邦題(原題)
| 公開
| 監督
| 作品概要
|
国名/制作
| 出演
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四人の悪魔
(De Fire Djaetle) |
1911
白黒/無声 |
ロバート・ディネスン、
アルフレズ・リン |
原作ヘルマン・J・パンクの同名小説。
空中ブランコ乗りの悲劇三角関係がモチーフ-サーカスメロドロマの原型。 |
デンマーク/キノグラーフェン |
ロバート・ディネスン、
エディット・ブエマン、
カール・ローセンバウム、
ディレイ・クリスチャンスン |
ライオン使いネリー
(Nelly La Domatrics) |
1912
白黒/無声 |
マリオ・カゼリーニ |
ライオン使いの女性が、見物に来た伯爵にくどかれてサーカスを辞め、ブルジョワ生活をおくるが、伯爵の女たらしに愛想をつかしてまたサーカスに戻る。 |
伊/アンブロージオ |
ジジェッタ・モラール、
マリオ・ボンナルド |
サーカスのポリー
(Polly of the Circus) |
1918
白黒/無声 |
チャールズ・ボラン、エドウィン・L・ハリウッド |
ゴールドウィン制作の第一作。
グリフィスの映画『国民の創生』『イントレランス』にも出演する女優メエ・マーシュが主演。
サーカスの曲馬嬢ポリーと牧師の恋、それに反対する周囲の人々、病気の道化師の治療費を稼ぐために、町の草競馬に飛び入り参加、優勝するものの、すでに時遅く道化師は死亡。
町を追い出されたポリーだが、一年後にまた牧師と再会。 |
米国/ゴールドウィン・フィーチュアズ・コーポレーション |
メエ・マーシュ、
バーノン・スティール、
チャールズ・リーゲル |
殴られる彼奴
(He Who Gets Slapped) |
1924
白黒/無声 |
ビクトール・シェストレーム |
原作ロシアの小説家アンドレーエフの同名小説。
悲惨な運命を背負ったサーカスの道化師についての話。
主人公の若い科学者は、自分の論文をパトロンの男爵に盗用されたあげく、妻までも奪われる。
サーカスの道化師となった科学者は、自分の頬を叩かれるたびに喜ぶ道化として人気を得るようになる。 |
米国/MGM |
ロン・チェイニー、
ノーラ・シアラー、
ジョン・ギルバート、
タリー・マーシャル |
曲馬団のサリー
(Sally of Sawdust) |
1925
白黒/無声 |
D・W・グャィス |
サーカスのサイドショー(小屋への呼び込みに前座としてやる小さなアトラクション)が描かれている。 |
米国/ユナイテッド・アーティスト |
キャロン・デンフスター、
W・C・フィールズ、
アルフレッド・ラント、
アービィル・オルダーソン、
エフィー・シャノン |
バリエテ
(Variete) |
1925
白黒/無声 |
E・A・デュポン |
空中ブランコ乗りの三角関係ベルリンの有名な演芸場ウィンターガルデンでのショーの模様。
当時有名な空中ブランコのチーム『コドナス』一座(空中三回転をやれる唯一のアーティスト)も出演。
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独/ウーファ |
エミール・ヤニングス、
リア・デ・プッティ、
ワーウィック・ワード |
知られぬ人
(The Unknown) |
1927
白黒/無声 |
トッド・ブラウニング |
『フリークス』の監督トッド・ブラウニングの映画。
実際には、腕があるのに腕なしナイフ投げ芸人にロン・チェイニー(『殴られる彼奴』に主演)が扮する。
サーカスの団長の娘をめぐっての三角関係。
さらには殺人事件を絡めた怪奇的な要素をまじえる。 |
米国/MGM |
ロン・チェイニー、
ノーマン・ケリー、
ジョーン・クロフォード、
ニック・デ・ルイス、
ジョン・ジョージ、
フランク・ラニング |
サーカス
(The Circus) |
1928
白黒/無声
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チャールズ・チャップリン |
鏡の部屋のなかでの追跡シーン、ライオンの檻に閉じ込められるシーン、綱渡りのシーンなどチャップリンの見事な演技が随所に見られる傑作サーカス映画。
サーカスのセットに90万ドルもかける。
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米国/ユナイテッド・アーティスツ |
