月刊デラシネ通信 > サーカス&パフォーマンス > パフォーマンス カバレット・チッタ制作ノート > 3

カバレット・チッタ制作ノート3

制作ノート3では、次回の公演がいつになるのか、どんな芸人さんが参画するのか、そのあたりを書いていきます。

カフェ・クマでは次回公演に向けてのご意見をお待ちしています!

8月23日 次回のカバレットチッタについて
9月10日 カバレット・チッタ制作ノート3 カバチッタからカバBへ
12月11日 出演者ほぼ決まる(公演概要あり)
12月20日 黒沢美香のダンス公演
1月10日 チラシが出来た
1月15日 こまっちゃクレズマーライブを見る
1月16日 新宿ガルガンチュアにて
1月28日 構成が決まるまで
1月31日 パブリシティー
1月28日 planBでのリハ
2月5日 パブリシティー2 思わぬ援軍
2月5日 下見・打ち合わせ
2月5日 タトゥ上京
2月6日 リハ
2月6日 開場は18時半、それからドラマははじまる


8月23日 次回のカバレットチッタについて

2002年8月23日 金曜日 1:29a.m.

次回のカバレットチッタのスケジュールなのですが、まだ決定ではないのですが、来年2月7日(金曜日)ということになりそうです。
今年中にもう一丁という気もしたのですが、11月がチッタ界隈のリニュアル(かなり大きくあのあたりは変貌するようです)関係のイベントが続くし、12月だとあまりいい日程がとれないということもあって、このスケジュールで準備することにしました。
来年というと、ずいぶん時間があくような気もしますが、その間にいろいろ見たり、構想を温めたりしていきたいと思います。
次回は出たいというダンサーやパフォーマーの方も何組かあります。こうした人たちのライブも見たいと思ってます。
このカバレットチッタ制作ノートを見て、出たいと思っているいろいろなジャンルのパフォーマーの方が、いらっしゃるのではないかと思います。是非名乗りをあげてください。できるだけライブを見に行くようにしたいと思います。
そうした時間ができるというのを武器にして、次なるカバチッタの構想を練っていきたいと思います。
この制作ノートは断続的に続けていこうと思ってます。
来年2月というスケジュールが出たので、しばらくは、ネタ探しをテーマにやっていくつもりです。
観覧雑記帳でとりあげたボーイズの公演も、ネタ探しの一貫です。できるだけいろんなものを見て、11月ごろから実際の制作の仕事に入いることになると思います。
ということで、こんなパフォーマーがいるよとか、自分たちの公演を見てとか、そんな情報も待っています。

9月10日 カバレット・チッタ制作ノート3 カバチッタからカバBへ

2002年9月22日 日曜日 2:21p.m.

 planBでおそまきながら、カバチッタに出演したメンバーを中心に、カバチッタについての反省会を開いた。最初に制作側から収支の報告をしたあと、ひとりひとりが反省を述べ合った。ミュージシャンたちのコミニケーションがうまくとれなかったという意見が、多くのパフォーマーから出された。ひとつには梅津さんにしても巻上さんにしても、パフォーマーから見たら、憧れの人たちだったということもあったようだ。
 次回についての意見は、是非出たいという人たちがほとんどだった。こんな風にやりたいという意見については、小出君から司会のように間をつないでやってみたいという提案があった。
 ここで、制作側から、カバチッタに向けて、こんな風に、こんなものがやりたいというものをもう一度planBでやってみて、そのうえで、みんなでまた話し合ったりしながら、次回の公演をつくってみないかという提案がだされた。これについてはみんな賛成してくれた。いままでのプラコメやカバBだけのメンバーではなく、広く参加したい人を集めて、オーディションとまではいかなくても、出たい人たちのの中から、作品を選んでいく。さらにはみんなでそれぞれの作品にダメだしをしたり、構成の問題を話し合うことで、土台のようなものをつくろうということだ。これには別にカバチッタに出たいということだけでなく、また自分のつくった作品をためしてみたいという新人さんも交えていきたい。
 なんとなく自然消滅しつつあったカバBが、カバレットチッタというまた大きな目標を設定することで、生き返えることになる。にぎわい座の公演のあと、カバBをどうするか、そのままになっていたが、これでひとつ結論が出たのではないかと思う。つまりカバC(カバレットチッタ)と連関することで、カバBをまた新たな実験の場として、生まれかわらすということだ。カバCからカバBへ、そしてカバBからカバCへという方向づけがひとつできたのではないだろうか。またカバBの枠を大きく広げることで、また新しい人材を結集できるようになるかもしれない。
 このカバBリニュアル版は、11月20日、もしも出演希望者が増える場合は、19日の二日間planBで公開する予定。一応受付は9月一杯、これを見て出てみたいという人があれば、是非連絡をしてもらいたい。

