月刊デラシネ通信 > ロシア > モスクワスクラップ帳 > 第37回
5月21号
カンヌ2004年左翼行進曲
ミハイル・ジュバニツキイ「いちゃつきながら、前へ進む」
マシーナ・ブレーメニ結成35周年
6月22号
スベトラーナ・アレクシェビッチ「涙と苦痛の文明化」
仕事も金もない「タトゥ」
6月24号
ドラマ芸術学校劇団の新作
ヒットラーのチベットの秘密
サーカスの動物たちの地獄
6月25号
エルンスト・ムルダシェフ「ダーウィンの理論は滑稽だ」
今年のカンヌは例年と少しちがう様相を見せた。ムールのブッシュを揶揄する映画がグランプリを受賞した背景には、ヨーロッパの反ブッシュがある。1968年のカンヌが、左翼運動の起爆になったことが思い起こされる
ジュバニツキイは、我々に真実をいつも知らせてくれる風刺家である。こうした彼の意見を「論拠と事実」がスポンサーになり、テレビで述べてもらったのだが、時間の関係で割愛された部分もあったので、ここに紹介することになった。
しばらく紙面では登場しなかったジュバニツキイだが、国民的人気をもつ諷刺家だけに、彼の世相や時代、政治に対する視線には、注目が集まる。
伝説的な地下室での初公演からモスクワ赤の広場でのコンサートまで、35年間いろいろなコンサートに参加してきた。
息の長いバンドである。これだけ長く支持される理由はどこにあるのだろう。
現在「小さき人々と偉大なるユートピア」を執筆中のアレクシェービッチのインタビュー記事
尊敬するノンフィクション作家のアレクシェビッチ女史の一頁インタビュー記事。じっくり読まなければならない記事だ。
この春プロデューサーのイワン・シャボバロフと決裂したあと、解散の噂が絶えないタトゥの近況について。契約問題の関係でやめるにやめられず、また収入もないという状態にある。
アナトリイ・ワシリエフが主宰する前衛劇団の新作は、ホメロスの叙事詩をモチーフにした『23の歌』。演出はワシリエフ、出演は劇団員。
舞踏家田中泯の活動に注目している演出家のワシリエフの新作、気になるのは、写真をみるとみんな日本風の着物を着ていること。
ナチス親衛隊が総統の個人的な命令により、チベットを5年間にわたって探検していた。チベットに、世界の軸を探そうとしていたという。この記録は現在まで公開されていない。
インディージョーンズのような話・・・
動物調教師の家に生まれた女性(イリーナ)が自ら編集部を訪ね、サーカスの動物たちがいかに虐待されているかを告発した。編集部は、最後に動物調教に携わっている人たちへ、これについての意見を求めている。こうした意見は、また紙面で紹介される。
去年もサーカスの動物の虐待問題をキャンペーンした『論拠と事実』だが、また同様のキャンペーンを繰り返そうとしている。この真意はどこにあるのだろう。そして今度はどんな反響になるのか、とても気になる。
ヒマラヤ・チベット・エジプトと探検を続けているムルダシェフ遠征隊が、また今度はイースター島の探検に向かう。ムルダシェフ自身は今回の遠征には参加しないが、この遠征の目的などについてインタビューに答える。大きな目的は、シャンバラヤを探すことだという。
チベットの裏側にあるイースター島に、シャンバラヤの入り口があるのではということらしい。ムルダシェフのこの探検シリーズは、本にもなっているが、いつもベストセラーになっている。
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