2003.02.25
ロシアに漂流した若宮丸漂流民のなかで、いちはやくロシア人に帰化した男、善六。ロシア語を誰より早くマスターし、漂流民を日本に連れてくるロシア使節レザーノフの信頼を受けた善六。そして日本に帰国した4人の漂流民と共に世界一周の航海で通訳をつとめた善六は、レザーノフが航海中に編纂した露日辞典の最大の協力者でもあった。
この時は日本の地を踏むことができなかった善六であったが、その後日本とロシアのなかで繰り広げられる交渉の舞台で、彼はロシア側の通訳として活躍していた。
1928年に函館領事として来日したキセリョーフは、自分の先祖が日本人であったことを明らかにして、話題になった。ロシア人に帰化していた善六の名前もまた、キセリョーフであった。
昨年、1811年ゴローブニン事件の解決のために函館に来航したリコルド一行の通訳として来日した善六の人物画が再発見され、さらに善六への関心は高まっている。このシンポジウムでは、謎の人物善六について、人物画の再発見者平川氏や、『魯西亜から来た日本人−漂流民善六物語』の著者大島氏の基調講演を中心に、さまざまな角度から善六の謎に迫る。
若宮丸漂流民の会 公開シンポジウム 『追跡・善六の謎にせまる』 共催:仙台市博物館 |
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会 期 | 2003年4月6日(日) | ||||||||||||||||||
会 場 | 仙台市博物館ホール 仙台市青葉区川内三の丸跡 022−225−3074 | ||||||||||||||||||
入場料 | 入場無料 | ||||||||||||||||||
内容 |
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問合せ | 石垣 宏 0225−96−8549 平川 新 022−217−7693 hirakawa@mail.cc.tohoku.ac.jp |
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