月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第50回

【連載】モスクワスクラップ帳

第50回

2005年11月の「論拠と事実」誌からスクラップした記事。

2005年11月46号
 巨人たちの跡
 アベ・マヤ!
 檻の中の半世紀
2005年11月47号
 ユーリイ・シェフチュク「テレビなしでなにをする、子供だよ」
 巨人たちの墓
 マヤ・プリセツカヤ「白鳥の跳躍美」


2005年11月46号

巨人たちの跡

今年はじめからエルスト・ムルダシェフを隊長とした学術調査団が、シリア、レバノン、エジプトを探検した。さまざまな歴史的な謎について解明すく手がかりを発見してきた。ムラダシェフがインタビューに答え、とんでもない重さをした巨人の存在を明らかにする。

ムルダシェフ隊長のこの探検隊、なにか昔の川口探検隊を彷彿とさせる。水中人間の次は、巨人。いいよなあ、夢があって。次は何がとび出すのだろう。

アベ・マヤ!

11月20日に80才になるバレリーナ、マヤ・プリセツカヤは、この記念すべき日に、モーリス・ベジャールの「アベ・マリア」を踊ることになっている。

日本でも彼女の自伝「闘う白鳥」が翻訳され、話題になったが、どうも自分は好きになれない。

檻の中の半世紀

47年前父は若いマリーナを特別につくられた檻のなかに入れた。両親が死に、姉が死んだあとも彼女はそのなかで生きている。

すごい話としかいいようがない。


2005年11月47号

ユーリイ・シェフチュク「テレビなしでなにをする、子供だよ」

結成25周年記念のコンサートツアーに同行した「論拠と事実」の特派員ポルパノフのシェフチュクへのインタビューから。音楽について、子供について、さらにはロシアを離れた人々について語る12月4日のモスクワのコンサートのあと、イスラエル、ドイツ、アメリカでも公演する予定。

切符の手配までしたこのコンサート、結局は見に行けなかったのだが、知人が行き、このライブを録音してきてくれた。やあ、やっぱり行けば良かった!ロシア語の歌詞がよくわからなくても、なにか口ずさんでしまう。ルスツの夏、オーリャの誕生日にみんなとDDTのカラオケをやったことがなつかしい。

巨人たちの墓

シリアで巨人の足跡を発見したムルダシェフのインタビューの続き。今度はやはり今回の探検で発見した巨人の墓について語る。

マヤ・プリセツカヤ「白鳥の跳躍美」

ドイツ、ロシア、ラトビアに三つの家をもっているマヤ・プリセツカヤの日課は、「論拠と事実」読むこと。彼女にとって政治的見解のベースは「論拠と事実」に負っている。マヤへのインタビュー。いまの政治について、プーチンとの関係についてなどを語る。

何故彼女のことが嫌かというと、このインタビューにも垣間見れる権力指向。ソ連時代への反体制をうたっているが、実際はとても権力指向の強い女性なのだと思う。一度成田空港のカウンターで、荷物をどっさり広げていた姿を見たことがある。金とか権力への固執を垣間見たような気がした。

 
連載目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