月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第7回
『論拠と事実』8月32号でスクラップした記事は、2点でした。
1.タイワンチク(台湾っこ)の秘密
2.スボルコフは描かれているほど怖くはない
イタリアで、ソルトレイク冬季オリンピックのフィギアスケート審判問題で逮捕された、通称アレク、またはタイワンチクことアリムジャン・トフタフノフについて。
彼は、タシケント生まれで、若い時はサッカーの選手だったが、カード賭博に手をだすようになり、マフィア入りした。スポーツ界や芸能界に顔が広く、さらにはエリツィンとも近いところにいた大物だった。
日本でも話題になっているロシアン・マフィアの逮捕だが、モスクワでは、事実関係よりも、このタイワンチクがどんな人間だったかについて関心が集まっているようだ。以前アメリカで逮捕されたロシアン・マフィアの大物のあだ名は、たしかヤポンチク(日本ッ子)だったはず。どうしてこんなあだ名で呼ばれるようになったのだろう?
映画「ロシアン・ブラザー」や「フリークスも人間も」に出演しているスキンヘッドの不気味なキャラクターを演じたビクトル・スボルコフのインタビュー
映画では悪役専門の彼の素顔は、51歳で独身、仕事一筋の男のようだ。
この二本の映画とも見たが、ビクトル・スボルコフのキャラクターは、強烈だった。特に『フリークスも人間も』の演技は、特筆ものだった。これからのロシア映画のなかで、こうした悪を演じることができるキャラクターは重宝されるのではないだろうか。
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