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早稲田大学『ロシア芸術の現在』講義通信2005

第4回 【キャバレーの文化史とカバレットシアターの試み】
講義メモ

2005年6月21日

T.キャバレーの誕生

1. キャバレーの語源と発祥について

ミュージックホール、ヴァリエテ、18世紀後半から都市文明の成熟とともに発展
(→資料

2. キャバレーの端緒 パリからベルリンへ

最初のキャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」1881年パリのモンマルトルで誕生
 小唄や詩の朗読、シャンソンが中心となる、諷刺がテーマ
短命に終わる、このあとモンマルトルはピカソをはじめとするアヴァンギャルドの時代へ入る。
「黒猫」の名声を利用して、「ムーラン・ルージュ」や「カジノ・ド・パリ」など商業主義的なショー小屋が発展していく。

3. ビーアバウムの「超寄席(ユーバーブレットル)」について

(→資料

作家エルンスト・フォン・ヴォルツォーゲンが、ビーアバウムの理念をもとに、1901年にベルリンに「ブンテス・テアター」別名「ユーバーブレットル」を開設する。
ヴォルツォーゲンの司会、シャンソン、朗読、寸劇、影絵芝居、小話などからなるプログラム
この後、さまざまな志向をもったキャバレーがいろいろな都市に生まれていく。

音楽 ウテ・レンパー「ベルリンキャバレーソング」から

4. ワイマール文化爛熟する時代がキャバレー文化の最盛期となる

ビデオ(1) 映画「キャバレー」のオープニングシーン
ビデオ(2) 映画「ヴァリエテ」(1925年)から

ヴァリエテについて
この映画に主演したエミール・ヤニングスについて
 ハインリヒ・マン原作の「ウンラート教授」の映画化した『嘆きの天使』にも出演

U.ロシアのキャバレーとアヴァンギャルド演劇

V.カバレットシアターの試み

1. 私のカバレット遍歴

市川の「サーカスレストラン」について
パリで見た「アラジン・パレス」の衝撃
バブル時代、さまざまなカバレットの話しが舞い込む
バブルの崩壊、「サーカスレストラン」の閉店
ドイツで「ゴッシュ」と出会う。

ビデオ(3) 「ゴッシュ」プロモーション

planBでの「planBコメディーナイト」を立ち上げる

2. カバレットチッタの試み

ゴッシュのようなものを日本でやりたかった
梅津和時と巻上公一との出会い
「カバレットチッタ」へ

ビデオ(4) カバレットチッタ

シカラムータ・大熊ワタルとの出会い

3. カバレットキネマ倶楽部の試み

空間についてのこだわり、東京キネマ倶楽部を見て、インスピレーション

4. カバレット・シネマinかもめ座の試み

2年前に閉館した映画館かもめ座との出会い


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