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2013.11.27

サーカスと革命-道化師ラザレンコの生涯-(新版)

大島 幹雄 著

出版社:水声社

発 行:2013年12月12日

体 裁:272頁 / 四六判

ISBN:978-4-89176-976-5

定 価:本体 2,800円+税

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世界を変革するサーカスの力!
ロシア革命の旗手として民衆の絶大な支持を集めた「赤い道化師」ヴィターリイ・ラザレンコの波乱に満ちた生涯を追うとともに、彼の盟友としてアヴァンギャルド芸術を力強く牽引したマヤコフスキイ、メイエルホリド、エイゼンシュテインらの足跡をもたどる、臨場感あふれるドキュメント。
革命期のロシアを再現する貴重な図版、約120点を収録!

  → 水声社の本書チラシ(書店への申込書)PDFPDF
  → 本書「あとがき」PDFPDF

大島幹雄の処女作がついに復刊!

 1990年に刊行された「サーカスと革命」(→平凡社版)。ながらく絶版のままでしたが、このたび水声社より復刊されることになりました。装丁は西山孝司さんです。

★本書の復刊を記念して、トークイベントを行います。
  2013年12月13日(金) 古書カフェ・くしゃまんべ →詳細情報はこちら

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目 次

プロローグ 一九八九年春、マヤコフスキイ広場

第一章 革命と道化師

一 黄色いジャケットと道化師

世界ではじめて象三頭を跳び越えた男/ドンバスの坑夫の息子/道化師の最初のレッスン/ドゥーロフとの出会い/ニキーチン・サーカスと契約する/未来派とサーカス/カメンスキイとラザレンコ

二 それぞれの二月

一九一七年二月、ペトログラード/革命へのジャンプ-ラザレンコの二月/革命と道化師

三 サーカスの家

〈サーカスの家〉の誕生/テオ・サーカス課/ルナチャルスキイとラザレンコ/メイエルホリドのモスクワ帰還

第二章 メイエルホリド、マヤコフスキイとともに

一 『ミステリア・ブッフ』の上演

メイエルホリドからの誘い/革命祝祭劇『ミステリア・ブッフ』/サーカスの壁のなかのミニアチュール/『ミステリア・ブッフ』の大成功

二 詩人と道化師

パイナップルと赤かぶ/〈ロスタの窓〉と『ソビエトのアルファベット』/『階級闘争世界レスリング選手権』

三 前線へ

アジ・サーカス結成/一九一八年-南方戦線へ/道化師軍団のなかで

第三章 サーカスは陽気なサナトリウム

一 ラザレンコの孤立

モスクワを遠く離れて/ルカヴィーシニコヴァとの闘い/詩集『メーキャップの染み』

二 道化のモンタージュ

『賢人』を観る/『賢人』のなかのサーカス/エイゼンシュテインとサーカス

三 セルジュと〈四匹の悪魔〉

生粋のサーカス芸人セルジュ/〈四匹の悪魔〉誕生/革命とセルジュ

四 一九一九年、ペトログラード

酷寒と餓えのなかで/新世代の登場

五 演劇のサーカス化

演劇とサーカスの融合/『最初の酒つくり』

六 民衆喜劇座のサーカス喜劇

民衆喜劇座の誕生/ラドロフと民衆演劇/『死の花嫁』と『猿は密告者』/『スルタンと悪魔』と日本人曲芸師タカシマ/タカシマ伝説/海を渡った日本の芸人/民衆喜劇座の解散

七 フェクスの冒険

エクスツェントリズム演劇/『結婚』で演じるセルジュ/サーカスとアヴァンギャルド

第四章 最後の闘い

一 劇団〈青シャツ〉

辺境の旅人/〈生きた新聞〉から〈青シャツ〉へ/〈青シャツ〉とラザレンコ/若きユーモア作家とともに

二 『マフノ党』

蘇ったラザレンコ/『マフノ党』の成功

三 ロシア・アヴァンギャルドの最後の闘い

内なる敵を撃つ/『南京虫』とサーカス/ラップの猛威のなかで/『モスクワは燃えている』とマヤコフスキイ最後の闘い/アリーナへの憧憬

第五章 ラスト・ステージ

一 道化師最後の仕事

一九三〇年のラザレンコ/民衆の道化師/未完の道化師論

二 ラスト・ステージ

最後のパレード/道化師の死とメイエルホリドの逮捕

あとがきPDF/文献一覧/索引

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関連イベント

復刊記念トークショー開催決定!

 12月上旬に復刊される「サーカスと革命」刊行を記念して、このところサーカス学講座を行っている「古書カフェ・くしゃまんべ」でトークショーを行います。「サーカスと革命」は私にとっては処女作でもあり、人一倍思い入れがある本です。ながらく絶版のままでしたが、このたび水声社より復刊されることをとても嬉しく思っています。
 今回のトークショーでは、この本が誕生するまでの裏話のほか、この本が出た後の研究を踏まえて、サーカスとアヴァンギャルドの関係に的を絞ってお話しするつもりです。ラザレンコやロシア・アヴァンギャルドに関連した映像はほとんどないのですが、エイゼンシュタインとサーカス演劇をつくっていたアレクサンドロフが監督した「サーカス」などの映像や、ロドチェンコが撮影したサーカスの写真などを見ていただきながら、アヴァンギャルドとサーカスの熱い関係に迫っていきたいと思っています。

「サーカスと革命」復刊記念トークショー
「サーカスとロシアアヴァンギャルドを中心に」

講 師 大島 幹雄
日 時 2013年12月13日(金)
午後7:30時(午後7:00開場)
会 場 古書カフェ・くしゃまんべ
JR他 王子駅徒歩5分(東京都北区豊島1-7-6)
入場料 3,500円 1ドリンク別
※『サーカスと革命』(2800円)代金込み
詳しい内容やご予約方法などは、古書カフェ・くしゃまんべの
イベント詳細ページをご覧ください。

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関連書籍

『サーカスと革命』

『サーカスと革命-道化師ラザレンコの生涯-』
平凡社 / 1990年 / 2,400円(税込) / 238P / 四六判 / NDC:779.5 / ISBN:4-582-37306-2
(絶版)

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