12月11日 出演者ほぼ決まる

2002年12月12日 木曜日 4:08p.m.

 カバレットチッタの出演者の概要がほぼ決まった。まだこれから出演する人も出てくるが、とりあえずはこれでチラシなどをつくることになる。なかなか豪華な顔ぶれになったのではないだろうか。
 ちなみに現在出回っている仮チラシのコピーは

「超歌唱とクレズマーなライブ演奏に曲芸、ダンス、落語、マジック、映像、コミック芸、マイム、戯れ歌、パフォーマンスが織り重なり、クラブが摩訶不思議なキャバレー・ショーと化す。音楽と肉体芸、話芸のカオスから何が飛び出すのか、乞う御期待。ご好評にお応えして、さらにグレードアップした第二弾がついに実現!!」

出演者:
パフォーマー:
 TATU Magic(マイム・イリュージョン フィンランド)、
 サブリミット(アクロバット・パフォーマンス)、
 ふくろこうじ+神山一朗+Kaja(サイレント・パフォーマンス)、
 立川笑志(落語)、
 VJコミックカット(映像パフォーマンス)、
 ハトガー(クラウン モンゴル)、
 水中三姉妹(パンクマイム)、
 風間るり子(別名黒沢美香 無国籍スーパー民族舞踊)、
 アッパーホッパーアンサンブル(スティルツ・パフォーマンス)、
 元気いいぞう(お笑いカルトシンガー)、
 重森一(マイム・パフォーマンス) ほか
カバBスペシャル・バンド:
 梅津和時(sax,cl)とこまっちゃクレズマー、
 多田葉子(sax)、
 張紅陽(acc)、
 関島岳郎(tuba)、
 松井亜由美(vl)、
 新井田耕造(ds)
 巻上公一(vo,口琴) ほか大物音楽家、パフォーマー出演予定!

公演は2003年2月7日(金)午後7時半
前売り3500円(当日4000円)-オーダー別
チケットぴあ、ローソンチケットで前売り券は発売中です。

いよいよ本格的に準備が始まりました。

第2回公演のご案内

12月20日 黒沢美香のダンス公演

2002年12月20日 金曜日 0:18p.m.

 今日、今回のカバレットチッタに出演する黒沢美香のダンス公演がある。この公演のことを知る前に、ほかの公演のチケットを購入してしまったため、見に行けないのが口惜しい。
 黒沢美香は、ダンスの世界ではかなり知られた存在、前回のカバチッタがあったときに公演を見た彼女は、血が逆流するのではないかというぐらい興奮したという。ダンサーだった両親は、美香が小さい時キャバレー回りをしていた。部屋にもキャバレーで踊るための衣装があったことをよく覚えているという。その時の記憶が一挙に蘇ってきたのだ。
 彼女の今回の公演にかける意気込みは、カバチッタのために芸名をキャバレーダンサー風の風間るみ子と改名していることからもわかる。こまっちゃのクレズマー音楽に乗って、無国籍民族ダンスを踊る今回、白熱したステージが見れるのではないだろうか!
 カバチッタの公演を見て、是非出演したいというアーティストが何人かいる。こうして刺激を受けた人たちが、たくさん集まりシャッフルされるなかで、またカバチッタの世界も広がるのではないかと思う。

今日の公演(12月20日)
20:00start、限定30名、
会場は、アートランド(東京都小金井本町1-16-6小金井マンションB1)、
料金:予約2500円(+drink order)、
予約、問い合わせは、電話:042-383-6155。

