桑野塾
桑野塾 第1回~第9回の内容は
雑誌『アートタイムズ』8号で
ご紹介しています。
特に第9回については抄録を
掲載しています。
バフチンの対話、そして広場の思想を研究、実践、さらにアヴァンギャルドの青春を伝え続けてきた桑野隆に惹きつけられた人たちが集まって、桑野塾という会を立ち上げました。
大学などの研究者に限らず、興味を持って研究していることを自由に発表しあう「広場」です。
教える、教えられるという関係ではなく、バフチンの「広場」のように、さまざまな人たちが出会い、それぞれの興味が少しずつ重なり合うことで、思いや考えを交錯させ、刺激し合い、新たな知見を見いだそうという場です。
今後はさらに、若い研究者の方が、より広い視野でそれぞれの研究を見つめ直す機会になることを願っています。
ジャンルを横断するかたちで毎回さまざまなテーマで発表をしています(不定期開催)。
学会ではなく、一般のかた、テーマに関心のあるかたでしたら、どなたでも気楽にご参加いただけます。
桑野塾事務局:
大島幹雄・武隈喜一・宮本立江・八木君人・大野康世
桑野塾は・・・
- どなたでもご参加いただけます。
- 申し込みは不要ですが、席の準備の都合上、事前にメールで大島までお知らせいただけると助かります。
- 参加は無料です。(懇親会参加は別途ワリカン)
- これまでの感じでは、●大きなテーブルを囲む会議室、●報告者が話しながらときどき資料を回したり映像を見せたりする、●報告途中にも適宜意見や質問を交わしながら進行、●簡単な自己紹介コーナー、●終了後に懇親会・・・という感じで、なごやかに進行しています。
日 時 | 2023年4月15日(土) 午後3時~5時 (ルームオープン 午後2:40) |
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会 場 | @ Zoom |
内 容 | ●「演じ、語る「をくり」 ―小栗判官の世界」吉岡紗矢・説経節政大夫 |
参加費 | 参加費は無料です |
申込み・ 問合せ |
大島幹雄 E-mail:izj00257@nifty.com 電話:090-2207-8185 |
申込締切 | 4月13日(木)正午(12:00) |
第74回
●「演じ、語る「をくり」 ―小栗判官の世界」吉岡紗矢・説経節政大夫
- 2023年4月15日(土) 午後3時~5時
- @ Zoom
●「演じ、語る「をくり」 ―小栗判官の世界」吉岡紗矢・説経節政大夫
中世の濃密な恋・暴虐・救い
遠く中世から連綿と伝わる小栗と照手の出会いと別れ、死と再生の物語「小栗判官」は、芸能の世界で、民衆の想像力をおりこみ、かたちを変えながら、現代まで力強く生き続けてきました。
今回の桑野塾では、横浜ボートシアターの吉岡紗矢と説経節政太夫のふたりが、自分たちがつくりあげてきた小栗の世界について語ります。
吉岡紗矢
横浜ボートシアターは、遠藤琢郎脚本・演出の「小栗判官・照手姫」で、説経「をくり」の原文を活かしながら、仮面劇として作り上げ、アジアを詰め込み、 “死と再生”という普遍的なテーマを極彩色の舞台上で浮かび上がらせてきました。1983年紀伊國屋演劇賞受賞、エジンバラ、シビウ、香港、N.Y.など世界各国で上演された劇団を代表する作品に、1997年のシンガポール公演以降出演、遠藤琢郎亡きあと、この作品をこの秋あらたに蘇らす演出家吉岡紗矢は、横浜ボートシアターの遠藤琢郎の演出について、さらにはこの秋新たに演出する小栗の芝居について語ります。
●吉岡 紗矢(よしおか さや)
桐朋学園大学芸術科演劇専攻卒。横浜ボートシアター所属。俳優として1997年『小栗判官・照手姫』シンガポール公演以降、2019年まで劇団のほぼ全ての作品に出演。2010年より企画・運営にも携わり、2020年より劇団代表。2021年より脚本・演出に携わる。西武池袋コミュニティ・カレッジの語り講座「発声から言葉の表現まで」講師。女子美術大学アート・デザイン表現学科メディア表現領域特別講師。
〈一人で操作し語る「創作影絵人形劇」出演作品〉
遠藤啄郎作『極楽金魚』
宮澤賢治作『月夜のけだもの』『洞熊学校を卒業した三人』
〈主な一人語り作品〉
樋口一葉作『にごりえ』『十三夜』
〈脚本・演出〉
『歌で辿る戦後〜遠藤啄郎「さらばアメリカ!」より〜」脚本(2018年)
『白い影絵〜石原吉郎「望郷と海」および詩篇より〜』脚本・演出・舞台装置(2021年)
『語りと人形の劇「犬」』脚本・演出・人形(2022年)
『新版 小栗判官・照手姫』演出(2023年公演予定)
説経節政大夫
二代目若松若太夫に弟子入り、若松派の説経節を語ったあと、独立、横浜ボートシアターに客演するなど、多彩な活動を続けている説経節政太夫は、遠藤琢郎演出でつくった「をぐり」を去年から吉原にある古い料亭で、連続公演を続けています。今回は、若松派の説経節で語られた小栗判官について、なぜ遠藤琢郎演出で「をぐり」をつくることになったのか、その共同作業についてなど、語りの中での小栗判官について、実演もまじえながら語ってもらいます。説経節政太夫の話の聞き手は、二代目若松若太夫の公演をプロデュースしたこともある、桑野塾世話人大島幹雄がつとめます。
●説経節政大夫(せっきょうぶし まさだゆう)
二代目若松若太夫に師事、若松政太夫の名前を許される。
以後、師匠若松若太夫と共に舞台を勤める。
テイチクレコードより若松若太夫と共に「小栗判官一代記 矢取りの段」を吹き込み、三味線の手付補曲を受け持つ。
江戸写し絵劇団みんわ座と共演。
説経節美音の会を設立し「五説経を聴く」を開催。
中野planBで説経節の古典伝承と復元を目的に月一回十二回連続公演を行う。
演出家白石征氏よる遊行歌舞伎を藤沢の遊行寺本堂にて連続公演を毎年行う。
若松政太夫から説経節政大夫に改名する。
演出家遠藤啄郎氏の構成演出により「語り 現代の説経節」を目指し公演を開始する:
宮澤賢治「二十六夜」「土神と狐」、岩佐又兵衛をくり絵巻の詞書による「をくり」全段、説経節愛護の若より「恋に狂いて」。
令和四年 浅草吉原の料亭「金村」にて六ヶ月連続の「をくり」の全段通し公演を行う。
※報告者・議題や内容は変更の可能性もあります。ご了承ください。
これまでの内容
詳しい内容はこちら:
第71回~第80回 | 第61回~第70回 | 第51回~第60回 |
|第41回~第50回 | 第31回~第40回 | 第21回~第30回 | 第11回~第20回 | 第1~10回