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2016.01.14

石巻若宮丸漂流民の会 2015年度総会&
安達裕之講演会「若宮丸の漂流 ―船と航海―」

 2015年度の総会と公開講演会を開催します。今回の講演会は、弁才船研究の第一人者、安達裕之さんを講師にお迎えして、「若宮丸」とはどのような船だったのか、とりわけ弁才船の帆について講演していただきます。

講演会チラシPDF PDF

石巻若宮丸漂流民の会 2015年度総会
日 時 2016年2月14日(日)午後1時30分~午後2時30分
会 場

塩竈市公民館 図書室(詳細は下記参照)

※会員の方のみご参加いただけます。

*** 休  憩 ***

安達裕之講演会
「若宮丸の漂流 ―船と航海―」
講演者 安達裕之(東京大学名誉教授・日本造船史)
日 時 2016年2月14日(日) 午後3時(開場2時40分/終了予定4時30分)
会 場

塩竈市公民館 1階 図書室
〒985-0036 宮城県塩竈市東玉川町9-1 TEL:022-365-3341
【アクセス】JR東北本線 塩釜駅 徒歩1分 ふれあいエスプ塩竈のとなり
※仙石線ではなく、東北本線の塩釜駅です。ご注意ください。

入場料

無 料

どなたでもご参加いただけます。
申し込み不要。直接会場においでください。

問合せ 石巻若宮丸漂流民の会(木村)
電話:022-229-7034
主催:石巻若宮丸漂流民の会
※講演会会場にて当会へのご入会を受け付けます。ご興味のある方はぜひ!

 江戸時代の物流の主力、弁才船(千石船)。「出船千艘、入船千艘」といわれた石巻・塩竈をはじめ全国の湊町はおおいに栄えた。
 寛政五年(1793)十一月、16人の乗組員を乗せた800石積弁才船「若宮丸」は石巻湊(宮城県石巻市)から江戸へ向かう途中、荒天の塩屋崎(福島県いわき市)沖で遭難。舵を失い、帆柱を伐り倒し、船尾を大きく破損した船は太平洋を北東に流され、およそ5ヶ月の漂流に耐え寛政六年(1794)五月、16人全員がアリューシャン列島に流れ着く。
 その後、日本との交易を望むロシア政府によって世界周航の船に乗せられ、寒風沢出身の津太夫・左平ら4人はおよそ12年後、故郷に帰ってきた――
 大槻玄沢の『環海異聞』をはじめ、多くの書籍で江戸時代の日本を沸かせた若宮丸漂流民物語。その発端となった「船」と「航海」の実態に弁才船研究の第一人者が迫る。

講演者プロフィール
安達裕之

安達 裕之

安達 裕之(あだち ひろゆき)

1947年大阪市に生まれ、1972年東京大学工学部船舶工学科卒業、
同教養学部に勤務して、2012年に退職。専門は日本造船史。
おもな著書:『異様の船-洋式船導入と鎖国体制-』(平凡社、1995年)