1月10日 チラシが出来た

2003年1月10日 金曜日 11:57p.m

Kabarett Citta2チラシ公演まであと1ヶ月を切っているのだが、やっとチラシが完成。メンバーが決まるのが遅いので、どうしても押してしまう。でも今回も前回に劣らずいいチラシができた。デザイナーは前回のチラシと同じ井原さん。前回よりももっとごった煮という感じがでているのではないだろうか。井原さんは前回の公演を見ているので、イメージがずいぶんとつくりやすかったのではないだろうか。
ということで、今日は半日かけてDMを発送する作業。落語の笑志さん、こうじ、水中三姉妹にチラシを送る。今回は前回の1万枚から1万4千枚に増やした。残された時間のなかで、これをどう撒いていくかかが集客の大きな柱になる。前回はDMをかなり出した。主にプラコメを見に来たお客さんを中心に1000通ぐらい発送したのだが、あまり効果はなかった。むしろ置きチラシや口コミの効果があったようだ。今回はとりあえず前回のカバチッタを見に来てくれた人、アンケートに答えてくれた人、去年10月のカバBを見に来てくれた人を中心にまず200通発送する。またわれわれの知人関係にあと100通ぐらい出すようになるだろう。
マスコミにも極力とりあげてもらうようにアタックしていかないといけない。大きな記事をドーンとだしてもらうよりも、小さな記事でもいいので多くの媒体に出るようにしてみたい。
400というのを、とりあえずの目標にしたい。
いよいよこれからが正念場である。

1月15日 こまっちゃクレズマーライブを見る

2003年1月16日 木曜日 2:48p.m.

 1月15日高円寺のジロキチジロキチで、こまっちゃの今年最初のライブがあった。チラシやチケットを届けがたら、20年ぶりにジロキチへ行く。考えてみれば、こまっちゃだけのライブを見るのは初めて。15分間の休憩をはさみ、たっぷりと2時間のステージ。こまっちゃのクレズマーを堪能させてもらった。最初は正月だからということでメンバーのオリジナル曲を中心にスローな曲から始まる。三曲目のバルカンなんとかという曲から、アップテンポのクレズマーで、聴いている自分の体が自然に動いてくる。こうしたライブだと、ソロパートのアドリブが聴けるのがいい。このグループ、メンバーひとりひとりが実に個性豊かなことがわかる。関島さんのチューバ、新井田さんのドラムなど存在感がすごくある。途中に入る梅津さんを中心としたトークも楽しい。
 今日のライブで新曲として披露されたのが「チェブラーシカ」の中の二曲。最初にやった「ゲーナの歌」は、いい曲だった。これはサーカスのクラウンのレプリーズにもよく使われている曲で、サーカスぽっい曲。通して聴いてみると、こまっちゃのやっている音楽そのものが、カバレットの世界にぴったりということがよくわかる。
 やはりこまっちゃは、カバチッタにはかかせない存在だ。
 音楽はそんなめちゃめちゃ好きというわけではないが、こうしてこまっちゃの音楽を聴いていると、自分にはこうした音楽が一番あっているような気がする。自然に身体が動いてきて、それと初めて聞く曲なのに、何故か一緒に口ずさみたくなるような不思議なノスタルジーがある。たぶんそれが合っているのだろうなあ。
 梅津さんにとってはこのライブが今年初の東京でのライブだったとのこと。合間にカバチッタの宣伝もしてくれた。
 公演後梅津さんとちらっ話している時に、なんかロシアの方に少しずつ傾いているんですよねと言っていたが、その意味でも、今回はロシア歌謡を歌ってくれる石橋幸さんとの共演は楽しみでもある。
 今回は集客ももちろん大事だが、内容がもっと大事。構成をどうするか、いろいろプランが浮かんでくる。
 今度カバチッタの一週間後に、江古田でクレズマー祭りがあるとのこと、大阪のバンドとの共演とのことだが、これも見に行きたい。

1月16日 新宿ガルガンチュアにて

2003年1月17日 金曜日 0:18p.m.