チャールズ・チャップリン、
マーナ・ケネディ、
アラン・ガルシア |
フリークス
(Freaks) |
1932
白黒
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トッド・ブラウニング |
美女であり悪女でもあるサーカス芸人のクレオパトラが、小人の芸人ハンスが自分に夢中になっているのを利用して、ハンスの相続する遺産目当てに彼と結婚し、殺害しようとするのだが、それを見抜いたハンスと「フリークス」の一団が、彼女とその恋人に復讐する。
サイドショーに出演していたフリークスの芸人が数多く出演。
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米国/MGM |
ハーリー・アールズ、
デイジー・アールズ、
オルガ・バクラノバ、
ウォーレス・フォード、
レイラ・ハイアムス、
ヘンリー・ビクター |
サーカス
(Circus) |
1936 白黒 |
グレゴリー・アレクサンドロフ |
エイゼンシュタインの協力者で、かつてはエイゼンシュタインと共にサーカス演劇『賢人』のなかで、綱渡りを演じたこともあるアレクサンドルがつくったサーカス映画。
ボリショイサーカスのテーマ音楽にもなっているマーチは、この映画のために作曲された。 |
ソ連/モスフィルム |
リュボーフィ・オルローワ、
E・メリニコワ、V・ボロジン |
マルクス兄弟
-珍サーカス-
(At the Circus) |
1939 白黒 |
エドワード・バゼル |
ラストの空中ブランコのシーンが圧巻。
縫いぐるみのゴリラまでブランコにぶらさがってのドタバタ。 |
米国/MGM |
マルクス・ブラザーズ、
マーガレット・デュモン、
フローレンス・ライス、
ケニー・ベイカー、
イブ・アーデン、
ナット・ペンドルントン、
フリッツ・フェルド |
あきれたサーカス
(You Can't Cheat an Honest Man) |
1939 白黒 |
ジョージ・マーシャル |
フィールズ自身が原作。女優キャンディス・バーゲンの父親でもある腹話術師のエドガー・バーゲンが卓越した演技を披露。 |
米国/ユニバーサル |
W・C・フィールズ、
エドガー・バーゲン、
コンスタンス・ムーア |
ダンボ
(DUMBO) |
1941 アニメ |
ベン・シャープスティン |
象を主人公にした、サーカスアニメの傑作。
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米国/ウォルト・ディズニー |
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四つの恋の物語
-第四話『恋のサーカス』- |
1947 白黒 |
衣笠貞之助 |
テント掛けではなく、小屋掛けのサーカス空間が見られる。空中ブランコの時に相手の男の手を放し、墜落死させた男が取り調べのために、サーカス場にやってきて事情聴取されるかたちで話が進行。
三角関係ならぬ四角関係が事件の背後に。 |
日本/東宝 |
浜田百合子、河野秋武、
清水将夫、久松保夫、
田中筆子、進藤英太郎 |
母紅梅 |
1949 白黒 |
小石栄一 |
空中ブランコ母子が、夫がかつて飛び出した資産家の実家に戻るのにサーカスをやめるが、上品ぶったお屋敷生活が肌にあわず、しかも娘がサーカスで働いていたことで学校で馬鹿にされたことに嫌気がさして、母は娘が一人前に育つことを願いながらまたサーカス生活に戻る。カキヌマサーカスが舞台に。 |
日本/大映東京 |
三益愛子、三条美紀、
岡穣二、伊沢一郎、
市川春代、星美千子、
関千恵子 |
地上最大のショウ
(The Greatest Show on Earth) |
1952 |
セシル・B・デミル |
デミルの言葉から『アメリカのサーカス団のような集団は、他の世界のどこにもない。
それは、常に移動している「軍隊」であり、「家族」であり、「街」であるといってもいい。
それは身の軽い巨人である』
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米国/パナマウント |
ベティ・ハットン、
チャールストン・ヘストン、
グロリア・グレアムジェームス・スチュアート、
ドロシー・ラムーア、
ライル・ベトガー |
悲しき小鳩 |
1952 白黒 |
瑞穂春海 |
