桑野塾
桑野塾 第1回~第9回の内容は
雑誌『アートタイムズ』8号で
ご紹介しています。
特に第9回については抄録を
掲載しています。
バフチンの対話、そして広場の思想を研究、実践、さらにアヴァンギャルドの青春を伝え続けてきた桑野隆に惹きつけられた人たちが集まって、桑野塾という会を立ち上げました。
大学などの研究者に限らず、興味を持って研究していることを自由に発表しあう「広場」です。
教える、教えられるという関係ではなく、バフチンの「広場」のように、さまざまな人たちが出会い、それぞれの興味が少しずつ重なり合うことで、思いや考えを交錯させ、刺激し合い、新たな知見を見いだそうという場です。
今後はさらに、若い研究者の方が、より広い視野でそれぞれの研究を見つめ直す機会になることを願っています。
ジャンルを横断するかたちで毎回さまざまなテーマで発表をしています(不定期開催)。
学会ではなく、一般のかた、テーマに関心のあるかたでしたら、どなたでも気楽にご参加いただけます。
桑野塾事務局:
大島幹雄・武隈喜一・宮本立江・八木君人・大野康世
桑野塾は・・・
- どなたでもご参加いただけます。
- 申し込みは不要ですが、席の準備の都合上、事前にメールで大島までお知らせいただけると助かります。
- 参加は無料です。(懇親会参加は別途ワリカン)
- これまでの感じでは、●大きなテーブルを囲む会議室、●報告者が話しながらときどき資料を回したり映像を見せたりする、●報告途中にも適宜意見や質問を交わしながら進行、●簡単な自己紹介コーナー、●終了後に懇親会・・・という感じで、なごやかに進行しています。
日 時 | 2024年9月28日(土) 午後3時~ |
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会 場 | 早稲田大学 戸山キャンパス 36号館5階581教室 【早稲田大学Webサイトのキャンパス地図&交通アクセス】 |
内 容 | ●「ダヴィド・オイストラフの初来日 芸術の“鉄のカーテン”が開くとき」梅津紀雄 |
申込み | 不要 直接会場にお越しください |
参加費 | 参加費は無料です(懇親会はワリカン)。 |
懇親会 | 要申込み(9月25日(水)までにメールでお申込みください) |
問合せ・ 懇親会申込み |
大島幹雄 E-mail:izj00257@nifty.com |
講演会終了後、18時より懇親会を開催します。
第81回
●「ダヴィド・オイストラフの初来日 芸術の“鉄のカーテン”が開くとき」梅津紀雄
- 2024年9月28日(土) 午後3時
- 早稲田大学戸山キャンパス36号館 581教室
●「ダヴィド・オイストラフの初来日 芸術の“鉄のカーテン”が開くとき」梅津紀雄
ダヴィド・オイストラフ
(Давид Фёдорович Ойстрах 1908-1974)
写真:Oistrakh in 1972 英語版Wikipediaより
https://en.wikipedia.org/wiki/David_Oistrakh
都体育館での演奏会
CD「オイストラフ ライヴ・イン・ジャパン1955」
(オクタヴィア・レコード)
1955年、ヴァイオリニストのダヴィド・オイストラフがソ連から来訪した。訪日以前から「奇跡の演奏家」として喧伝されていたオイストラフはその期待に十分に応える演奏会を行った。この結果として、日本側はソ連の芸術文化に開眼し、ソ連側は芸術を受け入れる日本の潜在力を理解し、その後の交流の展開の基礎が築かれることになった。
この重要な要因の一つは、もちろん、オイストラフの卓越した技量にあったことは疑いないが、それに加えて、来日のタイミングも絶妙なものであった。彼は戦後ソ連から初めて訪れた音楽家であって、日ソの国交回復を翌年に控えていた。そしてそれはスターリンの死の2年後でもあり、スターリンから遅れて2日後には、日本で多くのヴァイオリン奏者を育てたモギレフスキーも亡くなっていた。
こうした事情を照らし合わせ、定期刊行物やアーカイヴ資料を参照しながら、彼の初来日の意義を改めて検討してみたい。
●梅津 紀雄(うめつ のりお):
1966年福島県生まれ。埼玉大学・工学院大学ほか非常勤講師。表象文化論、日露文化交流史。
著書に『ショスタコーヴィチ 揺れる作曲家像と作品解釈』(東洋書店、2006年)、共著に『自叙の迷宮 近代ロシア文化における自伝的言説』(水声社、2018年)、共訳著にフランシス・マース『ロシア音楽史 《カマーリンスカヤ》から《バービイ・ヤール》まで』(春秋社、2006年)ほか
※報告者・議題や内容は変更の可能性もあります。ご了承ください。
これまでの内容
詳しい内容はこちら:
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