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カフェ・クマ−談話室 過去ログ

2003年8月

2003年8月30日 土曜日 0:56a.m. カバチッタ制作ノート番外篇ここに注目5がーまるはグリーナィングも

昨日がーまるのケッチ!からメールが来た。いまオランダにいるという。意欲的にソロ公演を展開、さらに今年は海外に活動の場を広げているがーまるちょばのふたり。とにかくまじめなふたりだ。ソロ公演でも満員、いまや人気絶頂という感もあるのだが、奢らず、ひたむきに新たな可能性を求めている。カバチッタには、今回が初見参になるのだが、彼らは開演前のグリーティングがしたいと申し出てきた。がーまるファンは、開演ぎりぎりではなく、ちょっと早めに会場に来たほうがいいだろう。

2003年8月28日 木曜日 11:58p.m. カバチッタ制作ノート番外篇ここに注目4 今度はベリーダンス

カバチッタでは、いままで山崎弘太、風間ルミ子(黒沢美香)とダンス界のベテランに参加してもらっているが、今度は松本眞寿美さんのベリーダンス。カバレットを始めた当初からベリーダンスはやりたいと思っていた。カバレットにはやはりベリーダンスだろう。
さまざまなミュージャンと意欲的にセッションをしていた松本さんのことを知り、二回目のカバチッタを見てもらい、お誘いしたのだが、すぐに応じてもらった。しかも今回は松本さんのアラビアンダンスだけでなく、なんと20人の女性ダンサー軍団を率いてのキャンドルダンスを披露してくれるという。カバチッタはじまって以来の、本格的なマスショーである。色香に少しかけていた感があったカバチッタであるが、これだけでもかなり華やかなものになるのではないかだろうか。

2003年8月24日 日曜日 10:51p.m. カバチッタ制作ノート番外篇ここに注目3あいだをつなぐ三雲のクラウニング

前回の公演で、出演者から反省点として指摘が多かったのは、暗転が多すぎということ。カバレットなんだから、場面転換を暗転でするのではなく、ほかに方法があったのではないかということだ。あいだをつなぐ大事さがあらためて問われたことになる。こんな時に三雲いおりが参加を名乗りでてくれた。最初のミーティングで、「僕は隙間産業ですから、間でなんか必要な時に、入るみたいな感じでやらせてください」と言ってくれたのを聞いて、私もそうだが、ずいぶん気持ち的に楽になったパフォーマーも多いのではないかと思う。間をどう埋めていくのかというのは、構成する側でアイディアをだす必要もあるが、やはり流れをつかんでくれる芸人がいるのといないのでは大違いだと思う。隙間産業こそ、こうしたカバレットのなかでは、重大なポイントになるはずだ。それをベテランの三雲が引き受けてくれることで、メリハリがでてくるはずだ。三雲の隙間産業も、今回のカバチッタでの大きな見どころになるはずだ。

2003年8月21日 木曜日 0:01a.m. カバレットチッタ制作ノート チラシの折り込み

8月17日横浜にぎわい座での『大須オペラ』公演、8月20日世田谷パブリックシアターでの『水と油』公演のためにチラシの折り込みにいく。にぎわい座が約600枚、世田谷が2200枚の折り込み。『大須オペラ』の公演は、単独の折り込みで、野毛のスタッフにも手伝ってもらったので楽勝。『水の油』の折り込みは20団体以上が集まるなかなか壮観なもの。しかしまあいろんな公演があるものだ。『水と油』は私も大好きなカンパニー。かつてこうじも所属していたところ。マイムを主体に、ダンス的な要素、演劇的な要素が交わったカンパニーだけに、折り込みに参加している団体もさまざま、芝居関係が多かったようだが、ダンスものも多かった。『水と油』の公演を見に来るお客さんたちが、カバチッタのチラシを見て、チッタまで足を運んでくれるとうれしい。自分の前でチラシを折り込んでいたお嬢さんが、カバチッタのチラシをじっとみつめ、「今度はシカラムータなんだ、光洋さんも出る!見に行きたい」と言ってくれたのにちょっと感激。老骨にムチ打って、行った甲斐があったというものだ。
しかしまわりを見ると、やはり自分が最年長。50になった身には、結構きつかった。でもこうした作業は、制作のイロハのまさに「イ」。となりで折り込んでいた黒テントのふたりは折り込みが早かったなあ。
にぎわい座のチラシを見て、電話をくれた人もいるし、折り込みは重要だ。あと残っているチラシは2000枚ぐらいとなった。効果的にお客さんの手元に届くようにしたいものだ。次はチンドン博あたりか。
(クマ記)