父親がサーカスの道化師と知らず、女学校の寄宿舎に預けられた娘が、その街にやってきたサーカスを見て、父親をが道化師だったことを知る。
学校をやめてサーカスに入る娘。
ライオン使いの代役をした父親が、ライオンに襲われて大怪我。
娘は父と別れ金持ちと結婚した母をたずねるが、母の新しい生活を見てショックを受け、そのままその場を去る。
父は死亡し、娘を連れにくる母に対して、自分はここにいますと答え、サーカスの舞台に戻り、歌を歌う。
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日本/松竹 |
美空ひばり、佐田啓二、
岸恵子、徳大寺伸、
三宅邦子、堺駿二 |
道化師の夜
(Gycklarnac afton) |
1953 白黒 |
イングマール・ベルイマン |
『バリエテ』を下敷き。別れた妻との復縁を拒絶され、愛人は狡猾な男にだまし寝とられ、おまけにその男におおやけに辱められたうえに、争いに破れたサーカスの団長の話。 |
スウェーデン/サンドレウプロドゥクシューン |
オーケ・グレーンベルイ、
ハリエット・アンデション、
ハッセ・エークマン、
アンデシュ・エーク、
ギュードルン・ブロスト |
綱渡りの男
(Man on
a Tightrope) |
1953 |
エリア・カザン |
共産主義の圧政を逃れてサーカスの一団が自由の国へ逃げる。「赤狩り」の時代に共産党だったカザンが昔の仲間を売ることを決断した翌年に制作した映画。 |
米国/20世紀フォックス |
フレデリック・マーチ、
グロリア・グレアム、
テリー・ムーア、
キャメロン・ミッチマル、
リチャード・ブーン |
三つの恋の物語
-第三話『バランス』-
(The Story of Three Lover) |
1953 |
ゴットフリード・ラインハート |
サーカスをやめた空中ブランコの芸人が、川に身投げした女を救う。
これをきっかけに空中ブランコにもどることを決意。
苦く暗い過去をもつふたりが空中ブランコを通して心を通わせる。 |
米国/MGM |
カーク・ダグラス、
ビア・アンジェリ |
カーニバルの女
(Carnival story) |
1954 |
カート・ニューマン |
地上何十mもの空中から、地上のプールにダイビングする飛び込み芸人が登場。 |
米国/RKOラジオ |
アン・バクスター、
スティーブ・コクラン、
ライル・ベトガー、
ジョージ・ネイダー |
道
(La Strada) |
1954 白黒 |
フェデリコ・フェリーニ |
アカデミー外国映画賞受賞。
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伊/ポンティ/デ・ラウレンティス・プロ |
ジュリエッタ・マシーナ、
アンソニー・クイン、
リチャード・ベイスハート |
エノケンの王国と地獄 |
1954 |
佐藤武 |
天国から回想する、サーカスの呼び込みの人生。カキヌマサーカスが舞台。 |
日本/新東宝 |
榎本健一、若山セツ子、
丹下キヨ子、清川虹子、
益田喜頓、三木のり平、
市村俊幸、鳥羽陽之助 |
舞踏への招待『嘆きのピエロ』
(Circus) |
1955 |
ジーン・ケリー |
三話からなるオムニバス映画。セリフがなくマイムとダンスだけでストーリーが展開。
広場につくられた小さな舞台にコメディア・デラルテふうの芸人たちが登場。愛し合う若い恋人がいて、その女性に恋する道化師の話。できない綱渡りに挑戦した道化師が落下して死亡。 |
米国 |
ジーン・ケリー、
イゴール・ユースケビッチ、
クレール・ソンベール |
歴史は女で作られる
(Lola Montes) |
1955 |
マックス・オフェルス |
数々の権力者、金持ち、芸術家と浮き名を流した、19世紀ヨーロッパに実在した女性ローラ・モンテスの半生を描く。
サーカスに身を置いている彼女の過去の色恋沙汰を次々に見世物として、アクロバットやページェントやマイムを使いながら、サーカスの観客の好奇の目にさらすという仕組み。
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仏・西独/ガンマ・フィルム |
マルチーヌ・キャロル、
ピーター・ユスチノフ、
アントン・ウォルブルック、
イバンヌ・デニ、ウィル・キャドフリーグ、
オスカー・ウェルナー |
空中ブランコ
(Trapeze) |
1956 |
キャロル・リード |
