月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第46回
6月と7月の『論拠と事実』の記事から。
2005年6月22号
日本の奇跡はロシアの金でおこなわれた
欧米で人気のミュージカルはわが国ではどうしてはやらないのか?
2005年6月23号
ロック「注文と注文されたこと」
2005年6月24号
ミイラとどこに消えたのか
カムチャッカの隠遁者
ユーリイ・リュビーモフ「自らを磨け!そうすれば勝利者になれる」
2005年6月25号
動物たちの養老院
何故ヒトラーはエルブルース山を占領したのか
2005年6月26号
シェフチュクはチェチェンのロックフェスをボイコット
2005年7月27号
サディストか教育の天才か
ボリス・アクーニン「私は民族の夢を実現した」
朝鮮シンドローム
ブックランキング
2005年7月28号
東洋風ソースの中でのチェーホフ
愛のミッション
ロシア革命後の内戦時代、日本によってもちだされたロマノフの金塊について。この金塊が日本人によって「横浜正金銀行」に預けられたことはわかっている。日本の戦後の奇跡的な復興には、この金塊が使われたと思われる。ロシア政府はその返還を求めたこともある
『ロマノフ金塊』の謎に迫ったもの。日本の戦後に寄与したことになっているが、真相はどうなのだろう?
全世界でヒットしたミュージカル「キャット」が5月に公演がはじまったが、これだけ騒がれても、連日満員にはなっていない。いままでモスクワでは、「メトロ」が少しあたったぐらいで、ミュージカルはそれほどヒットしていないのだ
確かにロシアでミュージカルはあまり受けないというのは、わかるような気がする。もうなんでもかんでも欧米追従という時代ではなくなったのではないだろうか?
シェフチュク、グレベンシコフ、ワシリエフ、「アクワリウム」のベーシストの4人ひとりひとりが、ロックとはなにかという質問に答える
短い記事だが、なかなか興味ぶかいものがある。ロックはとってつけられたように輸入されたミュージカルとはちがって、しっかりとロシア人の若者たちの心をとらえ、それはロシア的に受け継がれているのだと思う
シリア、レバノン、エジプトへの探検調査から帰ったばかりのエルンスト・ムラダシェフのインタビュー。今回の調査結果について
おなじみの秘境シリーズ。今回のムラダシェフ探検隊のターゲットは、中近東
スターリンの孫娘エカテリーナ・ジュダーノワは、カムチャッカの辺境の地でひっそりと生きていた
この記事は朝日新聞のモスクワ支局駒木記者が、紹介していた
タガンカ劇場の演出家ユーリイ・リュビーモフが、いまのロシアの文化状況、なにが必要とされているかについて、インタビューに答える
リュビーモフはまだまだ元気である。もうとっくに80は越えているはずだと思うが・・・
ロスツィルクは、サーカスで働いていた動物で、年取った動物たちのための施設をシェルコボにつくる。ここには40頭の動物が収容されることになっている
なにかと『論拠と事実』に批判されることの多いロスツィルクだが、引退した動物たちの保護とは、画期的な試みをしたものだ
1942年秋ヒトラーはカフカーズに進軍。目的はカフカーズ山脈の最高峰エルブルース山(5642m)の頂上にあった。この山には神秘にいろどられた山で、ここの頂上にハーゲンクロイツの旗を掲げることが目的だったといわれている
インディージョーンズの話しに出てきそうなエピソードだが・・・
7月5日チェチェンで開催されるロックフェスティバルに出演を要請されていたDDTは、これを拒否した。何故かという読者の質問にシェフチュク自身が答える。あまりにも商業的な匂いがしたから断ったというのが理由
さすがシェフチュクである!
日本でも教育書が翻訳されたニキーチン夫婦のユニークな教育論はいかにし生まれたか、またここで育てられた子供たちはどうなったのかのルポ
そういえば、「暮らしの手帖」社でこの夫妻の子育て本は出版され、ニキーチンの玩具なんてものも発売されていたような記憶がある
ボリス・アクーニンのインタビュー
日本でも何冊か翻訳本がでている人気作家アクーニン。新作は日本を舞台にしたものらしい。この翻訳は出るのだろうか? ナウカ社が出している『窓』の最終号でアクーニンについてのエッセイを沼野恭子さんが書いているが、これはとても面白かった
いまから55年前に朝鮮半島ではじまった戦争について、現在までその原因がどこにあり、なにがきっかけで始まったかについては明らかにされていない
デン・ブラウン「錯覚点」
スティーブ・キング「スーザンの歌」
セルゲイ・ノソフ「グラッチは跳んだ」
グレフ・スコロホドフ「ラネフスキイとの対話」
ユーリイ・ククラチョーフ「善と親切の兵士たち」ククラチョーフが開校した善のアカデミーのためにつくられた本
注目すべきは、5位にランクされているククラチョーフの本。彼は今年は来ていないがこのところ毎年夏に公演していた「猫劇場」のディレクター。この本はモスクワで彼が開校した学校のための本とのこと
第6回国際チェーホフ演劇フェスティバルには、日本、中国、イギリス、アメリカ、スイス、台湾、フランス、ブラジル、オランダ、ラトビア、ウズベキスタンから30作品上演されることになっている。
日本からは鈴木忠志演出の「イワノフ」が参加している
幸福で豊かな生活をしていた男が、ガンを宣告され、余命いくばかりもないことがわかる。彼はこれに対して、すべての財産を妻にゆずり、山にとじこもり、食べ物もとらず、人とも交渉せずに、隠遁者の生活を40日続ける。彼は診断を受けた結果、ガンはなくなっていた
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