月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第30回
2003年7月号27号・28号からのスクラップ。
27号から
第25回モスクワ映画祭閉幕−傑作は残った
クリチコはタイトル以外は全て手にした
エドワルド・ラジンスキイ「私は過去に起きたことについて、あまりにも 多くのことを知っている
28号から
フォメンコ工房で空想する
ロシアロックはへし折れた
クラブ成功の秘密
モスクワ映画祭の総括。日本から出品された『ふくろう』も大きく取り上げられている。90歳の新藤兼人監督、女優賞をとった大竹しのぶについてのコメントも。グランプリは、スペイン−イタリア合作映画『神の火』(監督・ミゲル・エルモサ)が受賞した。
6月21日にロサンジェルスでおこなわれた世界ヘビー級選手権に挑戦した、ウクライナのボクサー、クリチコは、採点では上回りながらも、出血のため負けとなり、タイトル奪取できなかった。観戦していた兄弟のインタビュー。
クリチコの実力はたいしたものらしい。ある意味で彼の実力を証明した試合なのかもしれない。いずれ世界タイトルは掌中にするだろう。旧ソ連からヘビー級の世界チャンピオンが誕生するのもまもなく、格闘技の世界でウクライナ、ロシア出身の選手が進出することはまちがいない。
前号にひき続いてのラジンスキイーのインタビュー記事。『論拠と事実』では、近々ロシア史に残る人物、イワン雷帝、ニコライ二世、スターリンなどについての謎について、ラジンスキイが連載記事を書きはじめることになっている。
歴史ドキュメンタリストの第一人者ラジンスキイのこの連載記事は、とても楽しみ。
演劇シーズンの最後を飾り、フォメンコ工房による国際チェーホフ祭が開催され、フォメンコ工房の若き演出家ニコライ・ドゥルチェックによるドストエフスキイ原作『白夜』が上演された。
モスクワの演劇界のいまや第一人者となっているフォメンコは、演出家としてだけでなく、プロデュサーとしても、その才能を発揮しているようだ。
1983年ソビエト共産党幹部チェルネンコが、「党のイデオロギー的大衆的党の問題」という報告をした。これがロシアのロックに対する宣戦布告となった。ロシアロックに対する弾圧と抵抗の歴史について。
このところ『論拠と事実』では、ロックバンドの「レニングラード」のシニュールについての記事が続けざまに紹介されている。この記事もシニュールについて触れている。
7月モスクワの伝説的なクラブ「メテーリツァ」が10周年を迎えた。これを記念して大規模なコンサートが開かれた。
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