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2012.07.10 / 更新2012.09.28

早稲田大学『ロシア芸術の現在2』のご案内 2012

詩的言語としてのサーカス

以前担当していた「ロシア芸術の現在2」を再びやることになりました。
今回は「詩的言語としてのサーカス」ということで、いままでとは違う切り口でサーカスをとりあげてみようと思っています。

「ロシア芸術の現在2」
テーマ:詩的言語としてのサーカス
早稲田大学Webシラバス
講義日 2012年10月2・9・16日(火) 全3回
時 間 2時限(10:40~12:10)
教 室 早稲田大学戸山キャンパス 34号館453教室
※教室が変更になりました。ご注意ください。
アクセス案内とキャンパス内案内図

講義内容(予定)

 サーカスの話ですので、できるかぎりテーマに関係なくてもいろいろな映像をみてもらおうと思っています。またこれはいま考えているテーマなので、この他のテーマに触れることもあろうかと思います。

1.王と道化

 これは以前書いた論文「道化師としての天皇」をもとに、権力と道化の二面性をもった関係について、「アンドレイ・ルブリョフ」、「イワン雷帝」、「太陽」などの映画を通して見ていきます。

2.道化師としての生き方

 道化を演じる道化師について、少し突っ込んで見ていこうと思っています。60年代に活躍した道化師エンギバロフが書いた詩を中心に見ていきます。エンギバロフやニクーリン、カランダーシュと言ったロシアの伝説的なクラウンの映像も見てもらいます。

3.叛乱する象・馬と仲良く

 サーカスにかかせない動物調教。その中でも象のショーは、一番の人気。しかしソ連をはじめかつてのサーカス大国だった社会主義諸国のサーカスの衰退、動物愛護運動などにより、象のショーは存亡の危機に面しています。その現状と、サーカス発生の源となった馬のショーのあり方にも触れてみます。