月刊デラシネ通信 > その他の記事 > クマの観覧案内板 > 2001年12月
私が絡んでいる企画も含めて、パフォーマンス関係、ロシア関係の催し物を紹介していきます。
公演日が新しいものを上に追加しています。
12/15 東京・早稲田 勝野金政生誕100周年シンポジウム
12/13 東京・中野 ダメじゃん小出VSふくろこうじ『泥仕合』
12/11-1/27 東京・上野 レザーノフ来航絵巻公開−『時を超えて語るもの−史料と美術の名宝』展
12/10 仙台 「KOYOマイムライブin仙台」
12/3 横浜 「三雲いおりのshow time」
11/30-12/2 東京・三鷹 「がーまるちょば サイレントコメディー 3」
勝野金政生誕100周年シンポジウムが開催されます |
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ヤマサキ追跡で、デラシネ通信と提携して、その出自を追っていただいている『ネオシチズンカレッジ』を主宰する加藤哲郎氏が中心となって、スターリン時代にラーゲリに収容され、奇跡的に脱出した勝野金政の生誕100周年を記念したシンポジウムが開催されます。 ヤマサキと同じようにスターリン体制の餌食になりかけた勝野金政のたどった道のり、そして彼が終生スターリン体制を告発していったことを、いま振りかえることは大きな意義をもっているはずです。 11月号の読書乱読でも紹介した加藤氏の『20世紀を越えて』で執拗に追い求めていたことは、20世紀末崩壊した社会主義体制の可能性を、もう一度負の財産を見直すことだったと思います。 この時代にこうしたテーマに真正面に向き合うことは大変意義のあることだと思います。 私も、出席するつもりです。 |
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スターリン体制告発の先駆者 勝野金政生誕100年記念シンボジウム |
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日時 | 2001年12月15日(土) 午後2時〜5時 記念講演 午後5時30分〜 懇親会 |
会場 | 早稲田大学小野梓記念講堂 |
記念講演 | テーマ「政治における幻想と現実」 −スターリン体制と日本人− |
講師 | 加藤哲郎 一橋大学社会学部教授、 藤井一行 冨山大学名誉教授、 松井覚進 ジャーナリスト、 水野忠夫 早稲田大学文学部教授 |
シンポジウム開催の趣意 勝野金政氏は昭和初期に杜会主義実現の理想に燃えてフランス経由でソ連に渡り、片山潜氏の秘書として活動しました。ところが1930年初頭に明確な理由も示されないまま不当に遠捕され、5年間のラーゲリ生活を体験し、釈放後、奇跡的に目本への生還をはたしました。以後、ソ連社会の現実、特にラーゲリの存在や自由の圧殺を批判する文筆活動を開始し、第2次世界大戦をはさむ激動の20世紀を格闘しつつ、波乱の生涯を送りました、死後5年目の1989年にソ連最高会議幹部会命令で冤罪であったことが認められ、1997年に家族からの申請により、ロシア政府から名誉回復証明書が届けられました。この間、日本国内のスターリン体制追従者たちから、『裏切り者』などの根拠のない政治的罵声が浴びせ続けられたことも看過できません。こうした過酷な体験に屈せず、彼は「インターナショナル・ヒューマニズムよ永遠なれ」という遺言を残して逝きました。この遺言こそはコミュニスト・インターナショナルヘの幻想に挫折しつつ、なお自由な平等な社会を夢見るたくましく、楽天的な人間の精神がこだましています。 同時多発テロとそれに続くアフガンヘの空爆や生物テロなど、政治における幻想と現実の問題はなおわれわれの社会に重くのしかかっています。勝野氏の生涯をふりかえりつつ、この間題について考えてみることは、今目の私たちの杜会が直面している諸問題と取り組む上でも重要な示唆を与えてくれるでしょう。 |
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シンポジウム実行委員 |
水野忠夫 早稲田大学文学部教授 ロシア文学、 松井覚進 ジャーナリスト 元朝日新聞記者、 加藤哲郎 ー橋大学社会学部教授 政治学、 児島和男 トルコ文化研究者 シンポジウム事務局担当、 稲田明子 故勝野金政氏の長女 |
ダメじゃん小出VSふくろこうじ『泥仕合』 |
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出演者 | ダメじゃん小出・ふくろこうじ |
日時 | 2001年12月13日(木)午後7時半開演(6時半開場) |
会場 | plan B(地下鉄丸ノ内線中野富士見町駅下車7分) 03−3384−2051 |
入場料 | 前売り・予約 2000円 当日 2300円 |
お問い合わせ | ACC 03(3403)0561 |