 今回梅津さんのたっての希望で出演してもらうことになったロシア民謡・俗謡歌手石橋幸さんがやっているお店、新宿・ゴールデン街の「ガルガンチュア」に行く。この店のことも、石橋さんのことも前から知っていたし、とても興味があったのだが、お会いするのは初めて。
 石橋さんは年末に紀伊国屋ホールでリサイタルをやったのだが、なんと公演の前日に肋骨を骨折するという大アクシデントに見舞われてしまう。呼吸するのもたいへんななかで、公演をしてしまったという、噂通りの豪傑であった。
 梅津さんたちも今月お店に顔をだして、いろいろ話をしたとのこと。ロシアに傾いている梅津さんとロシアの歌を長年うたい続けてきた石橋さんのセッションは、今回のカバチッタのひとつのおおきな見どころになるだろう。
 毎月最終土曜日には、西荻の音や金時でライブをやっているとのこと。今月は見に行けないが、いつかいって聴いてみたい。
 2時間近く今回のことだけでなく、いろいろなことについて話をしたが、どれもこれも楽しい話だった。久しぶりにロシアの話題でじっくりと話すことができたので、なんか懐かしい感じさえした。
 「いまの日本はおかしいよね、テレビがすべてになっているでしょう。カバレットチッタのような試みが、ひとつ風穴を開けるようになればいいよね」という話をしてくれたが、そうなりたいものだ。
 お店の常連客のなかにはママがでるというだけで、ぴあでチケットを買った人もいるとのこと。ゴールデン街で少し話題になってくれると、またちがったお客さんがきてくれ、楽しい公演になるかもしれない。

1月28日 構成が決まるまで

2003年1月28日 火曜日 1:31a.m.

 カバレットチッタの大きなポイントは、構成である。さまざまなジャンルの人たちが、この企画に参画する、このことがとても大事なことなのだが、これをどう組み立てるのか、これも大事なことだ。演出家が欲しいと思ったことも何度かあった。誰がこの構成をするのかで色が決まるということもある。
 僕たちがやりたいカバレットは、誰かに色を決めさせることではなく、自分たちでカンバスに色を塗ることがまず最初なのだと思う。
 カバレットにとって大事なことは、遊び精神だと思う。客も演じる側も、徹底的に遊べることだとだと思う。
 ミュージャンはバックバンドになってもちっとも面白くないはずだ。かけあいの妙があればこそ、その場かぎりでの出会いの妙があってこそ、やって面白かったということになる。
 パフォーマーも、枠を越えなければならない。お仕事ではないのだから、ふだんやれないことをやればいい。思い切り自己主張の場にすればいいと思う。
 ということで、だいたいの構成が決まった。
 演出家が構図を決めるのではなく、まず参加するアーティストが自分が塗りたい色をパレットから選び、それをカンパスに描いてみる。そこからはじめたい。
 色を塗ってみて、そこで色が混じり合える場がつくることからはじめたい。もちろんそこにはお客さんが絵筆をもって色を塗るということもアリだと思う。
 自分のなかでは、今回の大きなテーマは、参加するアーティストが楽しめること。そしてその楽しみをお客さんに伝えることだと思っている。キチンとした構成でなく、ぐちゃぐちゃの構成のなかで、両者が楽しめること、それができたらいいなあと思っている。
 二回目なのだから、まだまだめげてはいられない。楽しいショーにしたい。

1月31日 パブリシティー

2003年2月1日 土曜日 6:49p.m.

 1月31日朝日の夕刊の情報欄に、小さいがカバチッタ紹介の記事がでた。先日知り合いの学芸の記者に問い合わせをしたとき、今回は記事が一杯で無理だと言われていたので、小さくても記事がでたのは、ありがたい。しかもこの記事、短いのだが、カバチッタの核心をうまくまとめている。
 「20年代にドイツで花咲いたキャバレー文化を再生。ライブ演奏から曲芸、落語まで、何でもありの不思議なショー。ミュージシャンの梅津和時、巻上公一、モンゴル人クラウンのハトガー、落語の立川笑志ら多彩なアーティストが出演」とある。
 もちろん写真もなく、大きな記事ではないので、券売にどれだけ結びつくかについては、期待はもてないのだが、こんなかたちで紹介されたのは良かったと思う。
 キャバレー文化を紹介した大著「キャバレーの文化史」を訳された田辺氏も今回のカバチッタをみてくれるという。
 なんとなく面白そうだと見に来てくれる人、そしてキャバレー文化に関心を持つ人も見に来てくれる人、いろんな人が集まって楽しんでもらえればいいと思う。
 いよいよあと一週間である。

1月28日 planBでのリハ

2003年2月4日 火曜日 0:48a.m.