空中ブランコをめぐる三角関係。
映画に入る前に、サーカスの芸人としてアクロバットをしていたランカスターが、スタントマンをほとんど使わずブランコのシーンを演じる。
1852年に建造されたサーカス劇場シルク・ディベールを舞台になる。 |
米国/ユナイテッド・アーティスト=ヘクト・ランカスター・ジョアナプロ |
バート・ランカスター、
トニー・カーティス、
ジーナ・ロロブリジダ |
レスラーと道化師
(Boryets i Kloun) |
1957 |
ボリス・バルネット |
帝政ロシア時代に活躍した実在のサーカスのスター、道化師のアナトリー・ドゥーロフと、レスラーのイワン・ポドゥブヌィのふたりの友情を軸に、華やかな舞台裏で栄光の道を目指す男たちのそれぞれの愛、家族を骨太に描く。
監督のバルネットは63歳で自殺。 |
ソ連/モスフィルム |
スタニスラフ・チェカン、
アレクサンドル・ミハイロフ、
イヤ・アレービナ |
ビッグ・サーカス
(The Big Circus) |
1959 |
ジョーゼフ・ニューマン |
メロドラマ、空中ブランコからの墜落、列車事故、火事などの常套的なサーカス映画の事件だけを寄せ集めた空虚な作品。 |
米国/サラトガ=ビクター・マチュア・プロ |
ビクター・マチュア、
レッド・バトンズ、
ロンダ・フレミング、
キャサリン・グランド、
ビンセント・プライス、
ピーター・ローレ |
殺人鬼登場
(Circus of Horrors) |
1960 |
シドニー・ヘイヤード |
整形外科医でサーカスの団長が、顔にあばたやケロイドのある若い女を連れてきては、サーカスの芸人として彼の愛人として利用する。
自分に都合が悪くなるとサーカス公演中の事故を装って次々に女を殺害していくというホラー仕立て。 |
英国/アングロ・アマルガメイテッド・フィルム |
アントン・ディフリング、
エリカ・レンバーグ、
イボンヌ・モンロア |
ジャンボ
(Billy Rose's Jumbo) |
1962 |
シドニー・シェルドン |
「上流社会」、「イースターパレード」を監督したシェルドンのミュージカル仕立ての作品。
1910年代のアメリカを旅するサーカス団の看板「ジャンボ」と呼ばれる象の愛嬌ある演技、十数台のブランコが一度に揺れるシーン、道化の綱渡り芸がみどころ。 |
米国/MGM |
ドリス・デイ、
スティーブン・ボイド、
ジミー・デュラント、
マーサ・レイ |
さすらい |
1962 |
野口博志 |
相方を死なせた元空中ブランコ使いに小林旭が扮する。サーカスを乗っ取ろうとするヤクザに雇われた彼が、かつての仲間の娘を守り、サーカスを守る。シバタサーカスが協力。
 |
日本/日活 |
小林旭、松原智恵子、
平田大三郎、沢本忠雄、
佐々木孝丸 |
ラオ博士の七つの顔
(7 Faces of Dr.Lao) |
1964 |
ジョージ・パル |
中国からやってきた得体の知れないラオ博士が、サーカス小屋で見せる特殊メイクによる七変化が見所。 |
米国/MGM |
トニー・ランドール、
バーバラ・イーデン、
アーサー・オコンネル |
サーカスの世界
(The Circus World) |
1964 |
ヘンリー・ハサウェイ |
『地上最大のショー』と並ぶサーカス映画大作。
舞台はアメリカではなく、スペイン、そして疾走するる馬にまたがってピストルを撃ちまくる、西部劇まがいの『ワイルド・ウェストショー』がメインのサーカス団。クライマックスはサーカステントの火事。
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米国/サミュエル・ブロンストン・プロ |
ジョン・ウェイン、
リタ・ヘイワース、
クラウディア・カルディナーレ、
ジョン・スミス |
フィフィ大空をゆく
(Fifi la Plume) |
1965 白黒 |
アルベール・ラモリス |
『赤い風船』の監督による、ファンタスティックなコメディー。 |
仏/フィルム・モンソワール |
フィリップ・アブロン、
ミレーユ・ネーグル、
アンリ・ランベール、
ラウール・ドルフス |
サーカス・ノートブック
(Circus Notebook) |
1966 |
ジョナス・メカス |
アメリカの実験映画の中心人物メカスが、どこかのサーカスを見に行ったときにカメラを回して撮った、サーカス印象記。12分の小品。 |
米国 |
|
姿なき殺人
(Berserk!) |
1967 |
