玉井喜作
玉井喜作の破天荒の人生についてを、『シベリア漂流』という本にまとめました。詳しくはこの本を読んでもらいたいのですが、玉井については、まだ自分のなかで終わったとは思っていません。ひとつは、彼のベルリン時代の足跡、特に彼が全身全霊を捧げて発刊していた『東亜』という月刊誌について、『シベリア漂流』のなかではあまりふれることができませんでした。この東亜について、さらには日露戦争当時、陸軍大佐明石元二郎の諜報作戦について協力したことなどについては、まだまだ謎として残っています。こうした謎にも少しずつ『デラシネ通信』のなかで迫っていきたいと思っています。(2000.11.01)
記事一覧
- 玉井喜作と若宮丸漂流民の接点をさぐる
- 2002.12.25 公開
- 玉井喜作が「シベリア隊商紀行」の付録につけた「百年前、日本人数名によるシベリア経由の世界紀行」をシリーズで、解説つきで紹介していきます。どこからの引用なのかを解明していくことで、接点がどこにあったのかを追跡していきます。
- 第1回 シベリア隊商紀行と『世界周航実記』
- 2002.12.25 公開
- 第一回目は、付録の「百年前、日本人数名によるシベリア経由の世界紀行」の序を紹介、解説していきます。
- 第2回 日本よりオホーツクへ
- 2003.01.20 公開
- 玉井喜作の『百年前、日本人数名によるシベリア経由の世界紀行』から、漂流してからオホーツクへ向かうところまでをまとめた「一、日本よりオホー��クへ」をそのまま引用する。
- 玉井喜作と「東亜」
- 2002.06.03 公開
- 「玉井研究への誘い」の呼びかけに答えて、ドイツ語のできない私をいつも助けてくれている大塚さんが、「玉井と東亜」と題した文を発表しました。玉井のことをもう少しドイツ語ができる人たちで調べましょうということで、書いてくれたエッセイです。
- 玉井喜作研究への誘い
- 2002.05.22 公開
- 玉井が編集発行していた『東亜』の目次が翻訳された。これを読み、今後の玉井喜作研究の可能性を考える。
- イルクーツク-トムスクの旅
- 2002.01.06 公開
- イルクーツクからいよいよ西へ向けて、玉井の旅が再びはじまります。極寒のシベリアを茶を運ぶ隊商の橇に乗っての過酷な旅の日記を公開します。
- 第1回
- 2002.01.06 公開
- イルクーツクで半年間なんとか生きのびた玉井は、ついに西へ向けて旅立つ。真冬のシベリア街道を橇で横断するという無茶な旅についた玉井。『シベリア隊商紀行』の元となった日記。
- 第2回
- 2002.02.02 公開
- 玉井喜作は、真冬のシベリア街道を橇で横断続ける。寒さ、睡眠不足、そして下痢に苦しむ玉井の悪戦苦闘の旅を伝える日記。
- 第3回
- 2002.02.27 公開
- 現在新設したカウンターによると、最も読まれていない連載であることが判明した玉井の日記を紹介するコーナー。ちょっと読みづらいかもしれませんが、シベリアの酷寒にあえて橇に乗って旅を続ける玉井の心意気を、是非読んでもらいたい。
- 第4回
- 2002.04.02 公開
- 真冬のシベリア横断の旅も、いよいよヤマ場を迎える。
- 第5回(最終回)
- 2002.05.01 公開
- いよいよ三〇日間にわたる冬のシベリア横断の終着点トムスクは目の前となった。厳冬と飢えとの最後の闘いを描く。
- イルクーツク艱難(かんなん)日記
- 2004.07.25 公開
- 「シベリア」をさまよった玉井が、どん底生活をおくるハメになったイルクーツク時代の日記を紹介します。異国の地で、一文なしになった玉井が、どう生き延びたかを綿々と書き綴ったこの日記、きっと読むと勇気が湧いてくると思います。
- 第1回
- 2001.08.05 公開
- 玉井喜作の残した日記にこそ彼の不屈の精神を見ることができる。「シベリア」をさまよった玉井が、どん底生活をおくるハメになったイルクーツク時代の日記を紹介する。
- 第2回
- 2001.09.01 公開
- イルクーツクでの貧乏生活は、まだはじまったばかり。玉井の艱難生活はまだまだ続く。
- 第3回
- 2001.10.05 公開
- イルクーツクでの貧乏生活を続ける玉井の目の前に、東京時代の友人椎名が現れる。勇気をえた玉井の前に待っていたものは?
- 第4回
- 2001.11.08 公開
- やっとめぐりあえた椎名との共同生活、やっと落ち着いたかにみえたときに、玉井の身体に異変が!
- 第5回(最終回)
- 2001.12.06 公開
- イルクーツクにたどり着くまでのハードな旅がもたらした病、痔に苦しむ玉井、それを励ます椎名。ふたりの苦難は続く。
- 玉井喜作、再び!ー最近出版された関連書籍
- 2001.11.09 公開
- 現在連載中の「イルクーツク艱難日記」で、玉井のシベリアでの悪戦苦闘ぶりを彼の肉声を通じて紹介しています。最近玉井に再び注目が寄せられるようになりました。
- 「シベリア漂流」が推薦書に
- 2001.05.28 公開
- 『編集会議』第3号の特集「編集者が読むべき100冊」ノンフィクション部門で拙著『シベリア漂流』がとりあげられました
- シベリア横断冒険の旅へ
- 2000.11.01 公開
- シベリアのティーロード/夏のシベリア/冬のシベリア1800キロ/シベリアの月
- 明治の快男児・玉井喜作
- 2000.11.01 公開
- 明治の青春-玉井の少年時代