 先週のことになるのだが、28日planBで今回の公演のためのリハがあった。石橋さんとこまっちゃのあわせ、そしてそのあとに風間さんとのリハがあった。石橋さんとこまっちゃとのリハには、立ち会えなかったのだが、風間さんとのリハには立ち会うことができた。
 風間さんは、黒沢美香という知る人ぞ知るダンサー、今回あえて名前を変えて、出演したいと名乗りをあげてくれた。
 気合がビンビン伝わるリハだった。衣装を着て、そのイメージでこまっちゃに音をつけてもらいたいというのが風間さんのこの日のテーマだった。こまっちゃの方は、衣装を見る前に、風間さんからきていたリクエストにあわせて、音を用意していた。
 最初にこまっちゃが用意していた音を流して、こんな感じでいきますよというところからはじまったのだが、ちょっとテンポがちがうという風間さんの反応があった。というかその衣装に、正直いって立ち会った人たちはぶっとんでしまった。上半身裸、バリ風の衣装。意気込みがちがう。そこでちがう音をかけることに。その音にあわせて風間さんが踊りはじめる。そしてその踊りにあわせて、梅津さんがサックスを奏でる。梅津さんのサックスに風間さんが反応してまたちがう踊りをはじめる。この呼吸、演じ手が、音を誘う、そんな呼吸が、とても良かった。なぜ黒沢美香が、風間ルリ子になりたかった、それが伝わってきた。
 音を誘い出すようなパフォーマンス、そして音が誘うパフォーマンス、そんなつづれ織りを見せる場、それがカバチッタではないかと、思う。
 即興と段取りの絡み合い、それをやっている方が楽しむ、そして見ている方も楽しむ、そんな場がカバレットチッタなのではないだろうか。
 そんなことを感じたリハだった。

2月5日 パブリシティー2 思わぬ援軍

2003年2月5日 水曜日 11:02a.m.

 今日の毎日新聞東京版に木村万里さんがカバレットチッタのことを書いてくれている。公演間際に思わぬ援軍で、おもわずにんまり。
 ただびっくりしたのは、先日見た「すわ親治ソロライブ」を見て、その晩に木村さんに感想をメールで送ったのだが、それがそのまま掲載されていたこと。昨日木村さんから問い合わせがあって、快諾していたのだが、まさか全部掲載されるとは思ってもいなかった。酒を飲んで書いたもので、多少テンションの高い文章なので、少々照れくさい。
 もう少しこれをまとめて、観覧雑記帳で紹介しようと思ったのだが、もうここで紹介されたし、来週ぐらいにはアップしたい。
 この記事を見て、どれだけカバチッタを見にきてくれるか、木村信者がけっこういると思うので、かなり期待しているのだが・・・・

木村さんの記事「お笑い漂流記 88」

2月5日 下見・打ち合わせ

2003年2月5日 水曜日 10:17p.m.

 あと2日になった。前回はもっとピリピリしていたような気がする。あいかわらず券売が心配なのだが・・・目標は300なのだが、きついかなあ。
 今日は下見。今回の目玉のひとつサブリミットのヨーコが演じる空中ブランコをどこに吊るかを決めるのが一番の目的。当初は客席真ん中の上にある通称ダビデの星から吊るそうと思ったのだが、チッタサイドが、揺れる可能性があるということで、簀の子から吊ることになった。舞台監督、会場側の人間とヨーコさんで上に登り、ポイントを探す。簀の子に網がかなりぎっちりめ張られていて、手が通るスペースがない。イントロを組んで設置することになった。前回は王さんの綱渡り、そして今回は空中ブランコ。ひとつひとつクリアーしていくなかで、クラブチッタでもサーカスができるという可能性を広げていくことにもなる。とにかく明日つり込みをまずしてみることに。
 そのあとスタッフミーティング。前回はまったく初めてということで、最初からみんな神経質になっていたが、一回こなすとそれなりに余裕がでてくるものだ。
 弁当の話になったら、キャストだけで、29人いることが判明。たいへんな数だよなあ。

2月5日 タトゥ上京

2003年2月5日 水曜日 10:27p.m.