ジム・オコナリー |
サーカスで次々におきる殺人事件が、実はサーカス団長である母親をサーカスから引き離すため娘の仕業だったという、たわいのないストーリーの映画。 |
英国/ハーマン・コーエン・プロ |
ジョージ・クロフォード、
タイ・ハーディン、
ダイアナ・ドーズ、
マイケル・ゴフ |
サーカス小屋の芸人達『処置なし』
(Die Artisten in der Zirkudkuppel:Ratlos) |
1967 白黒 |
シレクサンダー・クルーゲ |
ニュー・ジャーマン・シネマの理論的指導者クルーゲの前衛実験映画。 |
独/カイロス・フィルム |
ハンネローネ・ホーガー、
アルフレート・エーデル、
ジークフリート・グラウエ |
保護なき純潔
(NEVINOST BEZ ZASTITE) |
1968 |
ドゥシャン・マカビィエフ |
アレクシッチという圧倒的な人気を誇っていた実在のアクロバット芸人が、1942年に監督・脚本・主演した映画『保護なき純潔』に出演した俳優やスタッフをかつての撮影現場に連れて行き、当時のことをしゃべらせるというドキュメンタリー(カラー)の手法をつかいながら、このオリジナルの映画や当時の時事フィルムも見せる。
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ユーゴスラビア/AVALA Film |
ドラゴリューブ・アレクシッチ |
フェリーニの道化師
(L Clowns) |
1970 |
フェデリコ・フェリーニ |
フェリーニがイタリア、RAIのために制作したTV用映画の傑作。
少年時代からサーカスの世界に憧れを抱き続けたフェリーニが、真正面からサーカスの道化師に取り組んだ作品。 |
伊・仏・西独/ライ・ラジオ・テレビ
カンパーニャ・レオーネ・シネマトグラフィカ
ORTF ババリア・フィルム |
フェデリコ・フェリーニ、
アニタ・エクバーグ、
ピエール・エティックス |
パラード
(Parade) |
1974 |
ジャック・タチ |
ひとつのサーカスのショーをドキュメンター風に描く。
 |
仏・スウェーデン |
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田園に死す |
1974 |
寺山修司 |
強烈な母親の押し付けがましい愛情のもと少年は隣家の後妻に憧れる。
町はずれに来たサーカスの異形の者達。
20年前の記憶を映画化しようとしていた映像作家である現在の「わたし」の前に過去の「わたし」が突然現われる。
全編シュールなキャラクターがなんの脈略もなく時には踊り、歌い、絶叫しながら観客を混沌へ導き、時間と空間をねじ曲げて物語は進んでゆく。
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日本/人力飛行機舎+ATG |
八千草薫、春川ますみ、
新高恵子、三上寛、
木村功、原田芳雄 |
サーカス
(Thampu) |
1978 白黒 |
G・アラビンダン |
ケーララ州の一村落に、おんぼろトラック一台で巡回公演にやってきたサーカス一座が、3、4日の公演を終えてまた他の村に移動するまでを、虚飾も作為もなく淡々と追う。 |
インド/ラビィ |
コーピ、ベヌ、
シュリーラーマン |
翔べイカロスの翼 |
1980 |
森川時久 |
キグレサーカスのクラウンとして活躍していた実在した「くりちゃん」の青春物語。
カメラマン志望の若者がサーカスに魅せられ入団、クラウンとして成長する姿を追う。水戸公演の時に、綱渡りの最中に墜落して亡くなる。 |
日本/翼プロ |
さだまさし、原田美枝子、
尾藤イサオ、宮口精二、
奈良岡朋子 |
ハドソン河のモスコー
(Moscow on the Hudson) |
1984 |
ポール・マザースキー |
モスクワ国立サーカス団のサックス奏者が、アメリカ公演中、ニューヨークのデパートで集団で買い物に来たとき、やむにやまれぬ衝動に駆られて、突然亡命をはかる。
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米国/コロンビア |
ロビン・ウィルアムス、
アレヤンドロ・レイ |
ベルリン・天使の詩
(Der Himmel uber Berlin) |
1987 |
ビム・ベンダース |
空中ブランコの娘に惚れたため、天使であることを放棄して、本物の人間になる。
