石巻若宮丸漂流民の会
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石巻若宮丸漂流民の会ニュースレター Vol.1

石巻若宮丸漂流民の会 第二回総会報告
  1)総会議事録
  2)石巻若宮丸漂流民の会2003年度活動内容について
  3)会員アンケート実施について
石巻若宮丸漂流民の会 平成14年度会計報告
1月例会『太十郎・儀兵衛のふるさと室浜を訪ねて』のご案内

2003.01.05

 明けましておめでとうございます。
 2003年が皆さんにとっていい年であることを願っています。
 『石巻若宮丸漂流民の会』も発足して2年目を迎えます。来年は漂流民が帰国して200周年という記念すべき年になります。会の活動も少しずつ広げながら、深めていければと思っています。今年もよろしくお願いいたします。
 今回は、昨年12月に行われた総会報告会計報告と、1月例会のご案内をします。

※このニュースレターは、会員の皆様に郵送したものと同じです。

石巻若宮丸漂流民の会 第二回総会報告

2002年12月7日(土)午後1時−5時
会場 石巻文化センター

 約20名が集まっての総会は、主に今後の活動内容について話し合う会となり、さまざまな意見が出されて中身の濃い会になった。簡単に内容を報告したい。

1)総会議事録

1.議長選任

 理事の久野義文が議長に選任される。

2.会長あいさつ  (会長・石垣宏)

3.前年度活動報告 (事務局長・大島幹雄)

4.前年度会計報告 (会計・瀬之口政志)

 下記会計報告参照
 なおこれについて、コピー代とか発送業務など事務局の負担が多いのではないかという意見が出され、事務所経費として一定の支出を認めることが決議された。

5.2003年度理事の選任

  全員留任が決議された。

6.来年度活動内容について

  理事会から別紙にあるような提案がなされ、これについて意見交換が行われた。

7.閉会のあいさつ

2)石巻若宮丸漂流民の会2003年度活動内容について

 事務局側から、次のような内容の提案がなされ、これをもとに意見交換をした。

1.若宮丸漂流民資料集の刊行
 年4回発行している会報とは別に、若宮丸漂流民に関する資料集を刊行し、一般向けに販売できないだろうか。
  (例)若宮丸漂流民に関する口書資料
     レザーノフの辞書における方言について(会員の上村氏の原稿)
     若宮丸関連資料集
2.寄付金(協賛金)の募集
 資料集を刊行するためにも、1口1万円の寄付金を広く呼びかけて集めたい。
 どんなところに声をかけたらいいのか?
 資料集刊行については是非進めようということになったが,それにともない資金的な問題を解決する必要がある。協賛金(寄付金)を集めることは、このご時世でいろいろ無理があるのではないかという意見が、実際にこうした申し出を数多く受ける立場にある東北放送の木村氏から出された。その代わりに、日本財団、トヨタ財団など、助成金を出している財団に補助金の申請をしたらいいのではないかという意見があったが、これが一番現実的な方法となるだろう。申請の時期などもあるもあるし、どんな団体が助成金を出しているのかという調査を事務局側ですることになった。
 漂流民帰国200周年を再来年に控え、若宮丸の事蹟を一般向けに紹介する本がないので、それも出したいという意見も出された。来年一年かけてこうした本を会として出すことを念頭におきながら活動を続けていくことが決まった。
3.2004年漂流民帰国200周年に向けてのスタート
 会が中心になって、さまざまな機関に呼びかけて、イベントを仕掛けていくことはできないか?
 (1) どんなイベントができるか
  (例)「若宮丸漂流民帰国200周年記念−レザーノフと日本展」
     「漂流民サミット」各地の漂流民団体や日露交流研究家を集めてのシンポジウム
 (2) 準備会の結成
 (3) どんな機関に働きかけていくか
 (4) 一般向けの本の刊行
 200周年に向けてのイベントや、クラスノヤルスクの「レザーノフ展」参加について話し合う前に、事務局長の大島から、会報4号でも紹介したクラスノヤルスクに残っているレザーノフの遺品について報告があった。
 これを受けて遺品調査への協力についてどんなことができるか話し合った。
 大島の方から、クラスノヤルスク博物館が実際に陶器や織物に詳しい専門家の派遣を望んでいるという説明があったが、条件は自費での渡航なので、無理があること、二月にクラスノヤルスクを訪問することになっている大島が、とりあえず写真やビデオで撮影し、それを仙台博物館の学芸員に見てもらうことが現実的だろうということになった。
 その際に、日本に残る漂流民関係の資料をクラスノヤルスクで展示することについても話合いをしてくることになった。
4.クラスノヤルスクで開催される予定の「世界一周展」への協力
 2003年8月にクラスノヤルスクで開催される「世界一周」展について
 (1) 資料を貸し出すことは可能か?
   太十郎のジャケット
   文献資料ほか
 (2) イルクーツクツアーを組み合わせての見学ツアーができないか?
 8月にクラスノヤルスクで開催される「世界一周展」を見学し、ついでに漂流民の第二の故郷といってもいいイルクーツクまで足を伸ばすツアーについても、具体的にプランを練っていくことになった。とりあえず予備調査ということで、このツアーの申し込み者を一月中に募ることにし、それをもとに具体的に旅行会社と相談することになった。ペテルブルグ、モスクワ、クラスノヤルスク、イルクーツクという四都市をまわるツアーはどうだろうという希望もでたが、来年はペテルブルグ建都300周年で、かなり多くのツアー客が押し寄せることを考えると、今回はシベリアの二都市(クラスノヤルスク、イルクーツク)を訪ねるツアーが現実的だろうということになった。
5.分科会の設置について
 1・3・4に関連して、専門的に調査研究するような分科会を設置する。
 資料集の刊行、あるいは本の刊行、2004年のイベントの準備会、イルクーツクを訪ねるツアーという具体的なテーマに基づき、分科会を立ち上げることになった。資料集刊行部会、2004年漂流民帰国記念イベント部会、ツアー部会の、とりあえず三つの分科会を設けることからスタートしたい。この分科会に参加希望する人たちを募ることが決まった。まずは分科会を立ち上げて、この後分科会の活動をどうするかについて、また具体的な提案をしていくことになった。
6.その他(太十郎の墓の移転)
 最後に、鳴瀬町の観音寺の渡辺住職から、太十郎の墓が、県道の拡張工事にともない、移転するという報告があった。墓をどこに移転したらいいのか、皆さんの意見を聞かせてもらいたいということだったが、これについては奥田家の墓もある観音寺が最もふさわしい場所だろうというのが、出席したみなさんの意見だった。工事は、今年度内に行われるということなので、その前に太十郎の墓を見学するツアーをやろうという意見も出された。

