月刊デラシネ通信 > その他の記事 > クマのコスモポリタン紀行 > 第8回その4

クマのコスモポリタン紀行

第8回 済州島紀行編 その4

5月21日

 11時起床。今日は少しゆっくり寝たという感じがする。窓の外を見ていたら、一頭の馬が散歩というか、草をはんでいた。よく見ると、昨日自分が乗せてもらった馬だった。
 12時江口君が部屋にやってくる。食事をしましょうという。その前にお土産ですと、自分が革でつくった笞を渡してくれた。モンゴルのことわざで、笞を持ったものは世界中どこへでも行けるという。うれしい贈り物だった。
 食事をしたあと、昨日一緒に飲んだアルクが、いま稽古中のリバティーホースを見てほしいという。カメラを持って、牧場へ。いまは毎朝2時間トレーニング中だという。これができあがると、馬のショーも厚みを増すであろう。みんなとお別れして、江口君の車に乗って、オートバイサーカスを見に行く。
 象のサーカスもやっていたのだが、遠いというので、オートバイサーカスを見に行くことにした。

中国のオートバイサーカス

 去年できたという新しいアトラクション。体育館のようなところを改築した施設。フロアの奥の方にアイアンホールが置いてある。前半は中国雑技、そして最後にオートバイショー。びっくりしたのは、4台であの籠の中に入って旋回していたこと。やるなあ中国は。
 外国の観光客を含めて、お客さんは結構入っていた。ひとつわかったのは、済州島のこうしたエンターテイメントものは、1時間ぐらいのショー構成で、4回まわしというように、観光地にそくし、たくさんのものを見えるようにしていることだ。見るところがいくつもあるので、なるだけ短時間でたくさんのものを見せようということなのだろう。

 このあとドルフィンショーを見に行く。海辺のにあるこの施設も、同じく1時間のショーを4回まわしでやっている。アシカのショーとイルカのショー。そんなすごい内容ではないが、日本のこの手のショーと比べて遜色ない。
 飛行機がでるまで結構時間があったのだが、江口も、ハドガーもいつまでも付き合わせるわけにはいかないので、空港に向かってもらう。16時半すぎに空港着。チェックインして、ふたりにお別れ。ハドガーも江口君もまもなくモンゴルに帰ることになる。
 ふたりと抱き合って、別れを惜しむ。
 いい旅をさせてもらった。間違いなく、またここに来ることになるだろう。


目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