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仏・西独/GMBH/アルゴ・フィルム |
ブルーノ・ガンツ、
ソルベイグ・マルタン、
オットー・ザンダー、
クルト・ボワ、
ピーター・フォーク |
ライオンと呼ばれた男
(Itineraire d'un Enfant Gate) |
1988 |
クロード・ルルーシュ |
母親に捨てられ、サーカスで拾われた男が、空中ブランコから落下負傷したのを契機にサーカスを引退、その後会社を起こし、事業が大成功。
ある日、五十代になった彼は、家族を捨て、突然放浪の旅に出る。
 |
仏・西独/セリト13/AFMD |
ジャン=ピエール・ベルモンド、
リシャール・アンコニナ、
マリー=ソフィ・L |
ビーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス
(Big Top Pee-Wee) |
1988 |
ランダル・クレイザー |
|
米国/パナマウント |
ビーウィー・ハーマン、
クリス・クリストファーソン |
サンタ・サングレ-聖なる血
(Santa Sangre) |
1989 |
アンハンドロ・ホドロフスキー |
メキシコシティーのサーカスの団長には、空中曲芸師の妻がいたが、別のサーカス芸人の「刺青女」とも関係。
妻は両腕のない乙女の気味悪い偶像を信仰、教祖として信者を集める。
妻は夫の浮気の現場に押し入り、彼のペニスに硫酸をかける。
夫は妻の両腕を切り落とし、自らも自殺。両腕を失った妻は、息子と一緒にフリークショーを演じる。息子の前に現れる女を母親の命令で殺し続けるが、ひとりの清純な少女が現れる。
彼女も殺すように命令された息子は、彼女ではなく母を殺す。
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伊/インターサウンド・プロダクション |
アクセル・ホドロフスキー、
ガイ・ストックウェル、
ブランカ・グエッラ |
ロザリンとライオン
(Roselyne et Lions) |
1989 |
ジャン=ジャック・ベネックス |
「新感覚派」のベネックスがサーカスに青春のすべてを燃焼させようとする若い男女を、じっくりと描く。
原案は、実在の猛獣調教師ティエリー・ル・ポルティエと、その妻で同じ調教師のロザリンの伝記を下敷きにする。主演のふたりはポルティエ自身から9ヶ月間にわたって特訓を受ける。
4ヶ月目からはひとりでライオンを檻に入れることができるようになる。
 |
仏/カルゴ・フィルム/ゴーモン |
イザベル・バスコ、
ジェラール・サンドス、
フィルプ・クレブノ |
グランド・サーカス
(Le Grand Cirque) |
1989 |
ブリュノ・デルボネル |
『ロザリンとライオン』のメイキング・フィルム |
二十世紀少年読本 |
1989 白黒 |
林海象 |
林海象の第二作目の映画。
サーカス、縁日の屋台、見世物小屋、そして少年時代への郷愁にいろどられた作品。
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日本/CBS・ソニーグループ |
三上博史、修健、佳村萌、
秋吉満ちる |
クラウニング・アラウンド
(Crowning Around) |
1990 |
ケリー・クレメント、
エレン・オズボーン |
サンフランシスコの高校生が子どものためにサーカスをやるという、10週間のボランティアに挑むプロセスと公演の様子を追ったドキュメンタリー。
1991年第一回国際学生映画祭のドキュメンタリー部門で学生アカデミー賞を受賞。 |
米国 |
|
ベンポスタ・子ども共和国 |
1990 |
青地憲司 |
1954年に設立された、子供の共和国の経済の中心は、子供たちが演じるサーカス。
サーカスがこの子ども共和国の経済と理念を支える核になっている。この共和国を追ったドキュメンタリー映画。
 |
日本/幻燈社、マザー&チルドレン |
ベンポスタの人々 |
エンジェル・オブ・ファイアー
(Angel of Fuego) |
1992 |
ダナ・ロトベルグ |
うらぶれたサーカス団と奇しき人形集団との出会い、メキシコ社会底辺にうごめく異様な人間模様を描く。
最後は空中ブランコで火吹きを演じるヒロインが、テントに石油をまき、火を放ち、ブランコの上で火に包まれる。 |
メキシコ/オトラ・プロドゥクトラ・マス |