2003年8月19日 火曜日 1:09p.m. カバチッタ制作ノート番外篇ここに注目2 シカラムータの変拍子

今回初登場となるバンドのシカラムータ。メンバーの大熊さんは、ベツニナンモクラズマーのメンバーでもあり、チューバの関島さんもこまっちゃのメンバー。音楽的には、無国籍、ジャンルを越境するこまちゃクレズマーとそう大きなちがいはない。私もライブはまだ見たことがないのだが、ビデオで見る限り、シカラムータの大きな魅力は、変幻自在にリズムを変えていく醍醐味。パフォーマーたちが通常演技で使う音楽は、メロディーにより比重かけているが、今回はシカラムータの変拍子をバックに、スリリングなセッションが存分に楽しめるのではないかと思う。これが大きな見どころになるだろう。例えばKajaのジャグリングが、シカラムータとのセッションで、どんな風に演じられるのか、とても興味深いものがある。
先日大熊さんと話したとき、大熊さんがちんどんで修行していたとき、サーカスの曲芸でつかっていた音楽を何曲かものにしているので、それを一回こういう場でできないかと言っていた。サーカスの伴奏曲といえば、『天然の美』が定番だが、これ以外の曲も当然あったわけで、それをいま風に演奏し、それにあわせてパフォーマーが演技するというのも面白いと思う。今回は実現できないかもしれないが、必ず実現したいと思っている。(クマ記)



2003年8月18日 月曜日 0:43a.m. クマの観覧雑記帳2『大須オペラ−喜歌劇ユートピア国株式会社または進歩の花形』

しかも庶民オペラといっているわりには、ヒーローがいないのである、登場人物はみんな欠陥人間、見ている側で共感を寄せられる人がいないのである。結末をどうするのだろう。これが一幕を見たあとの正直な感想であった。実際に演出的に1時間近くあったこの一幕をもう少しテンポよくする方法はあったと思う。ただである、構造改革に踏み切ったあとの二幕はスピーディーな展開というか、とんでもない展開へもっていくのである。これが素晴らしい。まずかつての王国の番頭たちを中心にした叛乱軍は、メットをかぶりインターナショナルを歌うのである。凄いよなあ、この展開。そして叛乱軍が勝利するのでもなく、ただただ混乱がおきていることに対して、なんとかしようと、姫の妹たち(これがキャパクラぽっいガキ姉ちゃん)が間に入り、姫の意見を聞こうということになり、そこで豊かな自然を取り戻しましょうとういアリアが歌われ、エンディングになる。こんないい加減な結末はないと思う。しかもである、こんな教科書風の結末は、大須オペラにふさわしくないと勝手に、話しを展開さして、強引なグランドフィナーレーにもっていくのである。楽しければいい、歌が歌えて、踊りが踊れればいい、という歌とよくわからない踊りがあって、フィナーレ。このフィナーレーがいいのですよ。・・つまりこのオペラは、フィナーレありき、ここにどうもっていくか、ただそれだけのためにつくられている。この強引さ、このパワーにははっきりいって脱帽さぜるをえない。ヒーロー不在で、ここまてみんなをハッピーにさせる、この強引さが、大須オペラの最大の魅力といっていいだろう。こんな強引さ、とても好きである。人を楽しませるよりも、自分だけ先に楽しんでしもう、野毛的である、野毛の大道芝居に通じるもるのがある。
好きだなあ、こういう芝居・・