いまやバトルの帝王という呼び声さえかかる黒い笑いの使者、ダメじゃん小出が、今度は芸の異端児ふくろこうじを迎えて、三たびバトルに挑戦します。 ふくろこうじは、奇妙なオブジェとマイムをドッキング、摩訶不思議なパフォーマンスの世界、さらにはあたりまえの人間にひそむ狂気をえぐりだす笑いの世界をつくりあげてきました。 まさにブラック対マッドネスの対決、差別・人間関係・宗教など、社会の闇に思い切り突っ込んだ、泥仕合を演じることになってます。ふたりの絡みもたっぷりとあります。 |
レザーノフ来航絵巻が公開されます |
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『時を超えて語るもの−史料と美術の名宝』と題された企画展が、東京の国立博物館で行われます。これは東京大学史料編纂所が所蔵している主に美術史料を公開するものですが、この展示品のなかにレザーノフ来航絵巻が含まれています。 昨年若宮丸漂流民の会の発起人のひとり桑野隆氏の案内で、この絵巻を東大で見せていただいたことがあるのですが、そのスケールの大きさに最初見た時は、思わず息をのみました。 上巻下巻とふたつの絵巻からなっているのですが、まずはその大きさに驚かされてしまいました。ひとつの巻の長さが、30メートルちかくあったのではないかと思います。 そしてそこにぎっしりと、ナジェージダ号が湾内に入るときから、レザーノフが会見のために長崎奉行所までの行列の模様まで、詳細に絵が描かれているのです。 これは一見の価値があります。 |
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『時を超えて語るもの−史料と美術の名宝』展 | |
会期 | 2001年12月11日(火)〜2002年1月27日(日) |
会場 | 東京国立博物館平成館(上野公園) |
開館時間 | 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(ただし12月24日と1月14日は開館)、 12月25日〜2002年1月3日、1月15日は休館 |
観覧料 | 一般 1000円、高校・大学生 600円、小・中学生 300円 (20名以上は団体料金あり) |
主催 | 東京大学史料編纂所・東京国立博物館 |
後援 | 文化庁 |
「KOYOマイムライブin仙台」 |
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出演者 | 山本光洋 |
ゲスト出演 | ななな |
日時 | 2001年12月10日(月)19時開演(30分前開場) |
会場 | エルパーク仙台ギャラリーホール |
入場料 | 予約・前売り 一般 2500円 60歳以上 2000円 高校生以下 1000円 当日は各500円増し |
お問い合わせ | 022−233−6946 |
山本光洋が、仙台で初めてマイムライブをおこないます。彼がパントマイムの達人であることは誰も認めるところ。 しかし彼の魅力はパントマイムという枠にとらわれない自由な表現創作にあります。笑いのツボを押さえた、独特な笑いの世界、動きだけによるファンタステックな世界、それらを緻密に構成したライブを存分に楽しんでもらいたいです。 しかもこの公演にはなななもゲストとして出演します。 仙台の方必見ですぞ。 |
「三雲いおりのshow time」 |
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出演者 | 三雲いおり |
日時 | 2001年12月3日(月)4日(火)19:00開場 19:30開演 |
会場 | 横浜相鉄本多劇場 横浜駅西口より徒歩5分 |
入場料 | 前売り¥2000 当日¥2500 |
お問い合わせ・予約 | いおりパフォーマンスジム 045−938−0267 info@mikumoiori.com |
今月から来月にかけて、プラコメのメンバーだったパフォーマーが続々ソロ公演を行います。 プラコメで中心メンバーのひとりだった三雲いおりも、満を持してのソロ公演を横浜でやります。三雲は大道芸でも活躍していますが、もともとは俳優さん、彼がやりたいことのひとつは、劇場でのコメディー。プラコメでも一度ソロ公演をやっていますが、かなり泥臭いコメディーの世界をつくっています。あれから2年、こんどはどんなコメディーを見せてくれるのか、楽しみです。 |
「がーまるちょば サイレントコメディー 3」 |
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出演者 | がーまるちょば(吉見ヒロシ、ケッチ!) |
日時 | 2001年 11月30日(金) 19時半 12月 1日(土) 14時・19時 12月 2日(日) 14時 |
会場 | 武蔵野芸能劇場(0422−55−3500) JR中央線三鷹駅北口徒歩1分 |
入場料 | 予約・前売り 2500円 当日 2800円 |
お問い合わせ・予約 | 0422−21−6631 |
プラコメ、カバBで活躍しているケッチ!も吉見ヒロシと組んで、ステージでのパフォーマンス公演を行います。 がーまるちょばの公演はまだ見たことがないのですが、なかなか面白いステージという評判です。今度も見に行けそうがないのが残念! |
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