石巻若宮丸漂流民の会
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『若宮丸漂流民』ブックレット制作ノート 1

2003.05.24

ブックレットの刊行が決まった

 昨年の石巻若宮丸漂流民の会総会で、若宮丸のことをより多くの人たちに知ってもらうために、若宮丸漂流の全体を概説する冊子を刊行しようということになり、刊行部会なるものが、会のなかに設置されることになった。来年津太夫ら4人の漂流民の帰国200周年を記念して、一般向けのわかりやすい冊子をつくることが、刊行部会の大きな目標になったのだが、予算をどうしようかということが一番大きな問題となった。
ロシア関係のブックレットをシリーズで刊行しているユーラシア・ブックレット刊行会に若宮丸漂流記をこのシリーズに入れられないかとダメもとで提案をしたのだが、これがなんと企画が通ってしまう。
しかも6月末まで原稿をまとめて提出して欲しいということで、急遽作業がはじまる。一部の専門書以外に若宮丸漂流民の事蹟を知る本がないいま、この本を当会が編集企画し、出版することの意義はきわめて大きい。
 市民の会としてスタートした会が、広く一般の人たちに若宮丸のことを知ってもらうために、本を出版できるということ、しかもこれをつくるための経費は出版社が負担することになるので、私たちの会のような小さな組織でも無理をせず取り組めることになる、これがなによりもありがたい。
問題は、原稿提出の締切りが6月末という、限られた時間のなかで、取り組まなくてはならないということなのだが、プラス志向で、短い時間のなかで、力をあわせて、いいものをつくりたいと思っている。
 全体の若宮丸の歴史については、石垣会長に書いていただき、コラムというかたちで、当会のメンバーに、漂流民をめぐるさまざまなテーマに沿って、執筆をお願いすることになった。
 編集と執筆にあたって、原稿料がでるが、これについては、本でもらうことにして、執筆者の皆さんにこの本をお渡しする以外については、会の財産として、販売し、会の基金に当てたいと考えている。


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