 今回のゲストパフォーマーのひとり、タトゥが上京した。彼はフィンランド人のマジシャン。クロースマジックで、FISM横浜で入賞している。日本で働きたいということで、去年来日したときに初めてあった。今回の来日の一番の目的は、3月に神奈川県民ホールで公演される『ミステリア・ブッフ』に出演すること。
 2年前のエジンバラのフェスティバルで、マジックとマイムとダンスをミックスしたソロパフォーマンスを披露。単なるマジックだけでない、ユニークなパフォーマンスは多くの人から称賛されたという。実際ビデオを見たが、今回カバチッタでも演じるスキンというマジックには、そのユニークなマジックパフォーマンスの一端が垣間見れる。パンツ一枚のほぼ裸体で、次から次へとボールを出したり、消したりする。北欧のあやしげな雰囲気がでている。今回は映像でその微妙な動きもアップで見せたいと思っている。
 彼は日本での公演を終えると、フィンランドに戻り、ジャグラー4人とのコラボレーションで、テントで公演する番組をつくるという。
 タトゥにとって、今回のカバチッタはいいプレゼンテーションの場になることは、本人が一番よく理解している。気合の入った演技を見せてくれると思うし、自分も生のステージが見れるがとても楽しみだ。

2月6日 リハ

2003年2月7日 金曜日 0:02a.m.

 いよいよ明日である。今日はクラブチッタでの仕込みとリハ。タトゥとハドガーを連れてチッタに入った時には、仕込みがほぼ完了した状態。バンドさんたちの位置を仮に決め、ブランコの仕込みにかかる時だった。今日はパフォーマーのほとんどが会場入りしている。今回は舞台監督に、ステージのことはまかした格好になっているので、わりと個々のパフォマーの顔が見える余裕がある。前回は全部ひとりでやらないというのと、会場側も初めてで、その応対で結構ギスギスしたものがあった。そのためにほとんど余裕がなく、ひとりひとりのパフォーマーとちゃんと話す時間もなかったように思える。それから比べると寸分と楽だ。
 一回やるとずいぶんちがうものだ。
 15時半あとは舞台監督にまかせ、チッタをあとにする。あとは切符だなあ。
 20時頃電話。ほぼ問題がないとのことだった。

2月6日 開場は18時半、それからドラマははじまる

2003年2月7日 金曜日 0:24a.m.

 今回のカバチッタの見どころのひとつ、それは客席での開演前のパフォーマンス。アッパーホッパー(スティルツの楽隊−Daiマルも参加)とニューチンドンのマーチングダルマ団、そして謎のユニット、クラフトメン(神山一朗、Kaja、こうじ)ほかが、開演前に客席やロビー、もしかしてストリートで、にぎやかに前口上を演じることになっている。開演は19時半、開場は18時半ということだが、早くきても、全然退屈しないというか、早くくればもうちょっと楽しめることができる仕掛けになっている。
ばかいうんじゃないよ、遠いだから、開演ギリギリにしかいけないよ、という人もたくさんいるかとは思うのですが、余裕のある人は、早めにきても退屈はさせないことになっています。しかも飲み食いは自由。
カバレットチッタは、大人の遊び場です。遊び場だから早いもの勝ちということです。
チッタがある川崎という街のことが好きになってきました。少なくても若者の街ではないというところがいいですね。どうもいまは競輪がやっているようなのですが、バクチやって、一杯飲んで、なんか食べて、なんかわからないショーを見て、また飲んで、そんなことができる街です。心の底から遊んでほしいと思います。
公演前の制作ノートはこれで終わり。あんまり制作の裏側が見えてこない、制作ノートだったかもしれませんね・・・
すいません。
明日というか、今日なのですが、皆さんとお会いすることを楽しみにしています。
クマでした。


連載目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