エバンヘリーナ・ソサ、
リリア・アラゴン、
ロベルト・ソサ |
愛よりも非情
(DISPARA) |
1993 |
カルロス・サウラ |
新聞記者と恋に落ちたサーカスの芸人(ライフルの曲撃ち)が、彼が出張した日に、チンピラ3人にレイプされる。
復讐を誓った彼女はこの3人を射殺、絶望的な逃亡生活に入る。 |
伊・スペイン/U Films S.L. |
フランチェスカ・ネリ、
アントニオ・バンデラス |
ジェリコ-マゼッパ伝説
(MAZEPPA) |
1993 |
バルタバス |
馬を愛し、描き続けた画家ジェリコーと、フランスで最初に曲馬を演じたフランコーニとの交流を描く。
馬サーカスのジンガロの主宰者バルタバスが自らメガホンをとった作品。バルタバス自身がフランコーニを演じた。
 |
仏/Marin Karmitz |
ミゲル・ボバルタバス、
ブリジット・マーティ |
スペインからの手紙
-ベンポスタの人々- |
1993 |
朝間義隆 |
スペインのベンポスタ子ども共和国と、そこの一員として世界の子どもたちと一緒に学ぼうとする日本の少年をテーマにした劇映画。
 |
日本/松竹/トーハン |
緒形直人、原田友世、
源啓介、大川陽子、
藤田まこと、佐久間良子 |
ミドル・オブ・モーメント
(Middle of Moment) |
1995 |
ニコラ・ハンベルト、
ベルナー・ベンチェル |
『シルク・イシ』のジョアン・ル・ギヨルムが『シルク・オー』在籍当時に撮影された。
南サハラの遊牧民ツアレグ族と、シルク・オーの両者を追いかけながら、放浪について考える台詞のほとんどないシネ・ポエム。 |
独・スイス |
シルク・オー、
サハラ遊牧民、
ロバート・ラックス |
月の瞳
(When Night is Falling) |
1995 |
パトリシア・ロゼマ |
神話学の教師(女性)が同僚との結婚を控え、漠然と不安を感じていたとき、「幻想サーカス」の美しい女性ダンサーと知り合う。
愛犬の死に心乱れる教師は、自分とまったくちがう価値観を持ち、自由に生きる女性ダンサーに次第にひかれていく。
 |
カナダ/クルーシャル・ピクチャーズ |
パスカル・ビュシェール、
レイチェル・クロフォード、 |
變臉(へんめん)
-この櫂に手をそえて- |
1996 |
呉天明 |
くまどりをほどこした面を瞬時に変える大道芸「変面」で生業を立てる老芸人と、彼に買われ、やがてその芸を継いでゆく八歳の少女との交情物語。
 |
中国 |
朱旭、周任瑩 |
見世物小屋
~旅の芸人・人間ポンプ一座~ |
1997 |
北村皆雄 |
最後の見世物小屋芸人といわれた人間ポンプこと安田里美さんとその一座の、1994年12月秩父夜祭りでの興行を記録したドキュメンタリー映画。 |
日本/みうらようこ、
ビジュアル・フォークロア |
安田里美興行社 |
赤い小人 |
1998
白黒 |
イヴァン・ル・モワール |
法律事務所に勤務するまじめな小人が、顧客である伯爵夫人と関係を持ったことをきっかけに、全てが変わり始める。やがて唯一心を通わせるサーカス芸人の少女にサーカスへ導かれていく。 |
ベルギー・仏 |
ジャン=イヴ・チュアル、
ディナ・ゴージー、
ミシェル・ペルロン、
アニタ・エクバーグ |
ハイウェイ
(Highway) |
1999 |
セルゲイ・ドボルツェボイ |
中央アジアとモスクワを結ぶハイウェイを、古いバスで旅する大道芸人家族を追いかけたドキュメンタリー映画。
監督はカザフ人。父と母、息子5名、娘1名が、淡々と生きる姿を、感情をまじえずに撮る。子ども5人による人間ピラミッド、二歳と三歳の子どもによる、ガラスの破片渡り、最後は長男(十五・六歳)の力技。演技の前にハイウェイに祈りを捧げるのが印象的。 |
仏・独 |
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ピエロの赤い鼻
(Effroyables Jardins) |
2003 |
ジャン・ベッケル |
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仏
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ジャック・ヴィルレ
アンドレ・デュソリエ
ティエリー・レルミット
ブノワ・マジメル
シュザンヌ・フロン
イザベル・カンディエ
ニナ=パロマ・ポーリー
ダミアン・ジュイユロ |