月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第11回

【連載】モスクワスクラップ帳

第11回

10月は仕事が忙しく、ずっとアップしないでいましたが、シゲル君の「モスクワからの便り」にもあったように、モスクワでは劇場襲撃事件が起こり、たいへんな騒ぎになりました。いまさら9月から10月までのニュースをここでアップしてもと思ったのですが、いつもよりさらに短く、まとめることにしました。
ここでは、モスクワ劇場襲撃事件の記事がでるまで、まとめて9月の38号から10月42号までを紹介します。

2002年9月38号
2002年9月39号
2002年10月40号
2002年10月41号
2002年10月42号


2002年9月38号

2002年9月38号からスクラップした記事は、3点です。

モレブカ村とそこで飛びまわるもの

ミステリーゾーンのひとつとして知られるペルミ州にあくモレブカ村を、『論拠と事実』の記者が訪ねたレポート。この地区で、数多くのUFOが見つかっているとのこと

アンケート『ロシアにとってアメリカは』

読者アンケートの結果は、49% 友人、42% 敵、9% 古い兄弟と見なしている

今世紀の出ではない女優

今年の演劇界で数々の賞に輝いたフォメンコ工房の女優、ガリーナ・チューニナのインタビュー

この劇団は、今年静岡で開かれる『ロシア演劇フェスティバル』に参加、日本初来日。ガリーナも来日の予定


2002年9月39号

9月39号からスクラップした記事は、コーカサスでおきた氷河崩壊の事故で行方不明になったセルゲイ・ボドロフ関係を中心に四点。

セルゲイポドロフ−ラストヒーロー

一面記事で、「ラストヒーロー」の撮影中に氷河崩壊の事故に出くわしたポドロフの写真が大きく掲載されている

死の速さ−時速150キロ

セルゲイ・ポドロフの事故についての詳細なレポート。氷河崩壊の現場地図入り 。ボドロフたちは、かなり上のほうで撮影をしていたようだ

セルゲイ・ポドロフ「人にはそれぞれ自分の道がある』

セルゲイ・ポドロフが事故に遇う一カ月前撮影現場のコーカサスからモスクワに一時戻ってきた時のインタビュー記事から

オレク・ロマンツェフ『ロシアではいつもコーチが負ける』

ロシアチームの監督ロマンツェフのインタビュー記事。
ロシアがおもいもかけなく日本に破れた敗因について、ひとりの選手名コロスコフをあげて、責任を追求している

ロシアサッカー界は、日本に負けたことで相当ショックを受けたのだろう。選手とヘッドコーチの間で暴露合戦がかなり派手に繰り広げられているようだ


2002年10月40号

40号では主に芸能界の話題を中心に2点スクラップ。

「ラストヒーロー2」の参加者たちは飢えに苦しんだ

一般視聴者参加番組で、サバイバルもの番組「ラストヒーロー2」のプロデューサーのインタビュー

日本でもTBS系でサバイバーとかという番組が放映されているが、同じような番組がロシアでも放映されていたわけだ。

処分すべき資産となったポップス2

1995年からロサンジェルスで仕事をしている作曲家のユーリイ・チェルナフスキイは、現在モスクワで新しいアルバムの制作中。このインタビューのなかで、ロシアには欧米で通用するミュージシャンは見つけられないと語った。
読者アンケート「ロシアのミュージシャンは欧米の観客を魅了することができるか」
37% ハイ(アリサやタータはできる)
25% 必要ない
20% いいえ、メンタリティーがちがう
18% 答えられない


2002年10月41号

UFOのためのゾーン

38号で掲載された「モレブカ村とそこで飛びまわるもの」の続報記事

墓の中に75年、まだ生きていた・・・

最近ブリヤート共和国で、発見されたミイラ化状態の死体の皮膚がまだ生きているように瑞々しかったということで、奇蹟がおこったと話題になっている。
写真入り

アリス「シェクスピア以外に私たちはなにも学ぶことがない」

最近モスクワで10日間で3つの大きなコンサートを開いたばかりの人気女性歌手アリスのインタビュー記事


2002年10月42号

記事タイトル「ブロードウェイの大衆文化」

「ロシアはミュージックホールの時代に突入した」「モスクワのブロードウェイ」という宣伝文句が、いま首都でとびかっている。ミュージカルブームについて

チェチェン人が襲撃したのは、この中でも紹介されているミュージカルを上演している劇場だった。このミュージカルの内容については、シゲルのモスクワ日記を見て下さい」

ヴェルフーベンかミハイルコフか、誰が一番先?

ロシアの人気作家ボリス・アクーニンの小説の映画化について、ロシアだけでなくヨーロッパでも話があるようだが、一体どうなっているのかという読者の質問に対して、アクーニン自身が答えている。
ここでアクーニンは、正式にヴェルフーベンと「アゼル」の映画化の契約をしたと答えている。映画は来春ペテルブルグで撮影が開始されるとのこと。
ミハルコフとの話はまだ進んでいないようす。
またテレビのシリーズになっていた「アゼル」の総集編も公開されるとのこと。ここでシェフチクの音楽もつかわれる予定。

ロシアのベストセラーブックで上位を占めていたアクーニンの小説「アゼル」をすぐに読んだが、さほど面白いというわけでもなかった。19世紀末のペテルブルグを舞台にした小説で、映像化されるといいものができるのではという気がしたのは事実。
それよりもテレビ化された作品の総集編で、DDTのシェフチュクの音楽がつかわれるという話にはとても興味がある。見たいものだ。


連載目次へ デラシネ通信 Top 前へ | 次へ