月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第24回
『論拠と事実』3月11号から4月14号までのスクラップ。
11号から
トラよ、お手!
同志スターリンと彼の奇跡
炎の老師
12号から
カッパーフィルドのイリュージョンは、透明な糸で縫われている
人のクローン化の秘密
13号から
サーカスは、自分の顔を変える
14号から
フローラはサーカスに対して、牙をむいた
タトゥ新曲
記者の体験レポート。今回はニクーリンサーカス場のトラの調教師のアシスタント体験レポート
このところ『論拠と事実』をにぎわせているサーカスの動物についてのさまざまな反響を背景にした体験レポートといっていいだろう。『論拠と事実』は、この問題を提議して、いったいどこに落としどころをみているのだろう? サーカスから動物ものをなくすことを意図しているのだろうか?
スターリンの死後50年を記念して、モスクワでふたつの展覧会が開催された。ひとつは「現代ロシア史博物館」で開かれた「スターリン、人間とシンボル」、もうひとつは国立社会政治図書館で開催された「親愛なるスターリン同志へ」というもの。ふたつとも数多くの人がつめかけている。
死後50年ということで、スターリン制を問い直す動きがさまざまにある。これに関連して、朝日新聞に最近亀山郁夫が書いていた論考『没後50年に思う『スターリン学』(4月7日夕刊)は興味深い
信仰に関した一種の怪奇現象についてのスクープ記事。セラフィーモを祀っている教会の上空で、雲ひとつない空に虹がでた。これは奇蹟の現れなのでは・・・
好きだよなあ、この手の記事は・・・
ロシアのカッパーフィルドと呼ばれているセルゲイ・カラブリョフのインタビュー記事。本人はそう呼ばれていることには不満の様子。ロシアでは数少ないイリュージョニスト(5人以下)は、カッパーフィルドのトリックの秘密は、すべて知っているし、大仕掛けのマジックの80%は、テレビの編集によるものだととも。
カッパーフィルドは、ロシアでも人気がある。このトリックについてのネタばらしをすることで、話題をつくろうということなのだろう。マスクマジシャンの仕事をしていた時のことを思い出す。たしかにテレビの編集の力は大きい
二頁にわたる特集記事。「クローンマイド」の代表ブリジット・ブウアセーリがロシアのマスコミの前で、はじめてインタビューに答える。
このおばさん、クローン人間誕生ということでかなりテレビにでていたが、その存在自体に疑問が投げかけられ、それに満足に答えられずマスコミから消えてしまったように思えたのだが、ロシアではまだまだニュースバリューがあるようだ
モスクワのニクーリンサーカスが新しいプログラムの公演をする。 タイトルは「時代と共に」、演出家はオクサーナ・ドルジニーナ。演出家のアイディアでは、4分以内の、短い番組をモダンな味付けで、キャバレー風に演じることになっている。動物の番組もふんだんに。イリュージョンも(アリビーナ・ザトーバ)。
久しぶりに3月ニクーリンサーカスで見た内容は、あまりにもお粗末で、がっかりしたものだが、今度の番組はどうなのだろう。この女性演出家のことは知らない。4分以内の番組で構成するというのは、かなり無理があると思うのだが・・・
サーカスで働いていた象が、突然調教師に歯向かい、二度までもアシスタントに襲いかかるという事件がおきた。このためニクーリンサーカスの斡旋により、このフローラという象は、モスクワの動物園でひきとられることになった。 この象は有名な象の調教師カルニーロフで20年働いていた象だった。この象の様子がおかしくなったのは、3年前かつての主人であったアレクセイ・カルニーロフが交通事故で亡くなってからだともいわれている
この話は、人ごとではない。このショーを最初につくったアナトリー・カルニーロフとは、一緒に仕事をした仲だし、亡くなったアレクセイのこともよく知っている。彼が交通事故で亡くなった話は、私にとっても衝撃的な話だった。最近『論拠と事実』で展開されているサーカスと動物についての話題の延長にある話なのだろうが・・・黙って見逃せる問題ではない。とりあえずこの記事だけでもすぐに詳細に紹介したい。
月に「ムーロヴィジェーニエ」に参加するタトゥは、「信じないで! 怖がらないで!」という新曲シングルを発表した。
日本でもオリコンでトップをとったこのデュオ。娘の話によると、16日に来日、キャンペーンをするらしい
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