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【代打連載】モスクワスクラップ帳

第2回

『論拠と事実』7月27号で私がスクラップしたのは、以下の5つの記事でした。

1.ロナウドのインタビュー『ワールドカップは、セックスよりもたいへん』
2.読者アンケート『マネーシ広場での暴動の原因は?』
3.『ジンギスハーンの墓はどこに?』
4.『タルコフスキイ回顧展』
5.『モスクワ国際映画祭』


1.ロナウドのインタビュー『ワールドカップは、セックスよりもたいへん』

ブラジルの優勝に終わったW杯に関して、今週は、決勝戦で2点をあげたロナウドのインタビュー記事。試合直後のもので、ロナウドの興奮ぶりが伝わってくる。最後の質問で笑ってしまったので、訳しておく。

監督が、期間中セックスを禁止したが・・・
ロナウド「セックスで得られる喜びは、わずか数分間、それにくらべてワールドカップで勝利したことで得られる喜びは、一生だ。この勝利にとらえられた時、世の中のすべてのことを忘れられる。実際僕らは、最後のホイッスルがなった時、すべてを忘れて、芝生の上で子供のように喜びに打ち震えていた」

2.読者アンケート『マネーシ広場での暴動の原因は?』

ロシアと日本戦のあとの暴動については、その原因が警備側に問題があったという指摘が、先々週号で紹介されていたが、読者アンケートの結果がのっている。

警察のまずい対応  59%
ネオファシストのしわざ 29%
チェチェン人の陰謀    7%
偶然起きたもの      3%

3.『ジンギスハーンの墓はどこに?』

何年か前に、日本の読売新聞社が大々的に人工衛星などをつかいながら、ジンギスハーンの墓探しをしていたが、結局は特定できずに終わった。ここで、墓の在り処についての新説が紹介されている。
それによると、キジル(トゥーバ共和国の首都)の社会学者ニコライ・アバーエフは、ジンギスハーンは最後の避難場を現在のトゥーバ領土のなかに見つけていたと見なしている。ソスノーフカという村に、ジンギスハーン軍の司令官のひとりの墓がある。この墓石に、この村の出身の彼が、ジンギスハーンの遺体をここまで運び、葬ったと書いてあるという。

4.『タルコフスキイ回顧展』

モスクワの中心地マネーシ広場の近くで、小さなタルコフスキイ回顧展が開催されている。彼の生誕70周年を記念したもの。死直前入院中の写真なども展示されているという。

5.『モスクワ国際映画祭』

金賞はイタリア映画の「日曜日」。銀賞はロシア映画の『カッコウ』が受賞した今年の映画祭の総括。日本でも主演女優賞を市川実日子(いちかわ・みかこ)がとったことで話題になったが、この記事でも彼女の写真が大きく掲載されている。


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