3)会員アンケート実施について

 総会での話し合いをもとに、会員のみなさんにアンケートに答えていただくことになりました。今回の案内にはハガキが同封されています。1月例会の参加の有無のほかに、2つの項目についてお答えいただくことになります。ひとつは、今年8月に予定しているイルクーツク・クラフノヤルスクツアーの参加予備調査で、あくまでも予定でいいので、希望するか、希望しないかをお答えください。予定としてはだいたい1週間、費用的には20〜30万ぐらいだと思います。もうひとつは、分科会参加希望についてです。資料刊行、イベント、ツアーの3つの分科会をもうけたいと思いますので、このなかでもしも入りたいものがあれば、それに○をつけてください。複数でもかまいません。これもあくまでも予備調査的な意味合いでのアンケートですので、会員の皆さんのご意向を伺いながら、先に進めていこうと思っています。


☆ 会報『ナジェージダ』第5号は、2月下旬ごろ発行の予定です。

発行・編集:石巻若宮丸漂流民の会事務局
    〒235-0052
    横浜市金沢区富岡西2−21−23 大島幹雄方
    TEL 045-773-3919(fax兼用)
    E-mail IZJ00257@nifty.com

石巻若宮丸漂流民の会 平成14年度会計報告

収入の部 支出の部
(1) 会費 3000円×74名分 222,000 円
(2) 寄付 (会員 江戸様より) 3,000 円
(1) 会場費 5,720円
(2) 看板費(設立総会) 10,000円
(3) 消耗品費
     (文房具・封筒など)
5,885円
(4) 郵送・メール便費 76,874円
(5) コピー・印刷費 61,200円
(6) 会報編集・制作費 15,000円
(7) 講演謝礼 5,000円
(8) 事務所経費 10,000円
(9) 雑費 3,800円
収 入 計 225,000 円
支 出 計 193,479 円
平成15年度繰越金 31,521円

会計担当 瀬之口正志

1月例会のご案内

『太十郎・儀兵衛のふるさと室浜を訪ねて』

 総会報告にも書きましたが、室浜の太十郎の墓が、県道拡張工事のため移転することになりました。移転先は観音寺になりそうなのですが、工事がはじまる前に室浜の墓を見学し、当会の会員でもある観音寺の渡辺住職のお話を聞く会にします。とはいってもまだ工事の時期が定かでなく、もしかしたら予定している日の前に移転されることもあるということをあらかじめご了承ください。
 できれば、奥田家を訪ねて、太十郎が持ち帰った皇帝から下賜された上着も見せていただこうと思っています。
 野蒜からは車に分乗して室浜に向かうことになります。自家用車をお持ちの方は、できるだけ車で来ていただけると助かります。もしも自家用車で足りないときは、タクシーをつかう予定です。
 確定ではありませんが、当日の簡単なスケジュールを記しておきます。

『太十郎・儀兵衛のふるさと室浜を訪ねて』
日 時 2003年1月26日(日) 午前10時〜午後4時(予定)
集合場所・時間 仙石線野蒜駅前に午前10時集合
ここから自家用車またはタクシーで室浜に向かいます
日程(予定)
観音寺 過去帳を見せていただき、渡辺住職のお話をお聞きします
室 浜 太十郎の墓と遺品見学
(工事がこの前にあったときは、見られない場合もあります。ご了承ください)
  世界一周の記念碑見学
昼 食 奥松島観光ホテル(予定)
大浜唐船番所跡見学(76mの山に登ることになります)
縄文歴史資料館見学(有料)
会費 昼食代+タクシー代(?)
申込先 ニュースレターに同封したハガキにて、1月20日までご返送いただくか、石巻市NPO支援オフィス『石巻若宮丸漂流民の会』宛てに、FAXかハガキでご連絡ください。
石巻市NPO支援センター『石巻若宮丸漂流民の会』
   986-0832 石巻市泉町3丁目1−63
   FAX 0225(23)3641

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