2003年8月18日 月曜日 0:39a.m. クマの観覧雑記帳『大須オペラ−喜歌劇ユートピア国株式会社または進歩の花形』1

初めて見る噂の大須オペラ、面白かった! 正直に言って最初は、ちょっとはぐらかされた、そんな感じがした。正統派オペラなのかこれは、浅草オペラじゃないの、まともすぎるのではという期待をはぐらかされたのだが、休憩が終わってからの二幕、三幕に入って、ヒートアップ。これぞ庶民オペラという、エネルギーを存分に味あわせてもらった。ストーリーは、単純、それでも結構暗喩に富んでいる。なんの心配もなく、お気楽に過ごしているユートピア王国に、イギリスに5年間留学してきた姫が、イギリスから顧問を連れて帰国。ユートピア国をイギリス式に構造改革をして、株式会社制を導入しようということになる。それに対して、王国で楽をしていた番頭たちを先頭に叛乱がおき、やはり行き過ぎた改革をあらため、豊かな自然を取り戻そうという、実にお気楽な話しなのである。サボイオペラの時代ではイギリスが世界の盟主だったのかもしれないが、それを現代に置き換えて、イギリスをアメリカ、ユートピア国をイラクにしてみて見ることもできる。結構アクチュアリティーを秘めた話しなのである。だから正直言って、この少々重い話しにどう落ちをつけるのか、一幕が終わった時は心配になったのである。

2003年8月15日 金曜日 11:15p.m. カバチッタ制作ノート番外篇ここに注目1 山本光洋と神山一朗の共演が実現

かねてから神山一朗は、山本光洋と一緒にやりたいと言っていたのだが、とうとう今回のカバチッタVol.3でそれが実現することになった。どんなかたちでのジョントになるのかは、まだ明らかにはなっていないが、先日の打ち合わせによると、ランニングもので、しかも客席でのパフォーマンスになるとのこと。互いに忙しい身で、本番までどれだけリハができるかによるのだろうが、これはおおいに期待できるのではないだろうか?
ふたりともかなり作り込むタイプだし、いつかふたりの競演のステージなどが、プロデュースできたらと思っていただけに、その第一歩になればいいなあと思っている。(クマ記)

2003年8月12日 火曜日 1:23a.m. カバチッタ制作ノート 券売作戦

チラシが出来て、慌ただしくDMを送り、デラシネでもチケット販売の告知をしてと、今回もまた遅れ気味で動いているのだが、なにか券売に関しては手応えを感じている。申し込みがそこそこ来ているのだ。カバチッタはいつも直前でしか切符が売れないという傾向があり、それはそれでしかたないと思っている。ただ今回は土曜日の公演ということで、予定がつけやすいということもあるのかもしれないが、わりと早めに申し込みが入っている。それも遠方の人からの申し込みが多い。ありがたいことだ。
実は今回券売については、川崎市内の大手企業の労組に斡旋を依頼している。狙いは、どんな反応があるのかというリサーチ。もちろん売れるのにこしたことはないが、このカバレットチッタのチラシを見て、触手を伸ばす人がどれだけいるのか、それが知りたいということがある。川崎市内で大手のF社といえば、たぶんわかると思う、J2のサッカーチームのスポンサーでもあるこの会社の労組に、斡旋を依頼した。もしもここで10枚以上の券がはけたら、大成功だと思っている。
面白そうだと思ってくれる人たちをどうやって網にかけるか、そのための布石である。
パフォーマンスが好きで、なんか面白そうなことを求めているコアの客層だけでなく、一般の客をどう拾うか、それも今回の大きなテーマだと思っている。
宣伝に金をかけられないという条件のなかで、どうやって客層を広げていくのか、これは制作側の大きな課題である。パフォーマーはネタつくりに全力をあげてもらい、いいものをこしられる、それを大勢の客、それもこの手のエンターテイメントを知らない人たちにどう見てもらうのか、それがカバチッタの大きな課題だと思っている。
時間はあまりないが、一般の人たちにたくさん見てもらうような仕掛けはまだまだ出来ると思う。時間との闘いになるが、精一杯のことはやりたい。

2003年8月1日 金曜日 2:03a.m. カバチッタ制作ノート チラシが出来た

待ちに待った、チラシができました。今回もいいのができましたよ。テーマは、砂漠のカバということなのかなあ。このチラシのデザインもいいのですが、キッャチコピーも素晴らしいと思います。斎藤朋のおかげです。このキャッチコピーに誘導されながら、今日電車のなかで、マスコミ向けのキャッチコピーをいろいろ考えてみました。
今回も出来上がりが遅かったけど、ついついこういうチラシの現物を見ると、やる気がわいてきますよ。

こんなところでチラシを配れるという話しがありましたら、どんどんお寄せください。
パフォーマンスを愛する人たちみんなに、このやる気がわかせるチラシを見せてやりたいなあ。ほんといいチラシです。



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