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【連載】モスクワスクラップ帳

第42回

まもなく1月も終わり。早いですね。さてモスクワスクラップは、「論拠と事実」誌から、12月の記事から紹介します。

2004年12月50号
 純粋に満ち足りるために、必要なのは・・・
 神の優しさをもったクラウン
 ロシアンロックを墓場に葬るな
 トラリオン
12月51号
 アリス 私は歌うガソリンスタンドではない
 アナスターシャ・ベルチンスカヤ 彼女の若さの処方箋
 グレベンシコフ 私たちはいたずらに自分たちのことを罵っているが、ロシアは他の国より悪くない


2004年12月50号

純粋に満ち足りるために、必要なのは・・・

ロシアなのか、ユーロなのかをめぐって、混乱が続く、ウクライナ問題について、ウクライナ出身のミハイル・ジュバニツキイが語る。シリーズで放映中のテレビ番組のなかで、時間の関係で放映されなかった彼の発言から紹介。

ジュバニツキイのシリーズもの。相変わらず読んでもピンと来ない諷刺です。

神の優しさをもったクラウン

12月18日はニクーリンの83回めの誕生日。亡くなったクラウンであり、映画俳優であった父のことを、息子のマクシム・ニクーリンが語る。
父は映画俳優としても有名だったが、なによりもサーカスの仕事が大好きであったこと、親友と呼べる人は案外少なかったこと、いつも夜の11時すぎになると、俳優や作家が父の部屋に集まり、酒を飲まずに、論議に熱中していたことなど、ニクーリンの知られざるエピソードを紹介

ニクーリンは、モスクワッ子にとっては、長老たちのオアシスとなってましった。なんとかしないとです。

ロシアンロックを墓場に葬るな

DTのユーニイ・シェフチュクのインタビューの後編。前回はウクライナの混乱についてなど政治問題に多く語った。今回は特にテーマはもうけず、思いついた問題を投げかけ、それに答えてもらうことにする。

シェフチュクのンのインタビの続き。かなり政治的発言が多い。

トラリオン

ノボシビリスクの動物園で、世にも珍しい虎とライオンのあいのこ、「リーグル」が誕生した。母はベンガル虎、父はアフリカライオン。(写真付)

きわめて珍しい例というが、写真を見ると、顔はトラかなあ、それにしてもこんなかけあわせしていいのかしら。


2004年12月51号

アリス 私は歌うガソリンスタンドではない

人気シンガー、アリスのインタビュー。アリスという歌手の名前を聞くとすぐに石油のことが連想される。彼女の父親は、有名な石油王ラリフ・サーフィンだからだ。しかしいま彼女はこのイメージから脱皮しようとしている。

2年前ロシアへ行ったとき、ミュージックショップに平積みしていたので、購入。なかなか叙情的ないい歌を歌っていた。しかし石油王の娘とは知らなかった!

アナスターシャ・ベルチンスカヤ 彼女の若さの処方箋

今年60才の記念日を迎える人民芸術家アナスターシャ・ベルチンスカヤの近況についてのインタビュー。彼女は最近、フランスで「チェーホフ 3幕」を上演したばかり。美しさの秘密、恋愛、結婚などについて語る。

いま追いかけているベルチンスキイの娘で、名女優の誉れ高いベルチンスカヤの久々のインタビュー記事。彼女が父のことをモノドラマで演じている作品があるといのだが、見てみたいものだ

グレベンシコフ 私たちはいたずらに自分たちのことを罵っているが、ロシアは他の国より悪くない

ソ連時代危険なロッカーだと見なされていたボリス・グレベンシコフは、いま国のアイドルグループ「アクワリム」のリーダーとして称賛されている。現在の政治について、ウクライナの混乱について、語るインタビュー。


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