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あのイシャムディーンが、テレビ初登場


堂本光一プレゼンツ・史上最強のマジックTV

「奇跡の宴」

世界の神ワザ全部集めましたSP

(日本テレビのWebページ)

2007年9月19日(水)
21:00 〜 22:48
日本テレビ系全国放送

 
インド人マジシャン イシャムディーン
インド人マジシャン
イシャムディーン

 2006年1月にインド、デリーのスラム街で会った摩訶不思議なストリートマジシャンイシャムディーンが、テレビに初登場します。
 イシャムディーンが演じたのは、まさに目くらまし。簡単に言えばインチキ。私が惚れてしまったのは、その手際の良さと、うさん臭さ。友人の自称嘘つき萬里こと福田豊が、ぞっこん惚れたのは、同じ匂いをかぎつけたからにほかなりません。そして四月、嘘つき万里がプロデュースするヨコハマ大道芸に出演するために来日、これを見たテレビマンが、イシャムに目をつけ、今回の出演になったわけです。

 正直言ってイシャムディーンのマジックが、テレビ受けするかどうか自信はありませんでした。この番組に出演する他のマジシャンは、ラスベガス、パリ、シカゴで活躍する超一流のマジシャン、そして日本からはいまやクロースアップマジックの第一人者となっている前田知洋が、華麗なカードマジックをゲストの面前で披露するなか、イシャディーンが演じるのは、泥臭い、ストリートマジック。いわば奇をてらった異色のキャスティングだったわけで、これがどう受けとめられるかまったくわかりません。
 ただ収録に立ち会って、ちょっと手応えを感じました。堂本光一、関根勤、浅野ゆうこというゲストの前で、堂々とインチキを演じてくれました。これを見た前田さんが、インドのマジックのいいところは、我々がつかっているようなつくりものではなく本物をつかっているところ、カップアンドボールにつかっているのは、本物の自転車のベル、さらに本物の子供、ここがすごいし、こうした伝統が日本の奇術にも影響を与えていると言っておりましたが、まがいものを本物をつかってやるインドマジックの本質をついた素晴らしいコメントだったと思います。

 リトルワールドやヨコハマ大道芸で演じなかったインディアンバスケットという、インドストリートマジックの古典も演じています。他のマジシャンの演技もすばらしかった。カメラといういちばんトリックをつくれる道具の前で、正々堂々と、その磨きあげた手業を演じていたのは見事でしたし、カメラでトリックをつくらず、マジシャンたちの技をそのまま伝えようとした制作側の姿勢にもとても好感がもてました。

 ということで、この番組は必見です。ぜひご覧になってください。


「アート・タイムスvol.2」はインド魔術特集!!
イシャムディーンのリトルワールド公演のレポートも掲載されています。
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