで楽しめる博物館はないですかという質問に対して選ばれたのが、ユニーク人形博物館。かなりの種類の人形、それに各国の人形が集められている。
オリンピック女子棒高跳びで優勝したイシンバエバが、間違いなく今年のナンバーワンのアストリートであるというコメント付の写真記事
女子陸上選手は結構美人が多いけど、このイシンバエバは飛び抜けている。ぱっとしなかったロシアのなかで、確かに輝いていた選手であった。
チョコレートメーカー、キットカットの宣伝。8月28日モスクワのニクーリンサーカスで、「キットカット2004」というイベントが行われた。これはオリンピックにちなんだ特別ショーで、猫たちによるサーカスであった。
猫を意味するロシア語の「コート」と、カットをかけたイベントなのだろうけど、これじゃ日本でこじつけるのは無理か。
10月11日から放映される「モスクワのサガ」について。これはワシリー・アクショーノフの原作をもとに、24回シリーズで放送されるもの。1925年から53年までを時代背景に、モスクワの知識階級の3代にわたる家族の物語となる。
このテレビ連続ドラマは気になる。
1943年10月アメリカの戦艦「エルドリッジ」で、船を見えなくするという実験が行われた。駆逐艦は消え、実験の参加者は気が狂った。
首都の博物館ガイド。ここではトレチャコフ美術館、民俗装飾芸術ロシア美術館、「昔々」のお話の家、水博物館、国立歴史博物館が紹介されている。
水の博物館ってなにがあるのだろう。
「モスクワ郊外の夕べ」「恋人たち」などトドロフスキイがこれまでとりあげてきたテーマは愛であった。しかし新作の「私のフランケンシュタイン異母兄弟」は、愛から離れ、戦争を扱った映画である。この映画についてのトドロフスキイのインタビュー。
10月末にモスクワ芸術座で公演される「リア王」の紹介記事。これは日本の演出家鈴木忠志が、ロシアの俳優をつかって演出したもの。出演者は全員女性に扮する。
さすがモスクワでは力ありますね、鈴木忠志先生は。
冒険家で、数々の航海や頂上を征服してきた伝説の冒険家といわれるフョードルがめざすものはなんなのか、インタビューに答える。
1位から5位までは以下の通り
アクーニン 「墓場の歴史」
アクショーノフ「モスクワのサガ」
ムラダーシェフ「神の国々探検」
ペルモフ「天国の頭蓋骨」
タラソフ「百万長者―新ロシアの最初の資本主義者の物語」
いまのロシアを象徴するようなランキングのような気がする。
BBC制作のドキュメンタリー映画によって、ラスプーチンを殺害したのは、ユスポフ侯爵ではなく、イギリスの諜報部員だったという説が明らかにされた。
このドキュメンタリー見たいなあ。記事には殺害された直後のラスプーチンの写真がついている。
プーシキン劇場 「カビリアの夜」
ポクロフ劇場「音楽レッスン」
若い観客のためのモスクワ劇場「ロットシリダのバイオリン」
サチュリコン「マクベス」
モスクワ芸術座「リア王」(鈴木忠志演出)
鈴木忠志のインタビューが紹介されている。
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